商店街は顔が見えるから楽しいのである。(カキと鶏のみそ煮込み)

カキと鶏のみそ煮込み鍋

 
昨日はまだ咳が残っていたから、体力回復を兼ね、今旬まっ盛りに差しかかっているカキを鶏肉と合わせてみそ煮込み鍋にした。

カキと鶏のみそ煮込み鍋

これを食べながら、「商店街で買い物するのは、顔が見えるから楽しい」と改めて思ったのである。

 

 

一昨日引いた風邪はほぼ治ったのだが、咳がまだ残っていて、体力回復の必要を感じたのである。

「豚肉とニラ」に次ぎ、体力回復の効果が高いとぼくが思うのは、「カキ」なのだ。

カキは「海のミルク」と呼ばれるそうだが、食べると体がポカポカと温まり、それが翌日までつづく。

しかもカキは、今がまさに旬のまっ盛りとなっていて、食べないわけにはいかないのである。

 

カキはまずは、生かサッとゆでたのをポン酢で食べるのがうまい。

ただ家でカキを食べる場合、高いカキを酢の物というサイドディッシュにしてしまうのは、もったいないところがある。

カキをメインの、ご飯のおかずにもなるものにするために、一番適しているといえるのは、やはり「カキフライ」になるだろう。

定食屋でも、カキといえば、やはりカキフライなのだと思う。

 

でもご飯を前提としないなら、メインであっても選択肢はもう少し広がることになる。

その代表となるものが、「鍋」である。

水炊きにポン酢でももちろんいいし、みそ味の「土手鍋」も、カキの代表料理となっている。

ただカキを鍋にするならば、カキはガッポリと欲しいことになるわけだが、そう安いものでもないから、たくさん買うということにはなかなかならない。

 

そこで昨日は、カキを鶏肉とあわせて鍋にすることにした。

鶏肉と一緒なら、メイン具材のボリュームとして申し分ないことになる。

味つけは、八丁味噌をつかったみそ煮込みにした。

鍋のように煮込む場合は、ふつうの麹味噌より、煮込んでも風味が飛ばない八丁味噌が、圧倒的にうまいのである。

 

まずはだしを取る。

カキと鶏のみそ煮込み鍋 作り方

4カップ半の水にだし昆布と、ミニパック8袋くらいの削りぶしをいれ、中火で煮立てて弱火にし、アクを取りながら5分煮て、ザルで濾す。

ここに八丁味噌(赤だしみそ)とみりんそれぞれ大さじ4で味つけする。

カキと鶏のみそ煮込み鍋 作り方

みそはあらかじめ、みりんで溶いておくようにすると溶けやすい。

 

カキは生食用なら水で洗うだけでよく、加熱用なら片栗粉をふってよく揉んでから、水で洗う。

カキと鶏のみそ煮込み鍋 作り方

それに食べやすい大きさに切った鶏肉と油あげ、それに斜め切りにした長ネギ。

これがみそ煮込み鍋には最低限必要なものだろう。

それに昨日は、白菜としめじを入れた。

 

煮汁を沸かして鶏肉や油あげ、白菜の茎など煮えにくいものから入れていく。

カキと鶏のみそ煮込み鍋 作り方

それから忘れてはいけないのは、生卵をここで入れることである。

火が通ったら、長ネギや白菜の葉、しめじなどを入れ、カキは最後にいれる。

 

カキはくれぐれも、「煮過ぎない」のが大事である。

加熱用でも最大1分、生食用ならほとんど煮なくてもかまわない。

煮過ぎると小さく縮こまってしまうからで、煮終わったらすぐに鍋から救出し、器にうつすのも大切だ。

 

青ねぎと一味をふる。

カキと鶏のみそ煮込み鍋

プリプリでうまいのは、旬なのだから、言うまでもないのである。

 

箸休めはすぐき漬け。

すぐき漬け

すぐきも今頃からが、よく漬かってうまい時期となる。

 

酒はぬる燗。

酒はぬる燗

昨日はこれを飲みながら、

「商店街で買い物するのは、顔が見えるのが楽しい」

と、改めて思ったのである。

 

さて「商店街」なのだが、ぼくは商店街で買い物するのが好きなのである。

お店の人といろいろ話ができるからだ。

食材を、どうやって料理したらいいのか分からないことも多いだろう。

商店なら目の前にいるお店の人に、すぐに聞くことができる。

 

また商店には、いつも「おすすめ品」があるのもいい。

商店は売り場が狭く、スーパーのように何でも置いておくわけにいかないから、置かれているのは基本的にどれも「おすすめ品」である。

しかもそれらを、単に「安い」ということではなく、自信を持って「これがいい」と置いている。

だから勧められたものを買い、まず間違うことがないから、スーパーのように「何を買ったらいいのか」と迷うこともないのである。

 

ぼくもスーパーでも買い物するが、スーパーでの買い物は、最後に品物を袋に詰めるとき、どうしても「虚しい」気持ちがするのである。

店に入ってから出るまでに、「人との出会い」が一つっきりもないからだ。

それに対して商店での買い物は、人の顔がたくさん見える。

買い物を終えて帰る道々、その顔を思い出し、楽しい気分になってくる。

 

さてぼくが行く「三条会商店街」は、商店街が多い京都の中でも「一番元気な商店街」と言われるらしい。

多くの店が代替わりし、30代、40代の若い世代が店を切り盛りしはじめている。

 

ある商店の二代目は、大学を卒業して自分の好きな仕事をし、親も
「店を継がなくてもいいぞ」
と言っていたのだそうである。

親としても、個人商店にどのくらい未来があるのか考えると、息子に無理に「継げ」とは言えないところがあったのだろう。

でも考えた末、彼はお店を継ぐことにしたそうだ。

そういう世代が、三条会商店街では束になり、何とか商店街を盛り上げようと、あれこれ企画を練っている。

 

昨日はまた、微笑ましい動画が手に入ったのだ。

「恋するフォーチュンクッキー」を、三条会商店街の人たちが、はじけまくって踊っている。

これも「商店街を盛り上げよう」という企画の一つなのだろう。

ぼくもこういう動画を見てしまうと、商店街をますます応援したくなるわけである。

 

今全国の多くの地域で、商店街がスーパーに押されて寂れることになっている。

でもそれが、商店街の人たちと、地元の人たちと、双方の力によって、盛り返すことができるといいのだけれどなと、ぼくは思うのである。

 

「商店の品物は、スーパーより安いくらいなんだよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

ほんとなんだよ。

 

 

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