世の中に炒めものは山ほど種類がありますが、
「炒めものを一つ選ぶならペペロン炒め」
と、僕は確信するわけです。
「ペペロン」とはイタリア料理「ペペロンチーノ」を略したもので、オリーブオイルとニンニク、赤唐辛子がベースであることを意味します。
ここに醤油とナンプラー、鶏ガラスープの素を隠し味程度に加えると、「醤油バター」にもちょっと似た日本人好みのコクが出て、ご飯にもパーフェクトにマッチするんですよね。
このペペロンの味つけで炒めるペペロン炒めは、おいしくてご飯に合ううえ、絶対に飽きません。
僕はもう数年にわたって毎日ペペロン炒めを食べていますが、飽きないどころか、食べるたびに毎回、
「お~~~、ウマい、やはり俺は自炊の天才だ……」
と、自画自賛してしまうくらいです。
このペペロン炒めに使う具材はわりとどんなのでも合うんですが、なかでもキャベツがファンタスティックなコンビネーションを見せてくれます。
今回はこのキャベツのペペロン炒めのレシピを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
料理初心者のおっさんなら、これ一つ覚えれば、毎日の炒めものには困らなくなると思いますYO!
キャベツのペペロン炒めの作り方
ペペロン炒めの作り方は他の炒めもの同様シンプルで、
- 材料をすべて切り、調味料を調合して準備する
- 材料を炒める
- 調味料を加える
の手順です。
調味料は片栗粉を加えているので、後で紹介するように一度火を止め、フライパンを冷やしてから入れると失敗がありません。
肉類は、ベーコンまたはウインナー、ランチョンミートのいずれかを使います。
おすすめなのは、飽きずに使い続けられて、価格が豚切り落とし肉並みと安いランチョンミートです。
東京などのスーパーで売っているランチョンミート「SPAM」は高いので、僕は以下の商品をAmazonでヘビロテしています。
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上の商品は、Amazon Primeではないですが送料は無料なので、100gあたりの価格は豚切り落とし肉と同程度かそれより安いくらいです。
以下のレシピでは、ベーコンまたはウインナー、ランチョンミートをまとめて「肉類」と呼んでいます。
①材料をすべて切り、調味料を調合する
それでは、キャベツのペペロン炒めの作り方を細かく紹介していきます。
まず材料をすべて切り、調味料を調合して準備しておきます。
フライパンには以下のものを入れておく。
- オリーブオイル 大さじ1
- ニンニク 1粒(包丁の腹で押しつぶしてからせん切り)
- 輪切り赤唐辛子 1つまみ程度(あらかじめ輪切りにされたのを買うと便利)
- 肉類 50グラム程度(食べやすい大きさに切る)
以下のものを盛り付ける皿にでも入れておく。
- キャベツ 大きさにより[8分の1]~[4分の1]程度(ざく切り)
- ピーマン 1個(5ミリ~1センチ幅程度に細長く切る)
- しめじ 10本程度(石づきを切ってバラす:あらかじめバラされたのを買うと便利)
以下の調味料を器に入れて混ぜておく。
- 化学調味料無添加の鶏ガラスープの素 小さじ2分の1(化学調味料が入っているとどうしても飽きるため、無添加のものがオススメです ⇒ Amazonで無添加の鶏ガラスープの素を見る)
- 醤油 小さじ2分の1
- ナンプラー 小さじ2分の1(Amazonでナンプラーを見る)
- 片栗粉 小さじ1
- 水 大さじ1
②材料を炒める
フライパンを中火にかけ、にんにくと赤唐辛子の味をオリーブオイルに溶かし出すのとともに、肉類に火を入れる。
ベーコンやウインナー、ランチョンミートはすでに加熱されているため、ここで炒めるのは香ばしさを出すためとなり、それほど念入りにやる必要はありません。
にんにくがキツネ色になってきたら野菜を入れ、しんなりとしてくるまで上下を返しながら、1~2分程度中火で炒める。
※2023年6月10日追記
上の野菜の炒め方はこの投稿を作成したころ出回っていた、やわらかな春キャベツ仕様になっていたので、それ以外の時期の普通のキャベツの場合は以下のようにしてください。
- まずキャベツをフライパンに入れ、上下を返しながら1~2分中火で炒める
- キャベツがしんなりとしてきたら、ピーマンとしめじを加えてさらに1~2分炒める
炒めすぎないほうがいいし、かといって炒め足りないのもイマイチですが、ちょうどいい加減は何度かやりながら体得していく形になります。
ちょうどいい加減に火が通ったら、一度火を止め、水 大さじ1程度を入れて鍋を冷やし、そのまま少し置く。
鍋を冷やすのは、まずこのあと片栗粉の入った調味料を加える際、鍋が熱いままだとどうしても均一にトロミがつきにくいからです。
また、ここで鍋を冷やしてしまえば、その鍋はそのまましばらく置いてしまってもかまいません。
料理がすべて出来てしまう直前のこのタイミングで時間を確保できると、ご飯を盛り付けたり、ご飯を炊いた鍋を洗ってしまったりするのにものすごく便利です。
③調味料を入れる
鍋が冷えたら、準備しておいた調味料をもう一度よく混ぜて鍋に入れ、全体を混ぜてなじませる。
中火をつけ、2~3回上下を返しながら火を通し、しっかりとトロミがついたら皿に盛る。
完成です~~ \(^o^)/
完成です~~ \(^o^)/
好みでレモン汁(ポッカレモン100)と粗挽き黒こしょうをかけて食べます。
これは、マジでウマいです。
やはりキャベツもピーマンも洋風食材なので、洋風の味とよく合うんだと思うんですよね。
ニンニク味のオリーブオイルがしみ込んだキャベツはたまりません!
バリエーション
ペペロン炒めは、キャベツ以外の材料を使っても同様に作れます。
ほうれん草のペペロン炒め
やはり洋風具材である【ほうれん草】を材料に使うのもおいしいです。
作り方はキャベツの場合とほとんど同じで、[キャベツ+ピーマン]をほうれん草に変えるだけです。
ただし、ほうれん草は信じられないほどあっという間に火が通ります。
くれぐれもダラダラと炒めず、【1分以内】で炒めてシャキシャキ感を残してください!
小松菜のペペロン炒め
キャベツの代わりに小松菜を使うのも大変良いです。
作り方はキャベツの場合とほとんど同じですが、これは以下の2点が違います。
1. 材料にニンジンの細切りを入れてある
ピーマンの代わりにニンジンの細切りを入れてあります。
ニンジンの細切りを加えると、色合い的にも栄養的にも良いですよね。
キャベツの場合も入れてもいいのはもちろんです。
ただし、ほうれん草は他の野菜と相性が悪いので、入れないほうが良いと思います。
ニンジンは、1本を全部細切りにしてしまい、ビニール袋に密封して冷蔵庫に入れておくと、使うとき便利です。
2. 葉と茎を時間差で炒める
小松菜の葉と茎は火の通り方が大幅に違うため、時間差で炒めることが必要です。
手順としては野菜の炒め方がキャベツの場合と以下のとおり違います。
- 肉類を炒めてニンニクがきつね色になってきたら、
・小松菜の茎 1把分(3センチ長さ程度に切る)
・ニンジン 4分の1本分くらい(細切り)
・しめじ 10本くらい(石づきを取る)
を入れて、小松菜の茎がややしんなりしてくるまで1分くらい中火で炒める - 次に、
・小松菜の葉 1把分(3センチ長さ程度に切る)
を加え、さらに30秒程度、小松菜の葉に油がなじむまで炒める。
あとは同じです。
ほうれん草の場合と同様、くれぐれも火を通しすぎないことがポイントと思います。
ペペロン炒めで炒めものの達人に!
おいしくて、毎日食べても絶対に飽きないペペロン炒め。
キャベツはペペロン味によく合ううえ、比較的価格も安く、使い回しもしやすいのでオススメです。
しかも、ペペロン炒めはシンプルながら、炒めものをおいしく作るためのコツが一通り含まれています。
ぜひペペロン炒めを何度も作って、炒めものの達人になってくださいNE!