一人暮らしのおっさんが冬に食べるべき料理といえば、比較的手軽にでき、何でもぶち込めるから栄養バランスが取りやすく、酒の肴にもご飯のおかずにもOKな「鍋料理」に決まりなわけです。
鍋にも色んな作り方がありますが、今回は筆者・高野がこのところほぼ毎日食べている「醤油ラーメン味のうどんすき」を紹介します。
このうどんすき、
- 薄味のため毎日のように食べてもほぼ飽きない
- 鍋に材料を順番に入れていくだけだから、作るのは超簡単
- キッチンで100%完成させるタイプだから、材料を乗せる皿や取皿など余計な食器を使わず洗い物は最小限
- うどんが入っているから、食が細くなっている60代のおっさんなら、これだけで満腹に
- 材料や味を変えたり、スープ水餃子にするなど、バリエーションも自由自在
という特徴を持っていて、まさに「一人暮らしのおっさんのための鍋料理」としての理想形。
基本、冬の夕食はこの鍋とそのバリエーションだけ作れれば用が足ります。
とにかく手軽に、栄養をバランス良く取りたいと思っている一人暮らしのおっさんは、ぜひ参考にしてください。
醤油ラーメン味のうどんすきの作り方
この鍋は、水を入れて火にかけた鍋に、調味料や野菜・肉などを順に入れていくだけで出来上がります。
入れる手順は、「調味料と煮えにくい材料」「煮えやすい材料とうどん」「豚肉」と3段階です。
ちなみに、「なぜ醤油ラーメン味なのにうどんすきなのか?」といえば、ラーメンはすぐに伸びてしまうからです。
うどんなら、最初に作るとき入れておいても、最後までおいしく食べられます。
1 鍋に水と調味料、煮えにくい材料を入れて火にかける
まず、鍋に水と調味料と、煮えにくい野菜、および味を吸う役目の具材を入れ、フタを閉めて中火にかけます。
水と調味料は以下の通り。
- 水 400cc
- にんにく 1~2粒(薄皮をむいて包丁の腹で押しつぶし、千切りにする)
- ショウガ 1~1.5cm大(包丁の腹で押しつぶし、千切りにする。皮はむかなくて良い)
- 鶏ガラスープの素 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- オイスタソース 小さじ1
- テーブルコショウまたは白コショウ 1~2振り
煮えにくい野菜、および味を吸う役目の具材は以下のものです。
- 白菜の葉元(葉の半分から下の部分) 16分の1分(下記参照)
- 玉ねぎ 4分の1個(くし切り)
- しいたけの軸 2~3個分(下の石づき部分は落とし、太さによってタテに2つまたは3つに切る)
- 油揚げ 2分の1枚(幅5ミリ、長さ3センチ程度に刻む)
- ちくわ 1本(3ミリ厚さ程度の斜め切りにする)
煮立ってきたら弱火にし、「3分」煮ます。
なお、鶏ガラスープの素とオイスターソースは、化学調味料無添加のものを使うと、毎日使っても飽きにくいです。
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(いずれも上のリンクから、もっと大きいお徳用サイズのやつも選べます。
オイスターソースは、上の写真の李錦記のやつは小さいサイズが選べないため、ユウキのを紹介してあります)
それから、筆者・高野は、8分の1カットの白菜を、半分から上の葉先と下の葉元で、それぞれ分けてざく切り(2センチ幅程度)にしたのをビニール袋で密封し、冷蔵庫のチルド室など良く冷える場所で保存します。
8分の1カットは、一人鍋2回分でちょうどいいです。
4分の1カットしか売ってなければ、それを4回で使うのもアリ。
ちなみに、高野はネギや油揚げなど多くの具材を、買ったらすぐ、使う大きさにカットしてビニール袋で密閉し、冷蔵庫で保存しています。
切った野菜は冷蔵庫の野菜室ではなく、チルド室などよく冷える場所で保存するのが日持ちさせるポイントです。
(油揚げやちくわはどこでもいいです)
2 煮えやすい野菜とうどんを加える
次に、
- 白菜の葉元 1つかみ程度(2センチ幅くらいにヨコに切る)
- しいたけの傘 2個分(5ミリ幅くらいに切る)
- 長ネギ 5センチ分程度(3ミリ幅くらいの斜め切り)
などの煮えやすい野菜と、
- うどん 食べる分
を入れ、煮汁にしっかりと浸してから中火にし、再沸騰してくるまで1~2分煮る。
うどんは冷凍のがおいしいですが、筆者・高野は半人前のやつを使っています。
60歳をすぎると食が細くなり、夕食で1人前のうどんは多すぎるからです。
2分の1人前のうどんは、近所のスーパーで売っていないため、Amazonで取り寄せています。
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(ただし、クール宅急便なので、1パック=10玉を注文すると送料が本体価格より高いです笑)
3 うどんがほぐれてきたら豚肉を入れる
うどんがほぐれ、鍋が再沸騰してきたところで、
- 豚薄切り肉(コマ肉など) 100グラム
を、上に広げるように並べる。
フタを締めて中火にし、豚肉の色が変わったら火を止める。
豚肉に火を通しすぎないことは、豚肉を使う料理で最大のコツといえます。
豚肉は、色が変わってからさらに火を通し続けると、硬くなってしまうからです。
4 レモン汁とコショウをかけて食べる
レモン汁(ポッカレモン100)と粗挽き黒こしょうをかけ、青みの青ネギでも載せて、食卓へ運びます。
ポッカレモン100は、サイズが色々あるのですが、一番小さいレモンの形をしたやつがおすすめです。
なぜかというと、注意書きにある「開栓後は1~2週間を目安にお早めにお使いください」というのが、サイズがそれより大きいのは一人暮らしでは無理だから。
それと、この容器は出口が細くなっているため「チュ~~」と使いやすい量が出て、かけすぎる心配もありません。
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(Amazonでは小さい70ml入のやつは10個入りからしか買えないので、使い切れるか心配な人はスーパーで買ってください。
賞味期限は9ヶ月あり、わりと何にでもかけられるので、筆者・高野は余裕で使い切ってはいます)
粗挽き黒こしょうはこちらにあります。
卓上鍋は金属製のも使いやすい
卓上鍋は土鍋が一般的かと思いますが、土鍋は重いうえに割れたり欠けたりしやすく、また火加減の変化にたいする反応が遅いので、筆者・高野はあまり好きではありません。
それに、米を炊くなど土鍋だと圧倒的においしいケースで使うならともかく、鍋料理などは土鍋でも金属製の鍋でも、味はまったく変わりません。
筆者・高野が使っている金属製の卓上鍋(18cm・6号サイズ)は、Amazonでは以下にあります。
この鍋が良いのは、まずフタがガラスなこと。
中が見えるため沸騰のタイミングなどがわかり、料理しやすいです。
それから、マーブルコート加工がされているため、今回は紹介しませんでしたが、炒める鍋料理(キムチ鍋など)にも使えます。
土鍋のメリットとして「火から下ろしても冷めにくい」というのもあるかと思いますが、この鍋も30分は温かいのが食べられますので、まったく問題ありません。
バリエーション
醤油ラーメン味のうどんすきのバリエーションを紹介します。
筆者・高野は、この2ヶ月くらい、夕食はこのうどんすきとそのバリエーションしか作ってませんが、まったく飽きることなく毎日食べています。
スープ水餃子
バリエーションとしてまず紹介するのは、スープ水餃子です。
これは、上のレシピにある「豚肉とうどん」を、既製の水餃子に変えるもの。
うどんすきより手軽に作れるため、死ぬほどリピートしています。
水餃子は、スーパーで売っている冷凍またはチルドの水餃子でまったく問題ありません。
筆者・高野は、近所の中国食品店で、下の水餃子を購入しています。
Amazonにも売っています。
この水餃子は皮はもっちり、中はジューシーという本格的な味でとてもおいしいんですが、Amazonで買うとクール宅急便の送料が商品と同じくらいの金額なので、あまりおすすめはしません。
作り方は、水餃子が冷凍の場合は、以下のようになります。
- 煮えにくい材料と冷凍水餃子を入れて中火にかける
- 沸騰したら弱火にして3分煮る
- 煮えやすい材料を入れ、中火にする
- 沸騰したら弱火にし、1分程度煮て火を止める
チルドの場合はもっと短時間で火が通るので、煮えにくい材料を1分くらい煮てから、水餃子を入れるのが良いと思います。
白菜を青梗菜に変更する
白菜を青梗菜に変更すると、味の印象がだいぶ変わって、ちょっと飽きてきたときなどにうってつけです。
鍋に投入するタイミングは、葉元も葉先も白菜とまったく同じで問題ありません。
ただし、青梗菜は切り方が、白菜とはちょっと違います。
上の写真にある通り、まず葉先と葉元を分けたら、葉先はヨコに半分にします。
葉元もヨコに半分にしたあと、タテに放射状に8等分(細い場合は6等分)にすれば完了です。
なお、白菜は青梗菜ではなく、キャベツへ変更するのもまたおいしいです。
キャベツの場合は葉元と葉先の区別はないので、すべてをざく切りにして最初に入れるので問題ありません。
ピリ辛トマト味にする
味をピリ辛トマト味にすると、目先が大幅に変わるので、これまたグーです。
作り方は、上で紹介した調味料はほぼそのままで、「カゴメトマトペーストと豆板醤、オリーブオイル」を以下のタイミングで加えます。
- 最初に調味料を入れるとき、トマトペースト 1袋と豆板醤 小さじ2分の1を加える
(豆板醤は辛いので入れすぎに注意) - 最後に出来上がってから、レモン汁は入れずに、黒こしょうと一緒にオリーブオイル 小さじ1くらいをたらりと回しかける
カゴメトマトペーストと豆板醤、オリーブオイルは以下にあります。
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(4箱=24袋入りです。開封前の賞味期限は製造日から1年ですが、使い切れないと思ったらスーパーで買ってください)
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カゴメトマトペーストはけっこうよく出来ていて、筆者・高野はちょくちょく使います。
ポイントは、下の写真のように1回分ずつ小袋に分けられていることで、非常に使いやすいです。
トマト缶やトマトピューレーなど缶や瓶に入っているのは、開けてしまうと日持ちしないため、一人だと2~3日かけて使い切ってしまわないといけません。
その点、カゴメトマトペーストは1回分ずつに分けられているため、トマト味の料理を連日食べる苦労から開放されます。
ピリ辛トマト味の場合は、肉は「鶏肉とウインナー」にしてもウマイです。
鶏肉とウインナーは薄切り肉より火が通りにくいので、煮えにくい野菜といっしょに最初に入れます。
鶏肉は味にパンチがないため、ウインナーをいっしょに入れるのがポイントです。
一人鍋で冬を乗り切ろう
毎日食べても飽きが来にくい「醤油ラーメン味のうどんすき」と、そのバリエーションを紹介しました。
50歳をすぎると、食事はやはり栄養バランスが重要です。
栄養バランスを取りやすい一人鍋で、寒い冬を乗り切りましょう!