きのうは、豚のしょうが焼き。豚しょうが焼きは、隠し味を入れるのがコツなのだ。
年は取りたくないもので、国会前での抗議が終わり、丸3日が経ったきのうになっても、まだその疲れが残っていたのだ。とにかく眠くなり、連日の9時間睡眠。それから、やたらと腹が減る。
なので食事は、疲労回復に威力がある豚肉以外に考えられず、きのうは豚のしょうが焼き。
豚しょうが焼きは、簡単といえば簡単な料理で、基本は、豚肉と玉ねぎを、たっぷりのショウガと、しょうゆ、みりん、それに酒のタレで焼いたもの。
日本の伝統的な味つけを、わりと素直に、豚肉に当てはめたものだ。
しかしここでも、「豚肉・しょうゆ問題」が立ち現れるわけである。
豚肉としょうゆとは、基本的にあまり合わない。だからたとえばとんかつでも、しょうゆをそのままかけて食べるわけにはいかず、「ウスターソース」という、味としては、しょうゆに酸味と甘味、それに辛味を加えたものを、わざわざ開発するのである。
豚しょうが焼きもおなじ話で、豚肉としょうゆが合わないから、一応は、ショウガでそれを補うことにはなっている。
でも豚しょうが焼き、ショウガと、それにしょうゆ、みりん、酒だけだと、どうも味が足りなくないか?豚肉としょうゆを合わせるには、「ショウガでは役不足だ」というのが、おれの考え。
だから豚しょうが焼きには、「隠し味」を入れるのが重要になってくる。
豚肉としょうゆの相性の悪さをうまく補うような何かを、加える必要があるのである。
元が相性が悪いから、隠し味は「改善する」という話になり、「究極の正解」は、存在しない。いくつものやり方があり、それが豚しょうが焼きの「おもしろさ」とも言えると思う。
わりとポピュラーなのは、ゴマ。それからみそも、よく使われると思う。
バターを使ったのも食べたことがあり、これもけっこううまかった。
それでおれがよく使うのは、オイスターソース。
豚肉としょうゆを合わせるのに、「魚介味」は王道なのだ。これはしょうゆラーメンに、煮干しだしを加えたものが流行っていることからも分かることだ。
しょうゆのタレに、オイスターソースをちょこっと入れると、味のバランスが一気に回復する。
試してみるのは、おすすめだ。
豚しょうが焼きは、タレに肉を漬け込んでおくか、焼いてからタレを入れるかという選択もある。
でもこれは、わざわざ漬け込んでおかなくても、肉がまだ赤いうちにタレを入れれば、それで十分、味はしみる。
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- 豚こま切れ肉 200グラム
- うすく切った玉ねぎ 2分の1個
を入れ、弱めの中火にかける。
火が強いと肉が硬くなってしまうから、火加減は弱めに保つのも、ポイントだ。
少し炒め、肉がまだ赤いうちに、あらかじめ混ぜ合わせておいたタレを入れる。
タレは、
- しょうゆ 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1
- おろしたショウガ 2~3センチ大(たっぷり)
ひと混ぜしたら、すかさず青ねぎとしめじ(しめじは冷蔵庫に余っていたから)を入れる。
さらに炒めて、豚肉の色が変わったら、火を止める。(炒め過ぎると肉が硬くなる)
たっぷりのキャベツの千切りを敷いた皿に盛り、ひねり潰したゴマをふる。
青ねぎと玉ねぎをダブルで入れるから、スタミナも万全だ。
あとは、油あげと大根、ニンジンのうす味みそ汁。
野菜と、頭とワタを取りのぞいた煮干しを10分くらいにて、酒と淡口醤油で軽く味をつけ、さらに少し煮てから火を止めて、みそを溶き入れる。
酒は、冷や酒。
シメは、ご飯。
「健康を気にするならタバコをやめれば?」
そうだよな。
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