ゴーヤとトマトは、とてもよく合う。このことは知っていたのだが、きのうはゴーヤを、初めてトマト煮にした。
トマトソースは和風の味つけにし、ご飯と合わせる。これがまた、殺人的なウマさだったわけである。
おととい買った特大ゴーヤが、まだ半分残っていた。
これをどうやって食べようか、考えたわけである。
おとといはキムチのゴーヤチャンプルにしたわけで、きのうのブログでおれは「ゴーヤチャンプルーはありとあらゆる味つけを試した」と豪語したのだが、考えてみたら、まだカレー味は試したことがなかったのに気が付いた。
そこでゴーヤカレーと洒落こんでみようかと思い、料理の仕方をあれこれツラツラと考えてみるものの、カレー味は決してまずそうとは思わなかったが、どうも今ひとつピンとこない。
「どうしたものか」と思っている時、天啓が舞い降りたのだ。
「ト、トマト煮だ、、、」
ゴーヤにトマトがよく合うのは、おれもよく知っていた。ゴーヤチャンプルの出来上がり直前に、生トマトを放り込んでサッと炒めたのは、トマトのさわやかな酸味がゴーヤの苦味とよく合って、実にうまい。
だったら、トマト煮にしてもいいわけである。
ゴーヤのトマト煮とは聞いたことがなかったが、うまくないはずがないだろう。またこれに、冷凍庫に半分残っているスパムを入れれば、バッチリと合いそうに思える。
さらにトマトソースを和風の味つけにして、ご飯と合わせることにする。
普通の作り方だと、パスタやパンにはともかく、ご飯にはあまり合わないトマトソースだが、ある調味料を加えることで、バッチリとご飯に合うようになるのである。
豆腐があれば入れたかもしれないが、なかったから入れなかった。しかし料理は、あれこれゴテゴテと入れない方が、カラーがはっきりしていいのである。
それから卵も、どうしようか迷ったが、入れなかった。トマトと卵は、オムライスの名コンビだから相性はいいわけだが、これはオムライスではなくトマト煮ライスなのだから、あまりややこしいことはしない方がいい。
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- ゴマ油 大さじ1
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- ショウガみじん切り 1~2センチ大
- 豆板醤 小さじ1
- 減塩スパム 170グラム(2分の1缶)
を入れ、やや弱めの中火にかける。
4~5分じっくり炒め、スパムの脂をひき出し、香味野菜と油をなじませる。
ゴーヤ・2分の1本は、タテ半分に割り、スプーンでわたをかき出し、煮込むのでやや厚め、5ミリ幅くらいの半月切りにする。
スパムと香味野菜を炒めたフライパンに入れ、サッと炒めて油をなじませたら、トマト缶・1缶(400グラム)を入れる。
ここに加える調味料が、「オイスターソース」なのである。これがトマトソースを和風にし、ご飯に合わせる秘訣となる。
和風にするなら、醤油や味噌を入れてもよさそうに思うだろう。
しかし醤油も味噌もトマトソースには合わず、オイスターソースでなければいけないことは、長年の研究で実証済みなのである。
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
を入れ、弱火でフタをせず15分ほど、コトコト煮込む。
最後に味をみて塩を足し、粗引きコショウをふって、火を止める。
ご飯をよそった皿に盛る。
食べるのは、もちろんスプーン。
「ウ、ウマイ、、、」
これはほとんど、「殺人的」といえるウマさである。
こってりとしたスパムとよくなじんだトマトソースに、ゴーヤの苦味がまたよく合う。豆板醤のピリ辛とあいまって、ご飯が進むことこの上ない。
あとは、サラダ。
酒は冷や酒。
飲みながら、つくづく思った。
「きょうもまた、激しくうまいものを作ってしまった、、、」
やはりおれは、自炊の天才なのである。そうでなければ、これだけうまいものを毎日毎日、作り続けられるわけがない。
料理しない奴には、ほんとに申し訳ない限りである。
「一人で満足してれば世話ないね。」
ほんとだな。
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