ごはん料理は日本風に作ると、米を洗ったりザルに上げたりしなくてはならず、ちょっと面倒なのが難点。その点ピラフは、フライパンに生米を直接入れてつくるのでとても手軽で、しかもメインの一品に十分なるので、とてもとてもオススメです。
ごはん料理は日本風につくると面倒
ごはんはおかずと別に炊くと、ごはんを炊く釜や鍋とおかずをつくる鍋が別になるので、つくる作業はそれなりに大掛かりになり、洗い物も数が増えます。
炊き込みごはんなら具を入れることができますが、米を洗ったり、ザルに上げてしばらく置いたりすることは、やはり必要。
しかも炊き込みご飯だと、メインの一品にして「それだけを食事にする」というには、やはり寂しいです。最低でもみそ汁やらお新香やらが欲しくなるので、白米を炊くより余計に手間がかかることになりがちです。
ピラフは手軽でメインの一品に十分なる
その点、ピラフはまずつくるのが手軽です。フライパン1つででき、しかも米を洗わずに、ナマのまま使うので、ゆで麺を使った焼きそば級の、「もっとも簡単にできる料理」と言っても過言ではありません。
おまけにピラフは、肉や野菜をあれこれ入れることができ、油を使ってコッテリとしているので、メインの一品として遜色はありません。
忙しい人が手軽に作る料理として、これほど相応しいものはないのではないかと思います。
つくり方
今回は、具はスパムと生トマト。スパムでなく、ウインナーを使ってももちろんいいです。
ピラフをおいしくつくるには、香味野菜をしっかりと入れるのがポイントで、今回はにんにくと玉ねぎ、それにピーマンを入れてあります。ピーマンは、セロリなどでもおいしいです。
炊き時間は、弱火で25分間。「25分」はマジックナンバーで、おこげができ、なおかつちょっと芯が残ったアルデンテにするための時間です。
ちなみに下のレシピで、米の1.5倍量となっているお湯の量を、たとえば4倍量に増やせば、つくり方はまったく同じままでリゾットになります。
その場合でも、炊き時間の「25分」は変わりません。
STEP1 スパムと香味野菜と生米をじっくり炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1~2かけ(みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個(みじん切り)
- ピーマン 2分の1個(みじん切り)
- スパム 80グラムなど(4分の1缶。1センチ大程度に切る)
を入れて、強めの弱火くらいにかけて10分ほど、水分が飛ぶまでじっくり炒める。
つづいて、
- 生米 200cc(洗わない!そのまま入れる)
を入れ、さらに2~3分炒めて油を吸わせる。
STEP2 お湯を入れて炊く
- 熱湯 300cc(水でもいいですが、熱湯のほうがおいしくできます)
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ2分の1
- 粗挽きコショウ 少々
を入れ、1分ほど鍋をゆすりながら沸騰させる。ここでヘラで混ぜてしまうと、粘り気がでるので注意。
- トマト 1個(8等分のくし切り)
を入れてフタをし、弱火で25分間炊く。
25分たったら蒸らさずすぐに皿に盛り、
- 粗挽きコショウ 少々
- レモン汁 少々(ポッカレモン100が便利です)
をかけて食べます。
スパムのコクに、生トマトがさわやかで、53,922回は死ねます。
みじん切りにしたパセリをかけると、より本格的な味になります。