キムチ鍋には、キムチはけちらずガッポリ入れろ。

キムチ鍋 豚肉

キムチは、ぼくは子供の頃には食べた覚えがなく、大学になってようやく先輩に、新大久保の怪しい焼肉屋へ連れて行ってもらって食べるようになったのだが、それでもその頃はまだ、日本ではまだそれほど一般的ではなかったのではないかと思う。

その後焼肉屋とは異なる、「韓国家庭料理の店」が爆発的なブームになったり、NHKで韓国語講座が始まったりしたから、たぶんその頃から、多くの日本人が韓国文化に触れるようになったのではないだろうか。

そして今では、韓国文化は一部の日本人が反感を覚えるほど、しっかりと日本に根付き、キムチも日本の食卓の、定番食材の一つとなっている。

キムチ鍋も、もはや日本の鍋の王道の一つと言えるだろう。

 

鍋の味つけは、「どんな食材にも合う」ことがポイントになってくる。

日本の伝統的な鍋の味つけとしては、まず水炊きにポン酢醤油、そして味噌煮込みが、肉でも魚でも、何でもOKの王道中の王道になってくるわけだけれども、キムチ鍋も、それに負けず劣らず、どんな食材でもうまいこと合わせてくる。

しかしそれもそのはず、キムチは日本でいえば「醤油」のようなもので、韓国の味つけの基本パターンとなっている。

韓国の人はこの味のバリエーションで、様々な料理を作ってしまうわけなのだから、キムチが多くの食材と相性がいいのは当然のことなのである。

 

さてキムチ鍋をやるにあたっては、まず煮汁を先に合わせておく。

キムチ鍋の作り方(1)

鍋にだし昆布を敷き、水を張ってたっぷりの酒を入れるところまでは、他の鍋とおんなじだ。

ここにキムチを入れるわけだが、キムチはとにかく「大量に入れる」のが、最大のポイントだ。
キムチ鍋は、「キムチの味」なのだから、キムチが少ないと話にならない。

ぼくは買ってきた330グラム入りのキムチを、冷奴のために少し取っておいたのを除いて、汁もいっしょに全部入れた。
また水も、極力少なめにしておくと、キムチの味が薄まらないことになる。

キムチは好きなやつを何でも買ったらいいのだけれど、鍋に使うには、「汁がたくさん入っているもの」を選ぶのがいい。

また鍋などに使うには、買ってすぐのものよりも2~3週間経って酸っぱくなったくらいのものがうまく、買ったばかりのキムチを使う場合には、一昼夜くらい常温に出して発酵させてしまうのがいい。

 

それからキムチ鍋の味つけは、調味料をあれこれゴテゴテ入れないほうがいい。

キムチ鍋の作り方(2)

絶対に入れたらいいのはゴマ油、あとは塩で辛さを調整する。

その他に昨日ぼくが入れたのは、小さじに1杯くらいのおろしたショウガと、大さじ1杯くらいのうすくち醤油。
ニンニクが好きだったら、おろしたやつでも、丸ごとのやつでも、好きなだけ入れたらいいし、辛くしたければ、韓国唐辛子か一味唐辛子、または豆板醤を入れるのがいい。

気を付けたほうがいいのは、辛くしようと思ってコチュジャンを使うことだ。

コチュジャンは使い方が難しく、下手に使うと味のバランスを崩してしまうことになりやすい。

またこの段階では、材料が何も入っていないから、味見をしても、全くコクがないことになる。

ここで丁度いい味にしようと思うのでなく、塩加減だけ合わせておき、「大しておいしくないな」と思うくらいで鍋を始めてしまうのがいい。

 

キムチ鍋の材料は、白菜以外なら何でもいい。

キムチ鍋の作り方(3)

白菜は、キムチに使われているわけだから、さらに入れると変なことになってしまう。

まず豚肉は黄金中の黄金だし、それに豆腐というのが、キムチ鍋の基本になる。
ぼくが韓国で食べたキムチ鍋は、材料は豚肉と豆腐だけ、味つけも塩だけの、本当にシンプルなものだった。

さらにキムチ鍋は、魚介を入れても大変おいしく、アサリを入れると死ぬかと思うほどおいしくなるし、タラなどの白身魚もよく合う。
サバやサンマなどの青魚も、やったことはないけれど、意外にイケるのではないかと思う。

野菜はニラは当然合うし、あと昨日入れたのは、玉ねぎとシメジ。
ジャガイモなどを入れるのも、またうまい。

ウインナーやスパムなどを入れるのも非常によく、ちくわやツナ缶なども、入れるとうまい。

麺は昨日はうどんを入れたが、中華麺や、さらにはインスタントラーメンを入れるのもオススメである。

 

あとはいつもの鍋と、やり方は同じである。

キムチ鍋

煮えにくいものから入れていき、アサリの殻が開いたら、火を止める。

 

鍋を煮ている間には、冷奴をつまんだ。

キムチの冷奴

キムチをのせ、ゴマ油をかける。

 

鍋は何でもそうだけれど、特にキムチ鍋は、唐辛子の効果だろう、いくらでも食べられる。

キムチ鍋

炭水化物を少なめにしておけば、別に食べ過ぎても栄養がたくさん取れるというだけの話で、問題はないのである。

 

酒は、韓国というと「焼酎」というイメージがあるかもしれないけれど、実はキムチ鍋には日本酒が合う。

キムチ鍋には日本酒が合う

キムチ鍋は辛いから、甘みのある酒のほうがうまい。

 

雑炊は、昨日はもう腹が一杯になってやらなかったが、当然やったらいいのである。

溶き卵を落とすのが、絶対うまい。

 

「またすっごくスタミナついちゃったね。」

チェブラーシカのチェブ夫

おっさんがスタミナつけても意味ないよな。

 

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コメント

  1. スエタアとヅボン より:

    ぜひ今度は、いかのわたと、八丁味噌を少々入れてみて下さい。

  2. 匿名 より:

    本来、豚肉と豆腐のみにする。
    味噌を少し入れても良い。
    豚肉はじっくり炒める。
    と、韓国の友人が言ってました。
    本場の作り方が良いなんては思いませんが話のネタ程度に。。

  3. Hiromi より:

    はじめまして。いつも楽しく美味しく拝見させて頂いてます。
    美味しそうですねー

    今晩早速作ります!
    キムチ鍋に白菜不要。その通りだと感心しました(笑)

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