手軽に作れて昼食にぴったりのトマト雑炊。
一般にイタリア風のトマトスープは、ローリエや、バジル・オレガノなどのハーブを使用しないと味を整えることができません。
しかし、色んな国の料理を作るたびにちがう調味料が必要になるのでは、調味料は増える一方。
けっきょく使わずに湿気らせてしまい、捨てる羽目になるのも一度や二度ではないのでは?
しかし、そこは「なんちゃってイタリア風」。
日常的に使用する調味料だけを使って、イタリア風トマト味を整えることができます。
また、ほぼおなじ調味料を使用して、「なんちゃって中華風 塩味雑炊」を作ることも容易です。
今回は、この「なんちゃってイタリア風トマト雑炊」の作り方を紹介します。
「なんちゃって料理」のコツを覚えれば、最小限の調味料を使用して、手軽に料理が作れるようになりますYO!
なんちゃってイタリア風とは?
「なんちゃってイタリア風トマト味」とは、基本調味料にはイタリア風トマト味で使用されるものを使うものの、味を整えるための調味料は、手近な調味料で間に合わせることです。
イタリア風トマト味の基本調味料は、オリーブオイルとにんにく、トマト、白ワイン(酒)、コショウ。
しかしこれでは味が整わないために、イタリアの料理では、ローリエやバジル・オレガノなどを使用します。
このローリエとバジル・オレガノの部分を、
- みりん
- 酢
- だしの素(などの魚介だし)
の、日本人なら日常的に使う調味料で置き換えます。
すると、あら不思議。バッチリと味が整います!
色んな国の料理を家庭で作ることは、料理の楽しみの1つ。
でも、そのたびにちがった調味料を使わなくてはいけないのでは、調味料の小瓶が冷蔵庫の上にたまっていく一方です。
しかし、「なんちゃって料理」のコツを覚えれば、いつも使う調味料だけでさまざまな国の料理を作ることが可能となります。
トマトペーストとサトウのごはん的なやつを使うと手軽
トマト雑炊のトマトとごはんは、「カゴメ トマトペース」と「サトウのごはん的なやつ」を使うと、手軽です。
トマトペースト
カゴメのトマトペーストは、6倍に濃縮されたトマトが1.5個分ずつ小分けにされてパウチに入っています。
6包のパウチが入ったトマト計9個分が、スーパーなら150円くらいですので、ナマのトマトを買うより圧倒的に安価。
また、ケチャップ、トマトピューレと比較して、
- ケチャップのように味が入っていないため料理に使いやすい
- 瓶入りのトマトピューレは開栓してしまうと日持ちしないのに対し、こちらはパウチを開封しなければいつまでも持つ
の利点もあります。
サトウのごはん
雑炊は、冷ごはんがあればそれを使うのでいいです。
でも、ひとり暮らしの場合だと、米を炊かない人も多いのでは?
その場合には、サトウのごはん的なやつを使うのが便利です。
チャーハンや雑炊なら、チンせずにそのまま使って大丈夫です。
入れる具材
トマト雑炊に入れる具材は、その名の通りベーコンとキャベツが基本。
最低限、それだけ使えばおいしくできます。
ただし、以下の材料を加えると、よりおいしくなります。
ウインナー
ウインナーを加えると、コクが出ます。
ベーコンを2枚使うなら、ベーコン1枚+ウインナー1本のほうがおいしいです。
ただし、ウインナーだけだと、またちょっとクドいです。
ベーコンとウインナーは、両方入れるのがいいです。
香味野菜
キャベツのほかに、香味野菜を入れるといいです。
香味野菜として適当なのは、
- 玉ねぎ
- セロリ
- ピーマン
- しいたけ
などです。
下で紹介するレシピでは、冷蔵庫に入っていたため、これらを全部使っています。
なんちゃってイタリア風『ベーコンとキャベツのトマト雑炊』の作り方
さて、それでは、なんちゃってイタリア風『トマトとキャベツのトマト雑炊』の作り方を紹介します。
作る手順は、
- ベーコン、ウインナーとにんにくを炒める
- キャベツなどの野菜を炒める
- 水と調味料を入れて少し煮る
- ご飯を入れてサッと煮る
の4工程です。
1. ベーコン、ウインナーとにんにくを炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- ウインナー 1本(3ミリ幅くらいの輪切り)
- ベーコン 2枚(1~2センチ大)
を入れ、【弱火】にかける。
2~3分じっくりと、焼き色がかるく付くていどに炒める。
2. キャベツなどの野菜を炒める
つづいて、
- キャベツ 8分の1個(2センチ大くらいのざく切り)
- 玉ねぎ 4分の1個(1~2センチ大)
- セロリ 2分の1本(3ミリ厚さくらいの輪切り)
- しいたけ 1枚(1センチ大くらいに切る。石づきもいちばん下の硬い部分だけとって入れる)
を入れ、【中火】にかけ、ややしんなりとしてくるまで2~3分炒める。
もし野菜を切り終わる前にウインナーとベーコンに火が通ってしまったら、野菜を切っているあいだ火を止めてしまって全く問題ないです。
3. 水と調味料を入れて少し煮る
- 水 500cc
を入れ、【強火】にかけて煮立たせる。
煮立ったら、
- 酒 大さじ1
- カゴメトマトペースト 1包
- みりん 小さじ1
- 酢 小さじ1
- だしの素などの魚介だし 小さじ1
- 鶏ガラスープの素(中華風でよい) 大さじ1
- 塩 小さじ4分の1くらい(味を見ながら)
- コショウ 2~3ふり
を入れる。
調味料を入れている時間も含め、3~5分くらい強火で煮る。
4. ご飯を入れてサッと煮る
- サトウのごはん的なやつ(または冷ごはん) 1人前
を入れ、強火のまま、ほぐしながら1分くらいサッと煮て、器によそう。
なんちゃってイタリア風はマジでうまい
このなんちゃってイタリア風トマト雑炊、マジでうまいです。
好みで粗挽きコショウをちょっとかけて食べてもいいです。
なんちゃって中華風 塩味雑炊の作り方
上の「なんちゃってイタリア風」をアレンジすると、ほぼ似たような調味料で、「なんちゃって中華風」の塩味雑炊を作ることもできます。
材料は、キャベツでもいいですが、もやしを使うのもおいしいです。
もやしは、シャキシャキ感を残すため、火を通す時間をキャベツと比べて短くすることがポイントです。
野菜は、冷蔵庫に入っているのを片っぱしから使ったために色々とはいっていますが、もやしの他に玉ねぎとピーマンくらい入っていれば、味としては整います。
ウインナー・ベーコンも野菜も、もやしに合わせて細く切ると、見た目も食べごたえも揃います。
- フライパンに、
・サラダ油 大さじ1
・にんにく 1かけ(みじん切り)
・ショウガ 1~2センチ大(みじん切り)
・ウインナー 1本(縦半分に切ってから、細く斜め切りにする)
・ベーコン 2枚(1センチ幅くらいに切る)
・厚揚げ 2分の1パック(1センチ角くらいの拍子木)
・水煮たけのこ 4分の1本分ほど(細く切る)
を入れて弱火にかけ、2~3分じっくり炒める。 - ・もやし 1袋
・玉ねぎ 4分の1個(細切り)
・ピーマン 1個(縦に細く切る)
・しいたけ 1枚(細く切る)
を入れ、2~3分、ややしんなりとしてくるまで中火で炒める。 - ・水 500cc
を入れて強火にかけ、煮立たせる。
・酒 大さじ1
・みりん 小さじ1
・酢 小さじ1
・だしの素 小さじ1
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・塩 小さじ4分の1(味を見ながら
・コショウ 2~3ふり
を入れる。
(調味料を入れるために2~3分かかるはずなので、もやしのシャキシャキ感を残すため、それ以上煮なくていいです) - ・サトウのごはん的なやつ 1人前
を入れ、強火のまま1分くらい、ほぐしながら煮る。
・ごま油 小さじ1
をまわし入れ、器によそう。