きのうは、マーボー肉じゃが。肉じゃがをマーボーの汁で煮るというやつで、これがまたウマすぎて、泣ける。
年は取りたくないものだ。年を取るとだんだんできにくくなってくることの一つとして、「寝る」というのがある。
若いころは、36時間ぶっ通しで遊び、その疲れを、18時間ぶっ通しで寝て取るなどというのは、日常茶飯事。目が覚めたら8時で、「学校行かなくちゃ」と家を飛び出してみたら、「夜だった、、」などというのも決して一度や二度ではない。
でも年を取るにつれ、寝られなくなってくるのだ。
だいたい、6時間くらい寝たら、目が覚めてしまう。二度寝して、何とか7時間。
9時間など寝れたときには、達成感で飛び上がりそうになる。
なので疲れを取るのに、難儀することになるわけだ。
そこで、やはり必要となるのが、昼寝である。
だいたいいつも、ブログを更新し、家に帰って酒を一杯飲みながら飯を食い、それから昼寝する。通常は、30分くらい寝て、さらにそのあと30分、布団の中でダラダラとする感じ。
ところがやはり、東京への旅の疲れが溜まっているのだろう。
きのうもおとといも、昼寝を2時間もした。1時間で一回起きて、トイレへ行ってまた布団に入ると、さらに1時間ぐっすり寝る。
疲れが溜まっているのだから、それも仕方がないといえば、仕方がない。でも急に旅をすることになってしまい、旅先での仕事もはかどらなかったから、その分を取り返さないといけないのだ。
ところが2時間も昼寝をしてしまえば、仕事をする時間は自然圧迫されてしまう。
それできのうもおとといも、仕事はあまりはかどらず、、
どうやって暮らしていったらいいか、分からないぜ、こりゃ、という話なのだ。
それなのに、酒はいつもの時間に飲み始める。「腹が減っては戦はできぬ」と、シャッキリ気分転換できるから、自分でも何を考えているのか分からない。
きのう作った肴は、「マーボー肉じゃが」。
これがまた、ウマかった。
これは「和食のニンニク化」計画の一環だ。日本家庭料理の代表、おふくろの味の肉じゃがを、ニンニク入りの味にする。
これは以前、キムチの肉じゃがを作ってみたらやら、これがうまかった。
いやそれは、肉じゃがは単に肉とじゃがいもを煮るというだけの話だから、その味つけが何であれ、うまいに決まっているということだ。
それできのうは、マーボー。マーボーのひき肉なしで、じゃがいもと肉を煮る。
これは、家常豆腐がヒントになっている。
家常豆腐は、要はマーボーの煮汁で厚揚げを煮たもの。この厚揚げを、じゃがいもと取り替えたということだ。
取り替えたのだが、肉じゃがにはしらたき的な、味を吸うものがほしい。それで厚揚げも入れることにした。
でも、ニンジンは入れない。ニンジンは、おれにとっては「彩り」以上の意味がなく、マーボーは赤いから、もう彩りはいらないからだ。
野菜はあとは、玉ねぎとピーマン。これはあらかじめサッと炒めて最後に加え、シャキシャキ感を残すようにする。
マーボー味には、ふつうは「甜麺醤」を使う。
でもこれは、八丁みそで完全に代用できるから、買う必要がないのである。
フライパンにサラダ油・大さじ1を入れ、まず大きめに切った玉ねぎ・1個、玉ねぎがバラけてきたら、やはり大きめに切ったピーマン・2個を入れ、歯ごたえを残すようにサッと炒めて、皿にとり出しておく。
あらためて、フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- みじん切りのニンニク 1かけ分
- みじん切りのショウガ ニンニクと同量くらい
- 豆板醤 小さじ2
- 八丁・赤出しみそ 大さじ1
を入れて強めの弱火くらいにかけ、2~3分じっくり炒めて味をひき出す。
2~3センチ大に切ったじゃがいも2~3個を入れ、さらにサッと炒めたら、
- 水 1カップ
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1~2
- コショウ 1ふり
くらいを加えて味をつけ、じゃがいもと同じくらいの大きさに切った厚揚げを加えて、弱火でフタをして、15分程度、じゃがいもが好みの柔らかさになるまで煮る。
じゃがいもがやわらかくなったら、豚こま肉・200グラムを広げて入れ、さらに弱火のまま、肉の色が変わるまでゆっくり煮る。
肉が煮えたら、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ2
くらいの水溶き片栗粉を、スプーンで少しずつ混ぜながら入れ、トロミをつける。
最後にとり出しておいた玉ねぎとピーマンを戻し、
- 酢 小さじ1
- ゴマ油 小さじ1
を加えてひと混ぜし、火を止める。
これは、うますぎて泣ける、、
マーボー味がしみたじゃがいもは、たまらない。
あとは、わかめスープ。
頭とわたを取った煮干しとニンニク1かけ、たっぷりの乾燥わかめを水で煮て、酒としょうゆ、塩、コショウそれぞれ少々で味をつけ、お椀によそって青ねぎとゴマをかける。
それに、白めし。
酒は、焼酎水わり。
仕事が押しているのだから、さっくり飲んで早く寝ればいいはずだ。
それなのに、またダラダラと飲み過ぎてしまうのだから、おれはまったく、何も考えていないにちがいない。
「お医者さんに頭を診てもらいなよ。」
そうだよな。
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