焼きそばは比較的手軽に作れて、汁がない分塩分も控えめにできるから、麺類は好きだけど血圧が気になるおっさんにはうってつけです。
ただ、ソース味だと飽きてしまい、「ほかの味付けはないのか」と思う人もいるのでは?
そこでおすすめなのが、この「ペペロン焼きそば」。
パスタの「ペペロンチーニ」を参考にした、塩ベースのシンプルな味付けなので、毎日食べても飽きません。
何を隠そう、筆者・高野はここ数年、昼食には毎日このペペロン焼きそばを食べています。
作るのも、パスタのペペロンチーノと比べれば、麺を茹でない分ぜんぜん手軽。
ぜひ試してみてください!
ペペロン焼きそばの作り方
本家ペペロンチーノの味付けは、オリーブオイルとにんにく、赤唐辛子のほかは塩コショウにパセリくらいで、日本人的には「塩味」となりますが、オリーブオイルを下のレシピの倍くらい、大量に使います。
オリーブオイルのコクがメインの味付けなんですね。
でも、それだと日本人的には脂っこすぎるのと、中華麺にはパンチがなくて物足りないので、ペペロン焼きそばではオリーブオイルは控えめにして、そのかわり鶏ガラスープの素と醤油・ナンプラーを隠し味程度に入れてコク出しします。
それから、ソース焼きそばは通常、最初に水だけ入れて麺をほぐし、最後に粉末ソースを加えますが、ここでは水といっしょに調味料を入れ、麺に味を吸わせるようにしてあります。
Step 1 材料を準備する
まずは材料を切るなどして、炒め鍋と皿に入れておきます。
皿は、特に調理用のトレイなどを使わなくても、出来上がった焼きそばを盛り付けるやつで全然いいです。
炒め鍋に入れておくもの
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1粒(薄皮をむき、包丁の腹で押しつぶしてから千切りにする)
- 輪切り赤唐辛子 1つまみ
- ランチョンミート 50g(3ミリ厚さくらいで食べやすい大きさの短冊に切る)
【オリーブオイル】は、風味が良いエクストラバージンと普通のと、2種類あります。
どちらでも良いんですが、値段はそう大きく変わるわけでもないので、とりあえずエクストラバージンを買っておくのが良いです。
⇒ Amazonでエキストラバージン・オリーイブオイルを見てみる
【輪切り赤唐辛子】は、ホールの赤唐辛子を自分で輪切りにするのではなく、輪切りになっているのを買うのが便利です。
ただし、上のAmazonの商品は10袋入りなので、食べきれないと思ったらスーパーで買ってください。
【ランチョンミート】は、缶詰に入ったソーセージの一種で、商品で有名なのは「スパム」です。
とりあえずベーコンやウインナー、豚肉切り落とし(豚こま肉)を使うのでも大きな問題はありません。
豚肉切り落としを使う場合は、食べやすい大きさに切り、塩1つまみとコショウ少々を振り、軽く揉み込んでから炒め鍋に入れてください。
ただし、筆者・高野は以下の3つの理由から、ランチョンミートを使っています。
- 洋風の味に合うから
ランチョンミートは洋物の食品なので、洋風の味付けであるペペロン焼きそばによく合います。 - 下味を付ける必要がない
すでに味がついているので、下味をつける手間が省けます。 - 飽きない
ベーコンとウインナーは、筆者・高野もしばらく使ったことがありますが、どうしても飽きてしまって使い続けられなくなりました。
日本製の普及品だったため、化学調味料が入っていたと思います。
化学調味料は、毎日使い続けると、どうしても飽きるんですよね……。
その点、ランチョンミートは海外原産のため、化学調味料を使っていないと思います。
「すごくおいしい」と思うわけでもないんですが、飽きずに使い続けられます。
ランチョンミートは、圧倒的に以下のAmazonの商品がおすすめで、筆者・高野はこれをヘビロテしています。
300g×6個入りで2,500円程度なので、100gあたり140円くらい。
スーパーで豚肉切り落とし買うのと同程度の値段になるわけで、豚肉類の価格として最安値といえるかと思います。
24個入りの商品だともっと安くなりますが、置く場所もないし、筆者・高野はこの6個入りにしています。
なお、保存方法は下の写真のように、タテ6等分(1切れ50g)にし、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておきます。
使うときは、横に3ミリ厚さくらいに切ると、ちょうど食べやすい大きさになります。
皿に入れておくもの
- 玉ねぎ 4分の1個(タテに3ミリ厚さ程度に切る)
- しめじ 石づきを取ったものを1つまみ程度
- 青ネギ 2ミリ長さ程度に切ったものを1つまみ程度
【しめじ】は石づきを取ってバラしてある商品を買うと便利です。
【青ネギ】も、2センチ長さ程度に切ってビニール袋に密封し、冷蔵庫の一番冷えるところ(チルドなど)に入れて保存すると、使うのに便利だし日持ちもします。
Step 2 ランチョンミートと野菜を炒める
フライパンを[弱めの中火]くらいにかけ、まずランチョンミートとにんにく、赤唐辛子をじっくり炒めます。
にんにくは焦げやすいし、ランチョンミートから出た水分で油ハネすることもあるので、弱めの火でじっくりやるのがポイントです。
にんにくがきつね色になってきたら、[玉ねぎ]と[しめじ]を入れ、[強めの中火]くらいに火を強め、さらに炒めます。
このあと麺を入れてからさらに炒めるので、玉ねぎ・しめじの歯ごたえを残すよう、ここでは炒め過ぎないことがポイント。
玉ねぎが完全にほぐれ、油で覆われる程度でいいです。
Step 3 水と調味料を加えて麺を炒める
ランチョンミートと野菜を炒めたら一旦火を止めて、以下のものを加えます。
- 水 大さじ3
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
- 醤油 小さじ2分の1
- ナンプラー 小さじ2分の1
【鶏ガラスープの素】は、化学調味料無添加のものがおすすめです。
上のベーコンやウインナーと同様、化学調味料が入っていると飽きてしまい、食べ続けられなくなるからです。
筆者・高野が使っている化学調味料無添加 鶏ガラスープの素はこちらです。
⇒ 化学調味料無添加の鶏ガラスープの素をAmazonで見てみる
【ナンプラー】は、要はいわしのエキスなので、ちょっと入れるとものすごく良い風味がでます。
お好み焼きや焼きそばにかつおぶしをかけるのと、まったく同じ考え方です。
筆者・高野が使っているナンプラーはこちらです。
⇒ ナンプラーをAmazonで見てみる
(この商品は150mlのものが3本セットです。
ナンプラーは非常に使いまわしが利き、賞味期限も1年以上ありますが、使い切れないと思ったらスーパーで買ってください)
水と調味料を入れたら再び「強めの中火」くらいにかけ、さっと全体を混ぜて煮立つまで待ちます。
煮立ったら、【焼きそば麺】1人前を投入します。
焼きそば麺を炒める手順は以下のとおりです。
- 固まった焼きそば麺が鍋肌にしっかりと接するよう、ヘラで軽く動かすなどしながら、30秒程度そのまま火を通し、煮汁が上部までしみ込んできて麺がほぐれ始めるのを待つ。
- ほぐれ始めたら、焼きそば麺全体を下からヘラを入れてひっくり返し、再び30秒程度、ほぐれていない部分をヘラで優しくほぐしながら火を通す。
コツは、箸などで無理やりほぐさないことです。ブチブチに切れてしまうので。
焼きそば麺がほぼほぐれたら、【青ネギ】を加えます。
「鍋返しをする ⇒ 焼きそば麺をヘラで抑えて鍋肌に接するようにし、麺の水気を飛ばす」
を2回くらいくり返したら、皿に盛ります。
ポッカレモン100を2まわしくらいかけて食べます。
おすすめの調理器具
ここで、筆者・高野が使っている、ペペロン焼きそばを作るのに便利な調理器具を紹介します。
柄が短い炒め鍋
まずは、一人暮らしの人に非常におすすめな、柄の短い炒め鍋。
ワンルームとかだとキッチンも狭いため、調理器具のなかで最もかさばる炒め鍋も、できる限りコンパクトでありたいところです。
サイズは24cmがおすすめですが、大きなポイントになってくるのは柄の長さ。
柄が長いと、ミニキッチンの小さなシンクに収まらず、ものすごく洗いにくくなるからです。
その点、この柄の短いフライパンは以下の通り、小さなシンクにもバッチリ収まります。
これなら、フライパンに洗剤を入れた水を溜め、皿やターナーなども一緒に洗うなどの使い方も問題なくできちゃいます。
軽量タイプで、軽さも申し分ありません。
柄が短いので、鍋返しもやりやすいです。
メーカーは、刃物などで知られる貝印。
品質も信頼できるかと思います。
スプーン兼用のターナー
これはもう、5年以上にわたって愛用しているターナーです。
スプーンが兼用になっているので、これ1本でほとんどの料理が作れちゃいます。
形状は以下の通り。
ターナーの側面が膨らんでいて、スプーンとしても使えるようになっています。
このターナーで、以下のようなことができます。
- 炒める・煮る
ターナーとしてできることは、もちろん普通に全部できます。
柄が長いので、炒めるときも手が熱くなりにくいです。 - ご飯や麺を鍋肌に押し付ける
炒飯のご飯や焼きそばの麺は、鍋肌にしっかり押し付ける必要があります。
中華用の玉杓子なら簡単にできるこの操作も、普通のターナーではやりにくいことの一つです。
このスプーン兼用ターナーは下部が膨らんでいるため、玉杓子と同様の押し付け操作も余裕でできます。
膨れた部分にタテの筋が入っているため、ご飯や麺が滑りにくいのもポイントが高いです。 - 調味料や水を量り取る
調味料や水をこのスプーン部分に入れて量を目視で確認すれば、目分量も狂いにくくなります。 - アクを取る
スプーンとして使えるので、いうまでもなくアクも取れます。 - 麺をほぐす
ターナーの角が尖っているので、その部分を使用して麺もほぐせます。
焼きそばを作る程度なら、箸は必要ありません。 - 皿によそう
スプーンなので、作ったものを皿によそうのにも使えます。
ただ、スプーンの容量がやや小さめなので、スープ・汁などの液体をよそうのはちょっと厳しいかもしれません。
筆者・高野は上のような機能をもったターナーを1年近くにわたって探し、イオンの道具市でようやくこれを見つけました。
Amazonでも以下のとおり販売しています。
⇒ ターナー黒+置きしゃもじ
上の写真と同じ黒の製品なのですが、置きしゃもじという余分なものとセット販売されています。
また、2023年1月31日現在「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」となっています。
⇒ ターナー・オレンジ
価格は280円、東京なら送料200円を入れても480円なので最安値ですが、「オレンジはどうか」と思う人もいるかもですよね。
⇒ ターナー・グリーン
価格は660円(送料無料)。
ただこちらも、2023年1月31日現在「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」となっています。
以上のように、Amazonではどれも帯に短し、たすきに長し的な状態ですが、とりあえずオレンジを買うのがいいのではないでしょうか。
品質は、5年以上ほぼ毎日使っても破損などはありませんので、問題ないかと思います。
昼食はこれで決まりだ!
筆者・高野が数年にわたって毎日食べてるペペロン焼きそば。
飽きない秘訣は、化学調味料を使わないのもさることながら、「塩味」にあると思います。
身体にとって必要不可欠な塩の味に飽きないよう、人間の味覚が作られているのではないでしょうか。
なので、週に1~2へん、休日のみ食べるのなら、これは絶対に飽きません。
ぜひ試してみてください!