50歳を過ぎると「老人性乾燥症」を発症するようになるわけです。
筆者・高野は最初、じんましんかと思って受診した皮膚科医院でその症状名を告げられたとき、「俺もいよいよ老人か……」とちょっとショックを受けましたが、寄る年波には勝てないので仕方ありません。
60歳になった今では、始めのうちは向こう脛だけだった発症部位が腿やら背中やら、腕の外側やら、腰回りやら、鎖骨からみぞおちにかけてやらの全身の肉の薄い部分に拡大し、乾燥対策は至上命題となっています。
そこで、筆者・高野が使っているのが、【保湿入浴剤 ウルモア】なのです。
老人性乾燥性は入浴で悪化しやすいため、保湿対策は入浴時の保湿入浴剤、および入浴後の保湿ローションで行うのが有効です。
保湿入浴剤として以前は「エモリカ」を使っていた筆者・高野は、新たに使うようになったウルモアのほうが効果が高く、保湿ローションの使用量が半減することを発見しました。
この記事では、ウルモアの効果と使い方、および良いところ、イマイチと思うところを紹介します。
併せて、筆者・高野が使っている保湿ローションと、保湿入浴剤で汚れやすい浴槽を比較的手軽にきれいにできるお風呂用洗剤も紹介しますので、老人性乾燥症で悩んでいる方は参考にしてください。
ウルモアの成分と効果
それではまず、ウルモアの成分と効果を紹介します。
乾燥肌にうるおいを与えるプロセス
ウルモアのボトルには「乾燥肌にうるおいを与えるプロセス」として以下の記載がされています。
- 肌本来のうるおいを補う
5種のモイストスキン成分配合
[アミノ酸(プロリン)・吸着型ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン・エラスチン] - しっとりうるおい感を高める
天然オイル成分配合[シアバター] - 全身のお肌をコートし、うるおい成分を逃さない
うるおいベール成分配合
以上のようにウルモアは、うるおいを補う、うるおい感を高める、お肌をコート、の3種類の成分で肌の保湿をするようです。
うるおいベール成分とは、下に小さな字で「ポリクオタニウム-10」のことだと書いてあります。
実際に使った感想
ウルモアを実際に使った感想を、エモリカとの比較も交えながら紹介します。
ドロリとしていて超濃厚
まず、ウルモアはドロリとしていて超濃厚です。
エモリカはサラッとしていて、お風呂の湯に入れるとすぐに溶けていくのに対し、ウルモアは入れただけではほとんど溶けず、浴槽の底に沈殿します。
お風呂に入って、浴槽の底からよくかき混ぜて初めて、お湯全体に溶けわたるという具合です。
肌がヌルヌルとしてくる
ウルモアを入れたお湯に浸かっていると、すぐに肌がヌルヌルとしてきます。
天然オイル成分 シアバターが効果を発揮しているのでしょう。
「お~~、効いてる~~」という感じがしてなかなかいいです。
入浴後のかゆみが大幅に軽減された
ウルモアのお風呂に入ったあと、保湿ローションをまったく付けないでみたところ、向こう脛や腕の外側などの激しく乾燥するところ以外の部位は、翌日のかゆみが大幅に軽減しました。
全身の肉が薄い部分にくまなくローションを塗らないと、すぐにかゆくなってしまっていたエモリカと比べて、ウルモアの効果が高いことを実感した次第です。
ウルモアの使い方
ウルモアの使い方を紹介します。
1. キャップ上部で計量して湯に入れる
まずキャップを開け、ボトル上部に設置されている計量部分に、ボトルをゆっくりと押しながら「40ml」の目盛りまでウルモアを溜め、ボトルを逆さにして湯に入れます。
使用量は、ボトル裏側の説明書きでは「40~80ml」との記載です。
浴槽が大きいなどの場合は多めに入れたらいいのでしょうが、ワンルームマンションなどの小さな風呂なら40mlで十分でしょう。
ボトルは600ml入りなので、1回に40mlを使うと15回使えます。
2. お風呂に入ってよく混ぜる
前述のとおりウルモアは濃厚なので、お湯に入れただけでは溶けません。
お風呂に入って、浴槽の底に沈殿しているウルモアを手でよく混ぜて、お湯全体に行き渡らせます。
3. お風呂から出るときは上がり湯を使わない
浴槽から出ると、身体の表面にはウルモアの有効成分が付いています。
そのため、上がり湯やシャワーで落としてしまわず、タオルで拭くだけにしておくのがおすすめです。
ウルモアの良いところ
ウルモアの良いところは、まず前述のとおりエモリカと比較して効果がかなり高いことです。
エモリカより濃厚なうえ、1回の使用量も多い(エモリカは1回30ml、ボトルは15回分450ml)ため、当然といえば当然でしょう。
なのに価格は、本日(2023年2月27日)現在のAmazonではウルモアのほうが安いです(ウルモア 539円、エモリカ 692円)。
入浴剤は高頻度で使うため、価格が安いことは重要だと思います。
またウルモアは痒くなる部分が減るため、保湿ローションの使用量も半減します。
保湿ローションのコスト、およびローションを付けるための労力・時間も削減され、筆者・高野はけっこう良いと思っています。
ウルモアがイマイチなところ
保湿効果が高くて経済的なウルモアですが、以下のとおりイマイチと思うところもあります。
計量目盛りが裏側に付いている
ウルモアの計量目盛りは、ボトルの裏側に付いています。
そのため、計量する際ボトルの表裏をひっくり返し、お湯に入れる際は表裏をまたひっくり返して戻すことが必要です。
(キャップが付いている位置の関係で、右利きの人は表を手前にしないと、計量部分に溜まったウルモアを湯に入れられない)
大変面倒くさくて、なぜこのような仕様になっているかわかりません。
計量時に外に飛び出る
ウルモアの計量時、ボトルはやさしく押しているつもりなのに、毎回かならず計量カップの外に液が飛び出てしまいます。
上の目盛りの件も併せて、ボトルの出来が良くないのではないでしょうか。
混ぜるのが面倒くさい
仕方ないことですが、浴槽に沈殿したウルモアを混ぜる際には、溶け残らないよう浴槽の底を手でよくかき混ぜないといけません。
これがちょっと面倒くさいです。
匂いが良くない
これは「致命的」と思う人もいるかもですが、匂いがあまり良くありません。
筆者・高野が使っているのは「クリーミーミルクの香り」なのですが、これは端的にいえば「バニラ」、または「ジャコウ」の香りで、そもそもわりとクセがあるうえ、香料が安物だからでしょう、化学のニオイがちょっとします。
入浴剤の選択で「香り」を重視する人も多いのではないでしょうか。
また、化学成分に対する敏感症の人もいるかと思います。
そういう人には、ウルモアはおすすめできません。
ただし、「耐えられない」というほどひどい匂いではありません。
筆者・高野は香りより保湿効果重視なため、匂いはイマイチであるものの、ウルモアを選んでいます。
浴槽・風呂釜へのダメージは?
ウルモアは浴槽・風呂釜へのダメージはあるのでしょうか?
ウルモアには浴槽・風呂釜にダメージがある「イオウ」は入っていません。
そのため、浴槽・風呂釜へダメージを与える可能性は低いのではないでしょうか。
ただし、ウルモアのボトル裏側の説明書きには、「にごりタイプについて」として以下の注意点の記載があります。
(参照)アース製薬『保湿入浴剤 ウルモア クリーミーミルク』
- 全自動給湯器、24時間風呂に使用するとフィルターが詰まる可能性があるので、お使いの機種の説明書を確認の上使用すること。
- 使用後は、風呂釜内部や循環孔のフィルターなどが白く汚れることがあるので、よく水洗いすること。(風呂釜内部の湯あかなどに白濁成分が一部付き、循環孔から浴槽内へ出ることがある。)
- 残り湯を長く浴槽に入れておくと、浴槽のまわりが白くなることがあるが、すすぎ洗いをするときれいになる。
筆者・高野はNORITZの給湯器を使っていますが、とりあえず問題は起こっていません。
おすすめの保湿ローション
上述のとおりウルモアは高い保湿効果がありますが、筆者・高野の場合には向こう脛や腕の外側など、乾燥が著しい部位はやはり翌日になるとウルモアだけではかゆみが出ます。
そのため、入浴中のウルモアに加え、入浴後の保湿ローションが必要です。
筆者・高野が使っている保湿ローションは、男性用ヘアケア・スキンケアブランド uno の「スキンケアタンク(しっとり)」です。
uno スキンケアタンク(しっとり)は、ベタつきやすい高保湿油分を「崩壊性ゲル」に閉じ込め、みずみずしい高分子乳化ジェルに閉じ込めています。
そのため、なじませ中にゲルがバシャッと崩れ、肌にすばやくなじんでベタつきません。
内容量は160mlで、わりと多めに入っていながら、価格は比較的安いため、身体にたっぷり付けるのに向いています。
付ければかゆみが出ないため、効果も問題ありません。
微香性(シトラスグリーン)で、余計な匂いがしないのも気に入っています。
⇒ uno スキンケアタンク(しっとり)をAmazonで見る
おすすめのお風呂用洗剤
油分を豊富に含んだ入浴剤を使用すると、油分が付着して浴槽が汚れやすくなります。
浴槽のマメな掃除は欠かせません。
筆者・高野が以前使っていた通常のバスマジックリンは、以下の欠点がありました。
- スプレーのレバーを何回も引くのが疲れる
- スプレーの広がりが狭い
- スプレーがダマになりやすく、ムラが出やすい
新製品である「バスマジックリン エアジェット」は、以上の欠点がすべて解消されています。
水鉄砲によくある空気圧式のスプレーで、1秒に1回くらいレバーを引くだけで連続で噴射します。
スプレーも薄く広く、ダマができずに広がるため、広い範囲もあっという間にムラなくスプレー可能です。
日常の汚れは、スプレーして20~30秒待ち、そのまま水で流せばOK。
こびりついた頑固な汚れは、スプレーしてからスポンジでちょっと擦ればきれいになります。
風呂場の壁などの広範囲にも使用可能です。
薄く広がるため液の使用も最小限で、経済性も高いと思います。
ウルモアで乾燥対策を万全に!
比較的低価格でありながら、保湿効果は高い、保湿入浴剤ウルモア。
保湿ローションと組み合わせれば、乾燥しやすいおっさんの肌も問題なく保湿できます。
ウルモアで乾燥対策を万全にしていきましょう!