最高におすすめの料理本! 『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著

『大好きな炒めもの』 05 おすすめ商品

料理本を1冊選ぶとしたら、すすめたいのはウー・ウェン著『大好きな炒めもの』です。

この本は、料理店ではなく家庭の中華料理が載っています。
中華料理といえば、「中華鍋を火力の強い火のうえで振る」ことをイメージする人もいるでしょう。

しかし、『大好きな炒めもの』を読むと、中国でも家庭では、テフロンのフライパンに普通のガスコンロで料理をすることがわかり、目からウロコが落ちる人も多いのではないかと思います。

また、家庭料理が載っているため、レシピ本としての実用性も非常に高くなっています。

この記事では、『大好きな炒めもの』のおすすめポイント、およびおすすめ料理を紹介します。

筆者 高野 画像
筆者 高野俊一
筆者である高野は、この『大好きな炒めもの』を、2002年に発行された初版本で購入しました。
それから20年近くがたった現在でもこの本を手元におき、ときどき参考にしています。
無人島に本を1冊持っていくことになったら「この本を選ぶかも」と思うくらいです。

この記事を読むことにより、本当によい料理本と出会えるかもしれませんよ。

『大好きな炒めもの』がおすすめの理由

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『大好きな炒めもの』がおすすめの理由を紹介します。

  1. 料理店ではなく家庭の中華料理が載っている
  2. 掲載されている料理の実用性が高い
  3. 調味料や材料が比較的普通で作りやすい
  4. ウー・ウェンのコメントがかわいい

の4点です。

理由1 料理店ではなく家庭の中華料理が載っている

『大好きな炒めもの』裏表紙

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

『大好きな炒めもの』がおすすめである理由の第1は、料理店ではなく家庭の中華料理が掲載されていることです。

日本人にとって中華料理は、料理店のものを指すことが多いでしょう。
特に、料理好きの男性ならラーメン屋のカウンターに座った際、料理人が中華鍋を振るさまを熱心に観察する人も多いはず。

しかし、決められた種類の料理を大量に作る料理店と、ありあわせの材料で少量の料理を作る家庭とでは、料理に対する基本的なスタンスが異なります。
したがって、料理店の料理を家庭に持ち込もうとすると、何かと無理がかかるというのが筆者 高野の意見です。

その点、『大好きな炒めもの』は家庭で作る中華料理が載っています。
そのため、実際に自分で作ってみるのが非常にやりやすいです。

筆者 高野 画像
筆者 高野俊一

この本を購入した当初に高野が特に感動したのは、この本に掲載されている料理を作るためにウー・ウェン氏が使用したのが、フッ素樹脂加工の炒め鍋と菜箸、それに家庭用の普通のコンロだったことです。

中華料理は、中華鍋と玉杓子、それに強力なコンロがないと作れないと信じ、中華鍋を4つに玉杓子を3本、それに油きりのジャーレンまで持っていた当時の高野は、それだけで目からウロコが3億4,006枚ほど落ちました。

理由2 掲載されている料理の実用性が高い

『大好きな炒めもの』目次

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

次に、『大好きな炒めもの』に掲載されている料理は、家庭でありあわせの材料を使って作るのに適したものが多いです。
エビチリや酢豚、青椒肉絲など中華の定番料理ももちろん掲載されていますが、それ以外にも、卵とセロリをちゃっと炒めたものだとか、豆を使った副菜的なものだとか、「もう一品なにかほしい」と冷蔵庫を見て考える際に便利なものが多数あります

また、大根とちりめんじゃこを炒めたもの(これは中国でも作るそうですが)やあさりの炒めもの、サンマの炒めものなど、日本人が好きな魚介を使ったものも多いです。
サンマの炒めものは、ウー・ウェン氏が日本へ来て結婚し、お店で魚を見かけるようになってから作り始めた料理だそうです。

副菜的な料理(前菜は別として)やサンマなどの魚を使った料理は、中華料理屋ではほとんど見かけないと思います。
『大好きな炒めもの』に掲載されている料理レシピは、家庭での実用性が本当に高いです。

理由3 調味料や材料が比較的普通で作りやすい

『大好きな炒めもの』調味料

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

『大好きな炒めもの』に掲載されているレシピで使われる調味料や材料は、比較的普通のものが多いです。
中華調味料は、豆板醤と甜麺醤、オイスターソース、ドウチ、花椒は使われますが、それ以上の凝ったものはありません。

材料も、日本のスーパーですべて手に入るものばかりです。
なので、家庭でとても作りやすいです。

理由4 ウー・ウェンのコメントがかわいい

『大好きな炒めもの』著者紹介

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

『大好きな炒めもの』には、ウー・ウェン氏のコメントも多数掲載されています。
これが、どれもかわいいです。
日本と中国の文化のギャップに驚いてみたり、料理法をレシピとして書き下す難しさをボヤいてみたり・・・・・・。

性格の素直さが表れていて、読んでいてほっこりします。

『大好きな炒めもの』でおすすめの料理

『大好きな炒めもの』がおすすめの理由は以上の通りです。
ここで『大好きな炒めもの』に掲載されているレシピのなかで、筆者 高野がおすすめのものBEST 5を上げてみたいと思います。
いずれも高野が、これまでに何度となく作った料理です。

第1位 豚肉の炒麺

『大好きな炒めもの』豚肉の焼きそば

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

第1位は、圧倒的に『豚肉の炒麺(焼きそば)』です。
材料は豚肉と長ネギだけ、調味料もショウガと酒、しょうゆだけと非常にシンプル。
でありながら大変おいしい。
このレシピを知るだけのためであっても、『大好きな炒めもの』を買う価値があります。

第2位 青椒肉絲

『大好きな炒めもの』青椒肉絲

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

青椒肉絲は、家庭ではよく作ると思います。
『大好きな炒めもの』にあるレシピは、シンプルで大変作りやすいです。

第3位 あさりのにんにく炒め

『大好きな炒めもの』あさりのにんにく炒め

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

『あさりのにんにく炒め』は、「あさりを炒める」ということに対して、目からウロコがボロボロと落ちる人もいるのではないでしょうか。
このレシピがまた、にんにくとしょうゆ、それに唐辛子が利かせてあり大変ウマイです。

第4位 もやしの炒めもの

『大好きな炒めもの』もやしの炒めもの

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

もやしの炒めものは、「中華料理は普通のコンロで十分」というウー・ウェン氏の主張を端的にに表すもの。
塩を入れずにじっくり炒めるということに、筆者 高野は「なるほど」と膝を打ちました。

第5位 レタス炒め

『大好きな炒めもの』レタス炒め

出典:『大好きな炒めもの』ウー・ウェン著(高橋書店)

「レタスを炒める」ということに、目からウロコが落ちうと思います。
オイスターソースでこってりとした味をつけ、これも実にウマイです。

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『大好きな炒めもの』のAmazonでの評価

『大好きな炒めもの』の、Amazonでの評価を見てみましょう。
大好きな炒めものは、2019年11月5日現在、58人の評価により5段階で「4.3」の非常に高い評価を得ています。

『大好きな炒めもの』Amazonでの評価

出典:Amazon『大好きな炒めもの』

カスタマーレビューも、熱烈なものが多いです。
そのうちのいくつかをピックアップしてみます。

手間をかけずにおいしい中華が作りたい時、いつもこの本の中から作っています
[star-list number=5] 5
2016年12月1日

中華のレシピ本をたくさん持っていますが、手間が一番かからず、でも美味しいといったら
ウー・ウェンさんの本。中でもこの本が一番お気に入りです。

何作ろうか困ったら炒め物をしてるけど、我流でいまいちバリエーションが無いというような人は
この本を見て作るだけで手軽においしいものができてしまいます。

・鶏のカシューナッツ炒め
・ひき肉と春雨の炒め物
・大根とちりめんじゃこの炒め物
あたりは何度となく作っています。

出典:ヒトさんのレビュー

家庭でお手軽中華。
[star-list number=5] 5
2018年3月6日

本格的なものではなくシンプルな調理過程でできるお手軽中華の炒めもの。
気取らない普段着感覚の美味しい料理、けれど自己流で作るより美味しくなるのは
調味料の量や加えるタイミングが絶妙だからでしょう。
ご馳走ではないけれど毎日食べる料理はこれぐらいのホッとする美味しさがいいような気がします。

もっと本格的な中華が作りたい場合は脇屋友詞さんの『中国料理秘伝帳』あたりをおすすめします。

出典:週末料理人さんのレビュー

シンプルで美味しく、作りやすい
[star-list number=5] 5
2018年7月5日

基本的な調味料、食材で作りやすいレシピが中心。肉系、海鮮系、野菜系、卵・豆腐系、炭水化物系といろいろ揃っており、届いて早速大好きな青椒肉絲とエビチリなど作ってみましたがシンプル王道な味付けですっごく美味しかったです。記述は分かりやすく、炒め時間の目安や火加減など丁寧に書かれてます。

各レシピのコメントもなるほどって思うようなコツとか実際中国の家庭ではどんな感じかとか、勉強になる。炒め物って簡単そうに見えて難易度が高いような気がしてちょっと苦手意識があるんですが、この本見てやる気が出てきました。

出典:longkissさんのレビュー

おいしくて、実用性あり。
[star-list number=5] 5
2015年1月26日

「ちきりん」さんのブログに紹介されていたため、購入しました。手順がシンプルで、コツもひとつのレシビにひとつずつ、アドバイス程度なのでプレッシャーになりません。そして、おいしい。中華料理とは敷居が高すぎると思っていましたが、メニューが絞ってあり、中華屋さんの定食メニューのようです。作った物を食べつつ、明日は何を作ろうかなあと、本をめくりながら目もお腹も満足。材料は、たいがいのお家にあるものでできますが、レシビを見たらすぐ作りたくなるので、本の到着までに中華の調味料を用意して置くと良いかもしれません。ちなみに、ウチでは、花椒、豆板醤、黒酢を買いました。テンメンジャンは、店頭に無かったので、ネットをみて作りました。同じウーさんの「野菜料理は切り方で決まり!」も購入しましたが、こちらはレパートリーを増やす余裕ができてから挑戦します。どちらか迷っているかたには、まず、「炒めもの」をお勧めします。本当に買ってよかったです。

出典:しましまさんのレビュー

 

台所常備!
[star-list number=5] 5
2011年5月29日

この本については購入してから数年経過しますが、ずっと台所に常備しています。
なにか余り物の野菜があれば、パラパラめくるといった具合です。
第一に手早く、簡単!そして、美味しく、素材感を失わない、飽きの来ないあっさりとした味付けの
中華風家庭料理のレシピ集で信頼できます。
調味料については、日本人家庭にある調味料(油、塩、胡椒、砂糖、醤油、酒、酢、味噌)と、基本的な中華料理の調味料(オイスターソース、ごま油、トウチ、豆板醤)
で、大体のレシピが作れます。(他は代用品でもOKかと。もちろんあれば、より美味しく本格化しますが、工夫するのもまた楽しい。)
我が家のレギュラーメニュー化しているものも多数あり、共働きの我が家においては無くてはならない一冊です。また、日本で生まれ育った感覚からは、「それを炒めるのか?」というものもありますが、作ってみると美味しく、新鮮で気軽に楽しめます。
パッと見てササッと作ることも出来るし、中華料理また中国における常識や、火力などに関する丁寧な説明なども時間のあるときに見ると楽しいし、
実際に作る際、役に立ちます。

甘味が少ない、シンプルな調味料に好感
[star-list number=5] 5
2016年2月9日

主な調味料は醤油、塩と酒で甘味がほとんどないレシピです。たまに隠し味にオイスターソースが出てくる程度で実にシンプル。
私の好みです。

出典:mr.Northさんのレビュー

もうボロボロ
[star-list number=5] 5
2016年9月1日

5年前に購入し、今でも使っています。
この本を買うまで、回鍋肉、青椒肉絲、エビチリを作るときはCook Doのソースを使っていたのですが、必要なくなりました。
ほとんどのレシピを作りましたが、麻婆豆腐以外はどれも美味しかったです。
ところどころに書かれている小話(ピーマンを炒めるときの注意点など)も役に立ちます。
現在は海外に住んでいますが、こちらでも大活躍してます。

出典:Amazon カスタマーさんのレビュー

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『大好きな炒めもの』の目次

『大好きな炒めもの』の目次を紹介します。
これを見ると、「作ってみたい」と思う料理がいくつも見つかるのではないでしょうか。

炒めものの基礎

海鮮炒め

  • 新鮮トマトのえびチリ
  • 簡単ケチャップえびチリ
  • 元祖四川えびチリ
  • むきえびとグリンピースの炒めもの
  • 応用 むけびのたくわん炒め
  • いかとブロッコリーの炒めもの
  • いかときのこの炒めもの
  • 帆立貝柱と黃にらの炒めもの
  • 応用 帆立貝柱と白菜の炒めもの
  • あさりのにんにく炒め
  • 応用 きんめのしょうが炒め
  • 切り身魚のオイスターソース炒め
  • まぐろのみそ炒め
  • さんまの甜麺醤炒め

肉炒め

  • 北京酢豚
  • 広東酢豚
  • キャベツの回鍋肉
  • 応用 蒸し豚の回鍋肉
  • 搾菜肉絲
  • ひき肉と春雨の炒めもの
  • 青椒肉絲
  • 牛肉のオイスターソース炒め
  • 牛肉のカラカラ炒め
  • 鶏のカシューナッツ炒め
  • 唐辛子鶏
  • 鶏胸肉の細切り炒め

野菜炒め

  • レタス炒め
  • いんげんのぬか漬け炒め
  • えんどうの野沢菜漬け炒め
  • スナックえんどうのドウチ炒め
  • 枝豆とハムの炒めもの
  • もやしの炒めもの
  • 応用 フレッシュコーンの炒めもの
  • なすとひき肉の炒めもの
  • なすとトマトの炒めもの
  • 応用 なすの兄弟炒め
  • 苦瓜炒め
  • ブロッコリーのドウチ炒め
  • 応用 カリフラワーの辛味炒め
  • じゃが芋のシャキシャキ炒め
  • 大根とちりめんじゃこの炒めもの
  • チンゲンサイのひき肉あんかけ
  • グリーンアスパラのかにあんかけ

卵・豆腐炒め

  • トマト卵炒め
  • にら卵
  • きゅうり卵
  • セロリ卵
  • えび卵
  • かに玉
  • 麻婆豆腐
  • 豆腐のトロトロ炒め
  • 蒸し豆腐の五目あんかけ
  • 家常豆腐
  • 応用 厚揚げの炒め煮

炒飯・炒麺

  • 卵とねぎの炒飯
  • 新鮮コーン炒飯
  • パイナップル炒飯
  • 豚肉の炒麺
  • さつま揚げの炒麺
  • 五目炒麺

あとがき

料理本としておすすめ中のおすすめ

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『大好きな炒めもの』は、料理本としておすすめ中のおすすめです。
料理本は多々あれど、1冊を選ぶとしたらこの本がいいと、筆者 高野は思います。

掲載されているレシピを片っ端から、書かれている通りに作ってみると、料理の腕が大幅にアップするかもしれませんよ!

コメント

  1. […] 一般に、中華料理店では大根を使った料理は、大根餅か大根の漬物以外あまり見ないと思います。でも、中国の家庭では大根も炒めるみたいで、ウー・ウェン『大好きな炒めもの』には「大根とちりめんじゃこの炒めもの」のレシピが載っていますし、日本でも、大根の皮をちりめんじゃこと一緒にしょうゆ味で炒めます。 […]

  2. […] 家常豆腐は、豆腐を使った中華風の煮物です。「豆腐を使った中華風の煮物」といえば、日本人にとっては麻婆豆腐がまず思い浮かぶところ。しかし、家常豆腐は、ウー・ウェン『大好きな炒めもの』によれば「中国で最もポピュラーな家庭料理」だとのことで、名前の「家常」は「家でいつも食べる」という意味なのだそうです。 […]

  3. […] しかし、「大根の皮」については、ちりめんじゃこと炒めしょうゆで味付けする「じゃこ炒め」が日本でも定番の食べ方となりますし、中国でも、家庭では大根を炒めるようです。おすすめ料理本であるウー・ウェン著『大好きな炒めもの』には、「大根とちりめんじゃこの炒めもの」のレシピが載っています。中華料理屋で大根を炒めない理由は、大根を炒めると火が通るのに時間がかかり、手早く作ることでお客の回転率を上げる中華料理屋には適さないからではないでしょうか。 […]

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