飲み屋は行けば長くなるのである。(酒房京子、Kaju、スピナーズ)

酒房京子

 
京都大宮の飲み屋で飲んだ。

酒房京子

飲み屋は、行けば長くなるのである。

 

 

今週は非常におとなしく、一度も外に飲みに出ないで仕事に勤しんでいたわけで、ぼくもさすがに遊んでばかりいるわけにはいかない。

帳尻はそれなりに合わせていかないと、生活が成り立っていかないのは言うまでもない話である。

とはいえ京都大宮の飲み屋へも、不義理をするわけにはいかない。

特に「ホームグラウンド」と自分の中で決めているバー「スピナーズ」へは、先週行ったら休みだったこともあり、丸々2週間行っていなかったから、昨日は

「今日こそは顔を出そう」

と外飲みすることに決めていた。

 

するとぼちぼち出かけようかと思っていた頃合いを、まさに見計らったかのように、「酒房京子」の女将京子さんから電話がはいった。

「ブログ読者の女性が5人、来てまっせ・・・」

と言うのだが、もちろんそんな訳はない。

電話をかわると若い男性、京子さんはぼくが男性だと難色を示すことが多いのをよくわかっていて、そういう誘い方をするのである。

京子さんは、ぼくのブログ読者の人が来たからといっていつでも知らせてくるわけではなく、気が向いたときだけ、こうして電話してくるのだが、それにしても「女性が5人」とは、ずいぶんと張り込んだものだ。

これは京子さんが、「ぼくに来てほしい」と思っているという意味で、ちょうどタイミングもよかったし、家を出て京子へ向かった。

 

ただし昨日は、ほかにも顔を出したい店があった。

京都大宮

最後はスピナーズへも行かないといけなかったし、行けば長くなりがちの京子だが、

「今日は何とか早めに切り上げ、次に向かおう」

と心に決めた。

 

京子へ行くと、待っていたのは小泉進次郎似のイケメン男性。

酒房京子

30歳くらいとのこと、商社に勤め、2年前から転勤で大阪にいるそうだ。

ぼくのブログは大阪に来てから見るようになり、その影響で、「だし」も自分で取るようになったという。

「だしを取ると料理が楽しくなるでしょう」

と聞くと、

「そうなんですよ、自分で取っただしは愛おしくて、『一滴でも残したくない』という気持ちになりますね」

とのことだった。

 

京子さんには、

「今日ぼくは昼にギョウザを2皿と大盛りのラーメンを食べ、もうお腹は一杯なので、食べるものはほんのちょっとでお願いします」

と念を押した。

すると京子さんが出してきたのは、冷やしトマト。

酒房京子

さすが京子さん、人が食べたいものを察知する力がほんとうに高いと思う。

 

小泉くんは、「いいよ」と言っても、ぼくにビールのお酌をする。

有名大学を出て商社に勤めているだけあって、気配りも怠りがない。

 

東京にいた頃はひたすらがむしゃらに仕事していた小泉くんだが、大阪へ来てから、少し考えが変わったという。

「スクラップ・アンド・ビルド」で金儲けをしていく組織のやり方に、疑問を感じるようになったそうだ。

「それでお金は儲けられても、幸せになる人は誰もいないわけですよ」

小泉くんは言う。

また大組織の一員として、何年もかかるような大きなプロジェクトに関わるから、商売の初めから最後までを自分で見届けることができないのも「残念だ」という。

「だから自分は料理も好きだし、小さくてもいいから自分で飲食店などをやり、全てを自分の目の届くところでやってみたいと思うようにもなっているんです。

まわりの人に喜びを与えることで、結果として利益を得るような、そういうことがしてみたいと思うんですよ・・・」

 

ぼくは、

「それはいいことだから、ぜひ頑張れ」

とエールを送った。

「やりたいこと」さえ、漠然としていてもかまわないからその方向を見据えていれば、自分ひとりで仕事をしても、絶対に何とかなる。

会社の人は、多くがひとりで仕事をした経験がないから、

「ひとりは大変だぞ」
「組織にいたほうがラクだぞ」

と、ひとりで仕事することのマイナスだけを言うことが多い。

でも人間が「生きること」など、どうであれ、そう難しい話でもないのだ。

組織を離れるには勇気がいるし、自分で仕事するにはそれなりの苦労もあるが、「やりたい」と思うのなら、やってみればいいだけのことである。

 

話していると、京子さんがひれ酒を出してきた。

酒房京子

ぼくは大人しくビールだけにするつもりだったが、出されたならば、飲むまでだ。

それからサラダ。

酒房京子

これも満腹のぼくにはありがたい。

 

さらにその頃、「ぼくのブログを見た」と言って、初めての男性が入ってきた。

さらにかわいらしい若い女子が、お父さんと一緒にやってきた。

となればあとは、「カラオケ」ということになる。

酒房京子

それから延々、ぼくは10曲近くを、やはりカラオケ好きな小泉くんと熱唱した。

 

カラオケが一段落し、「明日早いから」と小泉くんが帰って行ったのが11時。

店にはいったのは7時過ぎだったから、気付いたら4時間も経っている。

 

あり得ないほど安かったお勘定のその後でも、京子さんはさらに料理を出してくれる。

酒房京子

お客さんにもらったというジンギスカン。

それからさつま揚げの炊き込みご飯。

酒房京子

タクワンが刻み込まれていて、これがまたいい味を出している。

食べながら、「京子さんは人を喜ばせるのが心底好きだ」とつくづく思う。

 

さて昨日は、まだまわりたい店があった。

そこで京子さんに暇を告げ、店に出ると、バッタリと池井くんと出くわした。

そこで一緒に、京子の斜め向かいにあるダイニングバー「Kaju」へ行くこととなった。

Kaju

言うまでもなくこれがまた長くなり、スピナーズに辿り着いたのは、もう2時も近かったのである。

 

Kajuへ行ったら、池井くんの古い友だちもあとから来た。

10年ぶりの再会を、昨日偶然果たしたそうだ。

それからマチコちゃん、そしてその仲間たちも入ってきた。

そうなれば、早くなど帰れるわけがない。

 

ビールを2杯飲んだら、そのあと焼酎。

Kaju

それにキムチ。

話は延々と盛り上がる。

Kajuを出たのは、1時半をまわっていた。

 

ようやく辿り着いたスピナーズ。

スピナーズ

でもすでに、ぼくはイッパイイッパイになっていた。

ビールを一杯飲み、マスターに不在を詫びて、店を出る。

そのまままっすぐ家に帰った。

 

飲み屋へ行き、早く帰れた試しがない。

昨日も予定していた時間を大幅に過ぎて布団にはいった。

 

でもそれが、飲み屋のいいところだろう。

予定は未定、何が起こるかわからないからこそ、飲み屋は行く価値があるのである。

 

「べつにひとりで先に帰っても悪くはないよ。」

チェブ夫

そうなんだよな。

 

 

 

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