もらった大量の青じそを消費するため、きのうは向田邦子流「ごぼうと牛肉のうま煮」。青じそを大量に使うなら、この料理が一択だ。向田邦子は作家だが、料理本も出している。その『向田邦子の手料理』、料理を自分で考えようとする人はぜひ読むべきだ。
知り合いに福島から送ってもらった桃をあげたら、お返しにビールと、自家栽培したという大量の青じそをもらったのだ。
これでもおとといのカツオたたきでだいぶ使った残りなわけで、元はもっと多かった。
青じそはすぐにダメになってしまうから、早いうちに使ってしまわなければいけない。
青じそを一気に大量消費する料理といえば、これは一択。
向田邦子流「ごぼうと牛肉のうま煮」である。
向田邦子は作家だが、料理好きとしても知られていて、没後に妹さんがまとめた形で料理本も出している。
自分で料理を考え出し、それを作家仲間を自宅に呼んで食べさせていたそうだ。
食材や味つけ、調理法の、意外でありながら納得の組み合わせが真骨頂で、この本は、自分で料理を考えてみたい人は、ぜひ読むべき。
ごぼうと牛肉のうま煮にしても、それ自体はよくある、定番料理だ。向田邦子は、ここにたっぷりの青じそを混ぜ込む。
青じそを炒め物に使うというのは、普通はあまり考えないことだと思う。ところがこれが、うまいのだ。
パクチーなどとおなじ話で、青じその香味で肉の味が一気に引き立つ。
ごぼうと牛肉のうま煮にしても、青じそにしても、日本に昔からあるものなのだが、これを組み合わせることで、何となく新しい、洒落た風情すら漂うわけだ。
向田邦子の考えだす料理は、すべてそのような、新しい驚きに満ちている。
本のレシピをいくつか自分で作ってみれば、向田邦子のかわいらしい感性が、きっと好きになると思う。
さて向田邦子流ごぼうと牛肉のうま煮は、作るのは非常に簡単。
フライパンにサラダ油・大さじ1を入れて中火にかけ、太めのささがきにして5分ほど水にさらしたごぼうを、たぶん4~5分かかると思うが、「もう食べられる」というくらい柔かくなるまで、よく炒める。
続いて牛こま切れ肉・200グラムをごぼうの上に広げ、
- 酒 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
を上からかけ、さらに炒める。
肉の色が変わってからさらに2~3分炒め、ごぼうに味がしみたところで火を止めて、細切りにした青じそをたっぷり混ぜ込む。
皿に盛り、ひねり潰したゴマをかける。
これは、うまい、、
それぞれ香味がある青じそとごぼう、これがまたよく合うのである。
あとは、みょうがの赤出し。
2カップ半の水に頭とワタを取った煮干し10匹くらいを入れ、弱火で10分くらい煮出してだしを取る。酒・大さじ2、八丁赤だし味噌・大さじ2~3を溶かし入れ、細く切った油あげを少し煮たらお椀によそい、タテのうす切りにしたみょうがをたっぷり入れて、一味をふる。
厚揚げの焼いたの。
おろしショウガと青ねぎ、味ぽん酢をかける。
それに、おとといの万願寺炊いたん。
酒は、冷や酒。
きのうも、またしても飲み過ぎた。寝たときの記憶は、ほとんどない。
何も家で、そこまで飲み過ぎなくても良さそうなものである。
しかし外で飲み過ぎてしまえば、人に迷惑をかける怖れもあるわけだから、だったら家で飲み過ぎた方がいいのである。
「屁理屈だね。」
そうだよな。
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