きのうは、ナスを食べるつもりにしていた。どうやって食べるか考えるうち、ナスがツナと合うことを思い出した。炒めて、味ポン酢で味つけする。簡単で、しかも夏に打ってつけの爽やかなおかずになる。
夏はどうしても、「ナスをどう食べるか」に頭をひねることになる。夏のナスは瑞々しくて甘く、アクがほとんどないわけで、毎日でも食べたくなる。
ナスは一つは、ひき肉とよく合うわけで、「そぼろあんかけ」は定番料理だ。それでこのところ、中華風そぼろあんかけであるマーボー・ナスを、あの手この手で作ってきたわけなのだが、もう一つ、ナスとよく合うものを思い出した。
「ツナ」なのだ。
ナスは脂っこいものと合うわけで、油漬けのツナの、その味の出た油をじんわり吸うのがたまらない。
しかもツナは口当たりがやわらかく、やはりやわらかいナスとのコンビは、実にやさしい味になるのである。
ただ炒め合わせればいいだけだから、作るのは超簡単。味つけは、ツナとは相性がよい味ポン酢にすれば、これまた簡単。
しかもぽん酢で味付けすると、爽やかな酸味がついて、夏には打ってつけのおかずになるわけだ。
ナス・2本は、5ミリ~1センチくらいの幅に切る。横に丸く切っても問題ないが、おれは野菜が丸いのはなんだか間抜けな感じがして、タテ半分にしてから斜めに切っている。
これを、ひと手間かけて、5分くらい水にさらす。
こうすることで、ナスのアクが出て色が汚くなるのを防ぐことができる。
フライパンにゴマ油・大さじ1を入れて中火にかけ、水気をよくふき取ったナスを2~3分、じっくり炒める。
ナスがしんなりし始めたくらいのタイミングで油漬けのツナ・1缶を入れ、さらに2~3分、ナスがやわらかくなるまで炒める。
ナスがやわらかくなったら、味ポン酢・大さじ1~2くらいで味つけする。
さらに少し炒めて、ナスが汁気を吸ったら火を止める。
青ねぎと、一味をかける。
これは、うまい、、
酒の最高の肴になるのはもちろん、ご飯にもバッチリ合う。
きのうはメインディッシュが簡単にできるものだったから、サイドディッシュにちょっと手のかかるものを作った。
みょうがの赤だし。
2カップ半の水に頭とワタを取った煮干し10本くらいを入れ、中火にかけて、煮立ったら弱火にし、10分くらいコトコト煮る。酒・大さじ2と、大さじ2~3くらいの八丁赤だし味噌を溶き入れて、細く刻んだ油あげ・2分の1枚を2~3分煮る。
お椀によそい、タテに細く刻んだみょうがを浮かべ、一味をふる。
トマトとウインナーの卵炒め。
オリーブオイル・大さじ1を入れたフライパンを中火にかけ、まず小さく切ったウィンナー・2本を、2~3分じっくり炒める。
8等分のくし切りにしたトマトを加えてサッと炒め、
- 砂糖 小さじ1
- 淡口醤油 小さじ1
を入れてよく溶き混ぜた卵・2個分を流し込む。
しばらく待って、卵が固まってきたところで大きくまとめて皿に盛り、粗引きコショウをふる。
それと、キムチ。
酒は、冷や酒。
きのうも酒は、うまかった。おれは家で、自分が作った料理で酒を飲むのが、一番満足できるのだ。
何しろおれが作った料理はうまい。
こんなにうまい料理があれば、酒を少しくらい飲み過ぎてしまうのも、仕方がないというものだ。
「開き直るのはよくないよ。」
そうだよな。
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