あさりの洋風炊き込みごはんは非常に手軽でウマイです。あさりは途中で一度とり出さず、最後まで一緒に炊いてしまうのでOKです。
あさりとベーコンの洋風ごはん
洋風の炊き込みごはんはオリーブオイルとにんにくで具を炒め、そこに洗わないナマのままの米を入れて炒めてお湯を加えて炊き上げます。米を洗ったり、それをザルに上げたりする手間や時間がかからないので、和風の炊き込みごはんより手軽で早くでき上がります。
さらに和風の炊き込みごはんだと茶碗に盛るので、最低でも汁物やお新香がないと格好がつきません。でも洋風の炊き込みごはんは皿に盛るので、手軽な食事としてはそれだけで十分で、ほかに何も作らなくても寂しくはありません。
しかも、ウマイ……。
このあさりの炊き込みごはんなら、和風よりウマイと思います。理由はオリーブオイルとにんにくを使うから。スパゲティのボンゴレでわかる通り、あさりはオリーブオイル、にんにくと相性が最高です。
さらにここにベーコンを加えると、422倍くらいはウマイです。あさりのミルクスープであるクラムチャウダーにベーコンを入れることがあるように、あさりのコクがちょっと足りないところを、ベーコンが完璧に補います。
レシピ
あさりは火を通しすぎると縮むので、炊き込みごはんにするときは殻が開いたら一度とり出し、最後に加える手もあります。でも筆者はあさりはとり出さない主義。高い牡蠣ならともかくとして、庶民的なあさりにそこまで手をかける必要がないと思うからです。
あさりを料理に使う際は、殻をよく洗うのがコツです。スーパーなどで水に浸されて売っている場合には、あさりはもう砂出しはされていますが、殻の汚れはついていて、それが臭みの元になります。両手でガシガシと殻をこすり合わせながらよく洗います。
炊き込みごはんは水加減がポイントです。今回は米の1.5倍量としていますが、これはちょっとおこげができる程度の炊き上がりとなります。実はこれは4倍量くらいまで、炊き時間はおなじままでいくらでも増減が可能です。4倍量で炊き上げると、洋風おかゆであるリゾットになります。
仕上げには、ほんとに洋風に作るのならみじん切りのパセリを振ります。でもたまにしか作らない洋風のためにいちいちパセリを買うわけにはいきませんので、ここではみじん切りのピーマンで代用しました。
STEP1 香味野菜とベーコンを炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ2
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個(みじん切り)
- ピーマン 4分の1個(みじん切り)
- ベーコン 50グラムくらい(食べやすい大きさに切る。ここでは角切りベーコンを購入し、5ミリ角のサイコロにしました)
を入れて中火にかけ、5分ほどじっくり、玉ねぎの水気が飛ぶまで炒める。
STEP2 米とあさりを炒め、熱湯を入れて炊く
- 米 1カップ(洗わない)
を入れて1~2分、米がうまみが出まくった油を吸うまで炒めたら、
- あさり 200グラムくらい(よく洗う)
を入れてサッと炒める。
- 熱湯 1+2分の1カップ(水でもいいが熱湯のほうがおいしくできる)
- 酒 大さじ1
- 塩 小さじ2分の1
を入れて、中火のまま1分ほどしっかりと沸騰させたらフタをして弱火にし、「25分間」炊く。
蒸らさなくてももう炊き上がっているので、即座に、
- ピーマン 4分の1個(みじん切り)
をまぜ込んで皿に盛り、粗挽きコショウをかけて食べる。
一人暮らしの手軽な食事として、これはほんとにおすすめです。一人なら、上の分量は2食分になると思います。
温め直すのに、電子レンジはいりません。残った分はフライパンにそのまま入れておき、食べるときに弱火にかければ、電子レンジで温めるよりおいしいです。