きのうは、すき焼き。
三条会商店街の抽選会で、すき焼き用・高級牛肉が当たったのである。
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うちのすぐ近くに「三条会商店街」があり、買い物は、できるだけそこでするようにしている。三条会商店街は、商店街がわりと残っている京都でも、「一、二を争う元気な商店街」として知られるそうで、代替わりを果たす商店も多く、また代替わりを果たせず閉店しても、すぐに新しい人が入って別の店をオープンする。
しかしそれも、何もせずそうなったのではないそうだ。若い店主を中心とした試行錯誤と、努力の賜物のようである。
10年くらい前、全国商店街の例にもれず、三条会商店街も閉店し、シャッターが閉まった店が歯抜けのように並ぶ、閑散とした時期があったのだとか。そこで立ち上がったのが、2代目、3代目の若い店主たちだったと聞く。
まず「参上隊」と名付けたグループを結成し、揃いのTシャツなどを作って、積極的にイベントを開催するようになった。三条会商店街は、今では月に1回くらいのペースで、イベントが打たれているのではないかと思う。
イベントは日曜日や夜に行われるから、商店の人たちにとっては、イベントに参加するということは、自分の休みを削ることを意味するわけだ。でもそうして頑張った甲斐があり、毎年つづけて開催しているイベントは、年ごとに来場者数も増えているようである。
それから閉店した商店で、新しい店がオープンできるよう、積極的に活動したとも聞く。これには上の世代への説得が必要だったようだ。
上の世代はそのころ、「新しい店がオープンすれば、ライバルが増える」と考える人が多かったのだそうだ。それを、「新しい店ができれば、商店街全体が活性化するから」と説得し、出店を応援するようになった。
そういった取組みが実ってきたのが、今日の三条会商店街の活況なのだろう。ぼくが商店街で買物するようにしているのは、それを応援したいからでもある。
しかし実際、商店街で買物するのはメリットが多いとぼくは思う。
まず品物の良し悪しについて、判断がしやすい。
商店では、お店の人が、どこでどのように仕入れをするか、何度か買物をするうちに、だんだんと分かってくる。「この人が、こういう風に仕入れをするのだから、この品は間違いないだろう」と思えるようになるのである。
それから、品物を選びやすい。
商店では旬のものを店先に並べるから、それを選んでいさえすれば、季節が豊かな日本では、自動的に一年中、ちがうものが食べられる。
また商店の人との人間関係がだんだんとできてくるから、こちらがどのようなものを好むか、商店の人も分かってくれる。するとオススメしてくれるものが、「まさに食べたいもの」だったりすることが増えてくるのだ。
料理の仕方を教えてもらえるのもいい。
特に魚や野菜などの場合には、店に並んでいても、それをどうやって料理したらいいかが分からないと、買えないこともある。
しかし商店では、お店の人に尋ねれば、料理の仕方はていねいに教えてくれる。魚の捌き方など、捌いているところを見せてもらえば、貴重な勉強の機会にもなる。
さらに商店で買ったものは、そうして関わり合った、商店の人たちの「顔」が、もれなく一緒についている。料理をしても、それを食べても、商店の人に囲まれて、その人たちと対話しているような、温かい気持ちになるのである。
たしかに商店での買物は、商店の「人」と関わることになるから、それを「面倒」と思う人もあるだろう。
でも商店で買物するのは、その面倒を差し引いてお釣りがくるほど、得られるものは多いと思う。
さてその三条会商店街だが、「りぼんスタンプ」というものを発行していて、100円ごとに1枚くれる。その抽選会が年に1回ひらかれて、シートにスタンプを貼っていくと、最低でも200円、さらにくじを引いてアタリが出れば、もっと高額なものがもらえるようになっている。
おとといの土曜日、その抽選会があり、ぼくは終了時間ギリギリにすべり込んだ。7枚のシートを持っていたのだが、くじを引いたら、
- 4,000円分のすき焼き用牛肉
- 2,000円分のローストビーフ
- 1,500円分の鶏もも肉
が当たるという、特大の大当たりをしたのである。
牛肉は、見事な霜が入ったかなりの高級品。
これを使い、きのうはすき焼きにしたわけだ。
すき焼きに関しては、実家が「しゃぶしゃぶ派」だったためあまり食べた記憶がなく、こだわりなどは特にない。
割下に、だしを使うか使わないかが大きな選択になると思うが、きのうはだしを使わない、シンプルなやり方をすることにした。
フライパンに、牛脂があればいいわけだが、なかったからサラダ油を引き、まず牛肉を中火でサッと焼く。
牛肉の色が変わったら、
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
をこの順番で入れ、すこし煮て味をなじませる。
きのうは野菜は、長ネギと焼き豆腐、それに糸こんにゃくにした。
フタをして、途中で一度ひっくり返すなどしながらコトコト煮て、ネギがしんなりとしてきたら火を止める。
溶き卵をいれた器に取り、七味をふる。
だしを使わない場合、この「七味をふる」のが、味を引き締めるための最大のポイントになるのである。
さすが、肉がいいだけあって、うまいこと、うまいこと、、、
酒もご飯も、進みまくりのススム君だったわけだ。
すき焼きの残り汁だが、これを捨ててはいけないことは、言うまでもないのである。
ぼくはきょう、油あげとほうれん草、それにうどんを加え、焼きうどんにするつもりにしている。
あとは、とろろ昆布の吸物。
厚揚げ焼きのショウガぽん酢。
白めしと、、、
すぐき。
酒は、熱燗。
こうしてくじで大当たりするのも、ぼくの普段の行いがよかったからに違いない。
神様に感謝しながら、きのうもまた飲み過ぎることとなった。
「都合のいい神様だね。」
ほんとだな。
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