朝鮮の代表的な料理の1つである『プルコギ』。プルコギは、本格的に作ってもそれほど手間はかかりませんが、さらに手間を省くと、マジで5分でできて、しかも十分おいしいです。
この記事では、その『簡単プルコギ』のレシピを紹介します。
プルコギとは?
プルコギの、「プル」は「火」、「コギ」は「肉」だそうなので、「プルコギ」は要は「焼肉」という意味です。でも、日本の焼肉とはだいぶ違い、真ん中が盛り上がった鉄板で、タレにひたした肉と野菜を、汁を落としながら焼きますので、焼き肉というよりは、「ジンギスカン」に近いです。
家で作る場合、知り合いの韓国人は、もちろん普通にフライパンを使い、タレをひたしてもみ込むのもフライパンでやっていました。フライパンでもみ込めば、そのまま火にかけて焼けますので、手軽です。
簡単プルコギを作るポイント
さて、本格的に作っても、比較的手軽なプルコギですが、簡単プルコギを作るポイントは、「もみ込まない、すり下ろさない」です。あと、にんじんを入れないのも、けっこうポイントかと思います。
タレはもみ込まずにかける
タレは、もみ込めば、もちろん肉によく味がしみますが、プルコギに通常使ううす切り肉の場合には、生の段階で上からタレをかけるだけでも、味はけっこうちゃんとしみます。
タレをもみ込まず、かけるだけにして焼けば、ただでさえ手軽なプルコギですが、手が汚れることもありませんし、時間もかからず、より一層手軽にできます。
にんにくとショウガはせん切り
本格的なプルコギは、タレをもみ込むために、にんにくとショウガはすり下ろします。でも、すり下ろすと、おろし金を使わないといけないので洗い物が増えますし、手も汚れ、さらににんにくとか、小さいので滑ってうまくすり下ろせなかったりして、間違って指をすり下ろしてしまう場合もあり、危険ですし、精神衛生上も良くありません。
なので、にんにくとショウガはせん切りにし、フライパンで肉の下に入れます。こうすれば、焼けたにんにくとショウガの風味が油に溶け、全体に絡みますし、すり下ろすのとちがってせん切りは、料理のなかに局在することになりますので、ガツンとしたパンチも効いてウマイです。
にんじんは入れない
プルコギに入れる野菜は、緑色のならニラ、ピーマン、青ネギ、白いのだと玉ねぎ、長ネギ、しめじ、しいたけ、あとは、にんじんとかで、別にこれらを全部入れろというわけでなく、適当なのを冷蔵庫を見たりとかしながら選んで入れます。
このうちにんじんは、手軽に作るためには入れないのがおすすめかと。
今回は、ピーマンと玉ねぎを使いましたが、どちらも生っぽくても、それがかえって刺激になっておいしいです。なので、肉に火が通った段階で、まだ野菜に火が通っていなくても、ピーマンと玉ねぎなら、火から上げてしまってOKです。
しかし、ここににんじんを入れてしまうと、生のにんじんは、ウサギは好きみたいですが、モソモソして全然おいしくありません。また、硬いにんじんに火が通るまで炒めようと思うと、それだけ時間がかかりますし、肉を焼きすぎることにもつながります。
だいたい、にんじんは色が赤いというだけが取り柄で、しかもちゃんとした赤ではなく、オレンジだという、なんとも情けないやつなので、入れなくてもまったく問題はありません。
簡単プルコギ レシピ
簡単プルコギの作り方は、牛肉と野菜に調味料をかけて焼くだけです。マジで、切る時間を入れても5分、どんなに時間がかかっても10分以内でできます。
牛肉と野菜に調味料をかけて焼く
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく 1かけ(せん切り)
- ショウガ 2センチ大(せん切り)
を入れ、その上に、
- 牛コマ肉 100~200グラム
を広げて入れ、
- ピーマン 1個(細めに切る)
- 玉ねぎ 4分の1個(うすめに切る)
を並べたら、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1(甘いのが好きなら、砂糖を入れるのもアリ)
- しょうゆ 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- コショウ 少々
をふりかける。
強めの中火にかけ、1分ほどそのまま焼いたら、全体を返しながら1分ほど炒め、肉の色が変わったら皿に盛って粗挽きコショウをかける。
まとめ
これは、言うまでもないことですが、ご飯にかけて食べるとご飯にタレがしみ込んで、非常にウマイです。
だいたい、3万501回ほどは死ねると思います。