味噌煮込みハンバーグ/風呂で石けんなど使う男は哀れである

みそ煮込みハンバーグ 牛肉

きのうは、味噌煮込みハンバーグ。

みそ煮込みハンバーグ

風呂で石けんなど使う男は、哀れである。

 

 

きのうは、「ちびニャン」が家に入ってきた。

ちびニャン

ニャーニャー鳴く声が聞こえたのでドアを開けると、スタスタと部屋の中まで上がり込む。

 

しばらく床で毛繕いをしていたかと思うと、そのうちベッドの上へ。

ちびニャン

10分ほども寛いだあげく、またドアから出て行った。

 

ちびニャンは、まだ比較的若い、メスの野良猫。この辺りでは有名な存在で、方々の家やお店にこうして上がり込んでいるそうだ。

警戒心は、全くない。こちらが話しかけると、それに「ニャー」と答えるから、人間と猫を区別していないのではないかと思う。

 

もっともこれだけ警戒心がないのは野良猫としては特別で、ほかの猫は、警戒心はもっと強い。ちょっとでも近づくと、まさに「脱兎のごとく」と言いたくなる勢いでピューッと逃げていくのもいる。

だいたいはコソコソしていて、その様子がゴキブリに似ていることに最近になって気が付いた。そうすると、ゴキブリもなんだか可愛くなり、家にいるのは分かっているが、もう駆除はしないことに決めている。

 

実際京都の古い家では、「虫は当たり前」なのだそうだ。そういう家では、虫と共存しながら生きていく作法を身に付けているのだろう。

野良猫も、京都は多いのではないかと思う。餌をやっている人も、しょっちゅう見かける。

 

ところがその京都で先日、野良猫の餌やり禁止条例が施行された。これはどうしてなのだろうと考えたのだが、おそらく、京都は猫に餌をやる人が多いから、その分苦情も多くなるのではないだろうか。

京都でも、新しい家に住んでいる人もいる。そういう人は、「虫は当たり前」ではないわけで、勢い、野良猫にも厳しくなってもおかしくない。

 

それにしても現代人は、人間以外の生き物に厳しく当たりすぎると思う。野良猫による被害は「ふん尿」だそうなのだが、そんなもの、ちょっと片付ければいいだけではないか。

ゴキブリも、こちらが駆除しようとしなければ、それなりに分を守り、部屋の中まで出てこない。また出てきても、ちょっと気持ち悪いくらいの話で、とくべつ悪さをするわけでもない。

 

中でも目の敵にされているのは、細菌だ。大腸菌など、悪の権化のような扱いを受けている。

もちろん、細菌が時に悪さをするのは事実である。抗生物質の発見で、人間の寿命が大幅に伸びたのもたしかだろう。

 

しかし多くの場合、細菌は、駆除しようとするから悪さをするのだ。たとえば風呂でも、石けんを使わなければ、頭も痒くならないし、体もまったく臭わない。

おそらくの話だが、石けんを使うことで、細菌のバランスが崩れるのではないかと思う。普段はたがいに牽制し合って、それなりに平和に暮らしているものが、殺菌されることでそのバランスが崩されて、どれかの菌が異常に繁殖するのではないだろうか。

 

だから小さな子供やサラサラヘアが希望の女性を別として、大の大人が石けんなど使う必要がないのである。使わなくてはいけないと思っているのは、ただ石けん会社の商売に乗せられているだけだ。

 

ところが銭湯などでも、シャンプーだのボディソープだののボトルを何本も並べ立て、上から下まで泡でブクブクになりながら、熱心に体を洗う男が多い。

進んで石けん会社の餌食になっているわけで、こういう奴は、まったく「哀れ」の一言だ。

 

 

さてきのうの晩飯は、味噌煮込みハンバーグにした。

味噌煮込みハンバーグ

 

八丁味噌は、ドミグラスソースとほぼ同じように使えるのである。だから八丁味噌で肉を煮込むと非常にうまくて、京都には、そういう料理を出す店もいくつもある。

きのうはハンバーグを煮込んだわけで、言うまでもなく大変うまい。

 

ハンバーグはどうやって作ってもいいが、きのうは「つくね」のように作った。

味噌煮込みハンバーグ

器に、

  • 牛豚合いびき肉 200グラム
  • 軽く炒めた玉ねぎのみじん切り 中2分の1個分
  • ゴボウのみじん切り 10センチ分
  • ショウガのみじん切り 2センチ大
  • 溶き卵 2分の1個分(残りはその場で飲む)
  • 酒 小さじ2分の1
  • 醤油 小さじ2分の1
  • 砂糖 小さじ2分の1
  • 塩 小さじ2分の1
  • 片栗粉 大さじ1

を入れ、粘り気が出るまでよく捏ねる。

 

両手でキャッチボールして空気を抜き、真ん中を凹ませるようにして形を整えて、小さめのフライパンにサラダ油少々を引き、両面を焦げ目がつくまで中火で焼く。

味噌煮込みハンバーグ

一緒にジャガイモなどを焼くとよい。

 

両面が焼けたら、

  • 八丁味噌(赤だし味噌) 大さじ3
  • 砂糖 大さじ1
  • 酒 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 水 1カップ

をあらかじめよく溶き伸ばしておいたのを入れる。

味噌煮込みハンバーグ

 

食べやすい大きさに切った油あげも入れ、フタをして弱火で15分くらい、煮汁を時々上からかけながら煮る。

味噌煮込みハンバーグ

 

最後にハンバーグの上を少し破いて生卵を落とし、少し蒸らして青ねぎをかける。

味噌煮込みハンバーグ

 

濃厚なコクがあり、知らない人に食べさせれば、味噌だとは気付かないはずである。

味噌煮込みハンバーグ

 

 

あとは、酢の物。

酢の物

キュウリは薄い小口切りにして塩一つまみで揉み、少しおいて水で洗って水気をふき取る。

竹輪とワカメ、ちりめんじゃこと合わせ、

  • 砂糖 小さじ3
  • 酢 大さじ3
  • 塩 少々

で和え、ひねり潰したゴマをふる。

 

それに、キムチ。

キムチ

 

酒は、冷や酒。

冷や酒

 

 

きのうも食事の支度はいつもの通り、風呂屋でビールを一杯と、家で焼酎を2~3杯飲み、一通り酔っ払ってから始めるのである。飲まないと料理する気が起きないのは、たしかにどうかとは思う。

でもする気にならないものを無理矢理するわけにもいかないのだから、それも仕方がないのである。

 

「努力すればできると思うよ。」

チェブ夫

そうだよな。

 

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