きのうはピリ辛みそ味のゴーヤチャンプルー。
自炊を「わびしい」という男はアホなのだ。
自炊を「わびしい」とおもう男がいるわけで、そういう奴はだいたい、40代後半以降の、バブルを経験した世代だろう。
そういう奴が、まず時代遅れなのは言うまでもないことだ。
「専業主婦の奥さんが、料理を作って家で待っている」などというのは、もうとっくに終わった話であり、既にどこにも存在しない。
仮に、今現在それを奥さんに強いているなら、奥さんは不満を持っているはずで、その不満を解消するため、絶対浮気しているにちがいない。
それから「わびしさ」には、「食事を一人で食べること」も含まれる。このことは、自炊している人でも同意することもあるかもしれない。
でも「食卓を囲んだ家族団らん」のイメージは、おそらく、戦後になってアメリカから輸入されたものなのだ。戦前の日本では、家長は家族とは別の場所で、別のものを食べることも多かったと聞く。
殿様だって、自室で一人で食事をした。一人の食事は、むしろ「贅沢」だったのだ。
しかしそれが許されたのは、家長や殿様だけだったから、封建的なイメージと結びつき、戦後になり、「一人の食事はわびしい」と、逆に否定されるようになったのではなかろうか。
でももう今、アメリカにつき従う時代ではないだろう。それに一人暮らしなら、封建制とは関係がありようもないのである。
今こそ、一人で食べるよろこびを謳歌すべきではないか。
自炊を「わびしい」という男も、本心では、それが時代遅れであることが分かっているはずだと思う。若い世代は、料理男子やらお弁当男子やらが登場し、人気を博す時代である。
しかし、分かっていても、変えられないのだ。
それが「アホだ」と言うのである。
時代遅れであったとしても、「これまで何とかなってきたから、これからも何とかなる」と思っている。何ともならないからこそ、日本が現在、沈みに沈んでいることが、見ようとしないために見えていない。
そういう奴らは、馬に蹴られて死んだらいいのだ。
その方が、よっぽど日本のためになる。
さてきのうは、ピリ辛みそのゴーヤチャンプルーを作った。
5月8日は「ゴーヤの日」なのだそうだ。それに合わせて初物のゴーヤがスーパーに入ってきたようで、キャベツほど高値でもなかったから早速買った。
ゴーヤといえば、やはり「ゴーヤチャンプルー」。味付は、塩に少しの醤油と、削りぶしが基本である。
しかしきのうは、目先をちょっと変えて、みそ味にした。豚肉にみそが合うのは、知れた話だ。
ピリ辛で甘辛い味の、水気多めのタレにする。豆腐も、汁気を吸いやすい厚揚げにする。
汁をたっぷり吸った豚肉と豆腐に、苦味のきいたシャッキリゴーヤは、たまらないとり合わせになるはずだ。
卵も火を通すのでなく、きのうは生の黄身をトッピングした。
急速に陥没して見えなくなってしまったのだが、これがまたみそ味に合い、非常によかった。
ゴーヤは両端のヘタを落とし、半分に割ってスプーンでわたをかき出して、3ミリ幅くらいに切る。これをまず、サラダ油・大さじ1でサッと炒めておく。
炒め加減は、好みである。
ただしあまり炒めてしまうと、ゴーヤの身上である苦味とシャッキリ感がなくなってしまうから、程々にするのが肝心だ。
ゴーヤに火が通ったら皿にとり出し、改めて、フライパンにゴマ油・大さじ1を入れて中火にかけ、まず、
- みじん切りのショウガ 2センチ大
- 豆板醤 小さじ1
を、1~2分、じっくり炒める。
香りが立ってきたところで、豚コマ肉・200グラム、それから5ミリ~1センチ厚さに切った厚揚げ・2個(三角)を、さらに炒める。
豚肉に火が通ったら、合わせておいた調味料を入れる。
調味料は、
- みそ 大さじ2
- 淡口醤油 小さじ1
- 酒 大さじ2
- みりん大さじ2
- 砂糖 大さじ1
2~3分炒め、厚揚げが汁を少し吸ったあたりで、とり出しておいたゴーヤを戻す。
1~2分炒め、味をみて塩加減して火を止める。
卵黄をのせ、青ねぎをかける。
思った通りのたまらない味である。
あとは、ツナのわかめスープ。
2カップ強の水にツナ1缶を入れて5分ほど、弱火で煮出し、酒・大さじ2、淡口醤油・小さじ1、塩・少々で味付し、ちくわとワカメを少し煮る。
お椀によそい、ひねり潰したゴマを振る。
それから、わさび醤油の長芋せん切り。
キムチ。
酒は、冷や酒。
鼻風邪を引いているのに酒をたらふく飲んだから、夜中に咳が止まらなくなった。
しかし咳が出るくらいのことで、好きな酒を飲まないわけにはいかないのである。
「飲み過ぎと分かっているのに変えないのはよくないよ。」
そうだよな。
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