サバめし/炊飯器を買うのはバカだ

サバめし サバ

きのうは、サバめし。

サバめし

炊飯器を買うのは、バカなのだ。

 

 

自炊をしようと思うと、まず炊飯器を買う人が多いはずだ。

しかしこれは、バカのやることだ。

 

第一に、炊飯器などなくたって、ふつうの片手鍋や土鍋でおいしいご飯は十分炊ける。それも、べつに手間がかかるわけではなく、火をつけて、途中で一度小さくし、あとは消すだけである。

炊飯器は、最低価格は5,000円、売れ筋は20,000円ほど。それにたいして鍋は500円、土鍋でも1,000円ちょい。

それだけの金をかける価値は、まったくない。

 

しかも、炊飯器は場所をとる。一人暮らしの小さなキッチンに、ご飯しか炊けないけっこうなデカさの物体が、デンと置かれることになる。

邪魔くさいだけである。

 

そして何より、炊飯器を使ってしまうと、料理をすることの楽しさが決定的に損なわれるのだ。

 

米を使った料理は、ご飯好きの日本人にとっては最もうまいものの一つである。白めしをふつうに炊くのはもちろん、おかゆ、雑炊、炊き込みご飯。メニューは山のようにある。

ところがこれらの作り方が、炊飯器を使ってしまうと、わからなくなってしまうわけだ。

 

炊飯器は、水の量は自分では計らないし、火加減も自動で調整してくれる。だから何度めしを炊いても、そのメカニズムが理解できない。

理解できなければ応用もできないから、炊飯器を使うおかげで、米の料理がまるごと作れなくなってしまうのだ。

 

じっさい、きのうのサバめし。

サバめし

材料費も安く、手軽に作れて、しかもほっぺたが落ちるくらいうまいのに、ネットで検索してみると、出ているレシピは非常に少ない。

クックパッドで、「サバ 炊き込みご飯」で104品、きのう作った「塩さば 炊き込み」だと、わずか8品。

「チンジャオロース 簡単」が825品あることと比べると、桁違いである。

 

これは、世の中の人が、いかに炊き込みご飯の作り方がわからなくなっているかを、ハッキリと示しているだろう。

米の料理は、炊飯器のレシピに書いてあるもの以外、もう作れなくなってしまっているのだ。

 

そんな、片端のようにならないためにも、炊飯器など買わないことが身のためだ。

「それでも買う」というのなら、もう勝手にしたらいい。

 

さて魚の炊き込みご飯は、どのような魚を使ってもうまい。ハモの炊き込みご飯は定番中の定番だし、「臭みがある」とされるサンマやイワシでも作ってみたが、大変うまかった。

魚とご飯がよく合うことは、言うまでもないだろう。さらに炊き込みご飯にすると、魚のうま味がご飯にしみて、本当にたまらない。

 

作り方は、どれも基本的におなじ。魚をまず塩焼きにし、それを米といっしょに炊く。

調味料や炊き込む具材、薬味などをどうするかは、入れる魚に応じて考える。

きのうはゴボウと油あげ、ショウガを炊き込み、薬味として青ねぎとゴマ、それに冷蔵庫に入っていたみょうがを入れた。

 

サバは、いまの時期なら、生のごまサバに塩を振って使ってもいい。

サバめし

でも、きのうは塩サバ。

この塩サバの半身1枚を、4等分くらいに切り、皮に一本切込みをいれて、グリルで焼く。きちんと火を通す必要はなく、強めの火で2~3分ほど、皮にかるく焦げ目が付くくらいでいい。

 

一人用の土鍋に5センチくらいのだし昆布を敷き、研いで水をよく切った米1カップとみず1カップを入れる。

サバめし

この状態で、20~30分置いておく。

 

ここに、

  • 細切りにしたショウガ 2センチ大ほど
  • ささがきにし、5分ほど水にさらしたゴボウ 2分の1本
  • 細く刻んだ油あげ 2分の1枚
  • 焼いたサバ

をこの順番で積み重ね、

  • 酒 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 淡口醤油 大さじ1

をサバの上から、下味つけも兼ねて振りかける。

サバめし

 

水分の量は、米に対して1.2倍。

米200cc(=1カップ)にたいし、水200ccに調味料が計大さじ3(=45cc)で245cc、ちょうどその分量になっている。

ただし、油あげが汁を吸うから、さらにその分、大さじ1の水を余分に加えておく。

 

あとは、フタを閉めて炊くだけだ。

サバめし

中火にかけ、湯気が勢いよくふき出してきたら、弱火にする。

10分炊き、火を止めて、10分蒸らす。

 

小口切りにした青ねぎとみょうが、それにひねり潰したたっぷりのゴマをかける。

サバめし

ネギとみょうがは、振りかけてからフタを閉め、2~3分蒸らせば穏やかな味になる。

 

これはマジで、死ぬほどうまい。

サバめし

 

 

あとは、鶏肉とネギの汁。

サバめし

食べやすい大きさに切った鶏肉・150グラムとネギ・1本を、2カップ半の水で15分ほど、あまり煮立てないようにしながら煮る。

酒・大さじ1と、オイスターソース・小さじ1、それに塩少々で味をつけ、お椀によそってコショウを振る。

 

玉ねぎの塩もみ。

玉ねぎの塩もみ

うす切りにした玉ねぎを一つまみくらいの塩で揉み、10分くらい置いてから水で洗ってよく絞り、ちりめんじゃこと味ポン酢であえて、一味をかける。

 

それに、長芋せん切りわさび醤油。

長芋せん切りわさび醤油

 

 

酒は、冷や酒。

冷や酒

きのうも相変わらずダラダラ飲んで、寝るのは遅くなるのである。

 

「飲み過ぎはほんとにバカだよ。」

チェブ夫

そうだよな。

 

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やや洋風のあさりご飯は、マジで死ぬほどうまいのだ
 

 
 

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