材料は、塩サバと豆腐・トマト、それに水菜やキュウリなど好きな野菜。これらは和風に料理すれば、サバは焼き、豆腐は冷奴、トマトは冷やしトマト、水菜はおひたし、キュウリは塩もみと、それぞれ一品にするのが定番ですが、全部まとめてサラダにすればその分手軽で、しかもバツグンにうまいです。
塩サバの焼いたのをサラダに入れるというと、「ミスマッチ」と思う人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
だいたい焼いた塩サバは、大根おろしを添え、味ポン酢をかけたりするわけで、これはほとんど「和風ミニサラダ」といえる構成。
「サバは洋風料理に合わない」と思う人もいるかもしれませんが、これもそんなことはなく、トルコ料理のサバサンドは、焼いた塩サバを野菜といっしょにパンにはさみ、バターやレモン汁など洋風の味つけで食べます。
だいたいマグロの油漬けをつかったツナサラダは、サラダの定番の一つですので、そもそもサラダに魚は合います。
それでは日本で、なぜ塩サバをサラダに入れないのか、というよりそもそも、さまざまな野菜を入れた「サラダ」がなぜないのかといえば、「にんにくと油」を使わないからだと思います。
にんにくと、それと相性がいい油およびコショウなどのスパイスは、さまざまな材料を一つにまとめる「統合系」の役割をはたします。歴史的な経緯でこれらを使ってこなかった日本の料理は、多くの材料をいれると雑然とした印象になってしまうため、1~2品、多くても3品の材料を合わせるのが基本です。
でも今は、べつににんにくや油を嫌がる時代はないのですから、サラダでも炒め物でも、それらをきちんと使いさえすれば、品数を制限する必要はありません。
塩サバは、一口サイズにカットして骨を抜いたのが売ってますので、それを使うと便利です。
それから豆腐は、水切りをして使うと味がよくしみますが、簡単な水切りのやり方は下に書いたとおりです。
サバ・サラダの作り方
STEP1 塩サバを焼く
一口サイズの塩サバ・4個くらいを、弱めの中火くらいにかけ、よく熱したフライパンに、皮を下にして入れます。
2~3分焼いてこんがりと焼き色がついたら、ひっくり返してさらに2~3分焼きます。
STEP2 皿に盛りつけてドレッシングをかける
皿に、
- 水菜 2分の1把 …洗って2~3センチ長さのざく切りにする(ちぎったレタスや千切りキャベツでももちろん可)
- キュウリ 1本 …洗って5ミリ幅くらいの輪切りにする
- 玉ねぎ 4分の1~2分の1個 …タテのうす切りにする
- 木綿豆腐 200グラムくらい …両手のてのひらでやさしく抑えて水切りし、1センチ大くらいに切る
- トマト 1個 …8分の1のくし切りにする
- にんにく 1~2粒 …みじん切り
を入れて、
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ4分の1
- しょうゆ 小さじ1
をふります。
焼いた塩サバをのせて、
- レモン汁 大さじ2 …ポッカレモン100が便利
- コショウ 少々
をかければ出来あがり。
(最初からサバを乗せないのは、サバにはすでに塩気がついているからです)