きのうは、抽選会で当たった鶏肉で、鶏めし。
これは鶏肉の食べ方として、「一番」といえるくらいおいしいと思うんですよね。
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三条会商店街の抽選会で当たった鶏モモ肉を使うことと決め、どうやって食べるかを考えるわけなのだが、思い浮かぶのは「鶏めし」なのだ。鶏めしは、鶏肉の食べ方として「一番」といえるくらいうまいのではないかと思う。
とにかく「炊込みご飯」がうまいのだ。
魚でも肉でも、火を通すことによって出るうまみを料理にどう利用するかは、料理の中心課題の一つといってもいいものなわけで、西洋なら、フライパンの残り脂をソースに仕立て上げるわけだし、日本でも、魚などの煮汁をイモだの豆腐だのうどんだのに吸わせることを考える。
しかし日本の主食は「米」なのだから、味を吸わせる相手として、米ほどふさわしいものがないのは、言うまでもないだろう。
実際、米には独特の強い甘みがある。この甘みがうまみと合わさることで、相乗効果が発揮され、段違いにおいしくなるのである。
鶏の炊込みご飯もまた例外ではない。
鶏はクセがないから、ご飯に炊込むには、特にいい。ガッツリとしながらさっぱりし、鶏とご飯は「最高の相性」ともいえるのだ。
この鶏の炊込みご飯だが、ふつうは鶏を細かくして、「ご飯の一員」として違和感がないようにするわけなのだが、でっかいぶつ切りでゴロゴロと入れるのがおすすめだ。
肉はでかく切ったほうがおいしいわけで、要はどんぶりの感覚で、肉にかぶりつき、味のしみたご飯をかき込みと、代わりばんこに食べるのがうまいのだ。
さらに炊くのに土鍋を使えば、でっかく切った鶏は、見栄えもいい。食卓にそのまま出しても遜色がないわけで、メインとご飯が一度にできてしまって手間も省けることになる。
鶏と一緒に炊込むのは、ゴボウと油あげ。ニンジンやらこんにゃくやらを入れてももちろんいいが、あまり色々入れてしまうと、主役の鶏が目立たなくなるから、注意する必要がある。
それから味付はしょうゆベースにするのだが、肉としょうゆを合わせるには、どうしても「魚気」が必要だ。昆布と削りぶしのだしを使うのが王道だが、これをオイスターソースで代用すると、またちょっとエスニックな雰囲気も出てとてもいいから、ぜひやってみてもらいたい。
一人用の土鍋に5センチくらいのだし昆布を敷き、研いでザルに上げておいた米1カップを入れる。
米の上に、
- ささがきにして5分くらい水にさらしたゴボウ 2分の1本
- 細く刻んだ油あげ 2分の1枚
- 表と裏に塩それぞれ小さじ2分の1ほどをすり込んで、ぶつ切りにした鶏肉
をのせていき、まず水・1カップ、それから、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 淡口しょうゆ 小さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- おろしたショウガ 2センチ大くらい
をよくまぜ合わせたのを上からかけ、フタをして、中火にかける。
湯気が勢いよく吹き出してくるようになったら弱火にし、10分炊く。
10分たったら、一度火加減を中火にもどして30秒、鍋を十分温めてから火を止めて、10分蒸らす。
フタを開けて、たっぷりのネギをふる。
ネギは、ふってからさらにフタをして2~3分おくと、しんなりして辛みが消える。
茶碗によそい、一味をかける。
これはホントに、たまらない味。
きのうもバクバク、一気食いしてしまった。
あとは、カリフラワーの酢の物。
サラダに入れるような野菜は、すべからく酢の物に合うのである。
キュウリが酢の物の王者であるのはもちろんだが、それ以外にもレタス、セロリ、もやしなどなど、どれもいい。
カリフラワーも例外ではなく、きのうはしめじと合わせたが、これが大変うまかった。
酢の物は、要は「簡易甘酢漬け」なのだから、カリフラワーの酢の物は、さしずめ「和風ピクルス」といった趣となる。
カリフラワーとしめじは塩をふった水でサッとゆで、ちょっと冷まして水気をふき取り、
- ちりめんじゃこ 少々
- 酢 大さじ5
- 砂糖 小さじ5
- 塩 少々
で、よく和える。
実はきのうは、サバをシメたときの残り酢を使ったから、ちりめんじゃこは入れなかったのだが、このサバ酢は酢の物に使うととてもいいから、しめサバを作ったときにはぜひ試してもらいたい。
それに、とろろ昆布のぬく奴。
豆腐を鍋であたためて、とろろ昆布と削りぶしを入れたお椀にお湯ごと入れ、淡口しょうゆで味をつけて、ネギをふる。
すぐき。
酒は、熱燗。
きのうもまた、どれもほんとにウマかった。
店も、うまいところはたくさんあるが、この満足感と幸福感は、外ではなかなか味わえないのだ。
「安上がりな性格だよね。」
そうだよな。
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