きのうはトマト缶とカレー粉を使った、和風ミートボール・カレー。
これがまた、たまらないウマさだったのだ。
市販のカレールウを使わずにカレーを作るのは、ぜひやってみたらいいのである。「手間がかかる」と思うかもしれないが、最初にカレー粉と香味野菜を炒める5分ほどの時間がかかるだけ。それでカレールウを使うのと遜色ない、いやむしろよっぽどウマいカレーが出来上がる。
しかもそうやってカレーを作ると、かなりの広大な世界が見えてくる。
要はどんな煮物でも、カレー粉を入れさえすれば、カレーになるのだ。だから和洋中、あらゆる煮物をカレーに作り直せることになる。
これまでは、おもに和風の煮物をベースにしてカレーを作ってきた。肉じゃががカレーになるのは言うまでもない話だし、我ながら傑作だと思うのは魚を煮付けて残った煮汁をカレーにリメイクするもので、これがまた、「まさか」と思うほどうまいのだ。
しかし最近、トマトソースを和風にうまく作れるようになったのだ。
これをベースに、カレーを作らない手はないだろう。
トマトとカレーの相性がいいのは言うまでもない話である。通常カレーを作る場合もトマトを少し入れるのだから、トマト缶で作ると「トマト味のカレー」になり、これがまたいい。
しかもトマト缶でうま味は基本的に十分だから、他にあまり余分なものを入れる必要がない。手間もかからないというわけだ。
「和風」というのは、にんにくやハーブを使わないということだ。その代わり、ゴマ油とオイスターソースでコクを出している。
ただしにんにくだけは、もし好きなら入れたらいい。さらにうまくなるのは間違いない。
具は、ゴロゴロのじゃがいもとミートボールにした。ひき肉は値段も安いし、柔らかくするために長い時間煮なくていいから、調理時間も短縮できる。
それからきのうは、カレーの下にレタスを敷いた。これがまたうまかったから、ぜひやってみてもらいたい。
まずミートボールのタネを作る。
器に、
- 牛豚合いびき肉 200グラム
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個
- ショウガみじん切り 1センチ大
- 溶き卵 2分の1個分
- 酒 小さじ2分の1
- 砂糖 小さじ2分の1
- 味噌 小さじ2分の1
- 塩 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
を入れ、粘り気が出てくるまでよくこねる。
つづいてフライパンにオリーブオイル少々を引いて中火にかけ、スプーンで食べやすい大きさにまとめたタネと、ゴロゴロのじゃがいもを焼く。
タネは、表と裏にこんがりと焼き色が付けばよく、中まで火が通ったかどうかは考えなくていい。
並行して、鍋に、
- オリーブオイル 大さじ2
- ゴマ油 大さじ1
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- ショウガみじん切り 1センチ大
- (みじん切りのにんにく 1片)
を入れ、弱火にかけて、2~3分じっくり炒める。
- カレー粉 大さじ2
- 豆板醤 小さじ1
を加えてさらに2~3分炒めたら、
- カットトマト 1缶(200グラム)
- 水 1カップ
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
を入れる。
焼いたミートボールとじゃがいもを、肉汁ごと入れる。
フタをして、弱火で20分くらい、じゃがいもが柔らかくなるまで煮たら、味をみて塩加減し、コショウ少々を振って火を止める。
ご飯を盛り、ちぎったレタスを敷いた皿によそい、キムチを添える。
これはマジに、間違いなくうまいから、絶対に作ってみるべきである。
酒は、冷や酒。
きのうはカレーがあまりにうまくて、「おれは天才だ」と確信した。
ただし、自炊の天才。自分が「うまい」と思えるものを作る才能があるのである。
「それ天才って言わないよ。」
そうだよな。
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