キムチをそえた煮物カレー ~これがまた死ぬかとおもうほどウマイんすよ

キムチをそえた煮物カレー 豚肉

「煮物カレー」が、まず異常にウマイのである。

これについては、声を大にして言っておきたい。

 

きのうは正月につくった「棒ダラ煮付」ののこり汁をカレーに使った。

煮付の汁は濃厚な魚の風味があるから、それを使ってできるカレーは、「魚風味のカレー」になると、おもう人も多いだろう。

でも、ちがうのである。

魚風味のカレーではなく、ただの、「ふつうのおいしいカレー」になる。

 

カレー粉の「味にたいする支配力」が、それだけ強いということだろう。

どんなだしを使おうが、結局は「カレー」になるのである。

 

だから絶対におすすめなのは、

「煮魚の翌日はカレーにする」

こと。

煮汁を有効活用し、しかも前日とはまったくちがう味の料理ができることになる。

 

それからカレーに、「キムチ」を添えるのが、またとてもいいのだ。

これは最近、カウンターの人たちを大勢フォローするようになり、知った食べ方。

在日の人がつくったり、韓国料理屋で出てくるカレーの写真には、まずかならずキムチがつく。

たぶん、韓国ではふつうの食べ方なのだろう。

 

これを先日、ためしてみたら、実にウマイ。

「唐辛子を使ったものどうし」だから、まず「合う」のだが、カレーとキムチでは、味のつくり方がまったくちがう。だからはじめにカレーを頬ばり、つづいてキムチを口にいれると、味の奥行きが一気にひろがる。

「二次元が三次元になる」

とでもいうような感覚だ。

 

インド料理屋でも、カレーの添えものとしてでてくるのは、唐辛子のきいた、甘酸っぱい「チャツネ」だろう。

「カレーには、福神漬でもらっきょうでもなく、キムチ」

は、完全に決まりである。

 

カレーの具は、きのうは豚ばらスライス肉と、残りものの処理を兼ねて、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎと、定番の組み合わせ。

キムチをそえた煮物カレー

さらにほうれん草のソテーをトッピングした。

 

味付は、煮物にそのままカレー粉をくわえるだけでもまったく問題はないのだが、刺激を増すため、ショウガのすりおろしたのをたっぷり。

さらにカレーには、やはり「トマトの酸味」がほしいので、ケチャップを少しいれた。

 

まず煮汁をつくる。

キムチをそえた煮物カレー

魚の煮汁は、そのままでは濃すぎ、甘すぎなので、2~3倍に水でうすめて3カップほどの量にして、味をみながら塩を足し、2センチ大ほどのショウガをおろし込む。

煮汁がなければ、昆布と削りぶし(でも煮干しでも)のだし3カップに、

  • 酒 大さじ3
  • みりん 大さじ3
  • しょうゆ 大さじ3
  • 塩 少々

で味付するのでもかまわない。

 

ほうれん草は食べやすい大きさに切り、オリーブオイル少々でさっと炒める。

キムチをそえた煮物カレー

 

鍋にオリーブオイルをたっぷり(大さじ3くらい)いれ、カレー粉大さじ2を、弱火で2~3分、じっくり炒める。

キムチをそえた煮物カレー

煮汁にそのままカレー粉をいれてしまってもいいけれど、スパイスの成分は水に溶けず、油にだけ溶けるものが多いから、こうして油で熱すると風味がたつ。

 

煮汁をくわえ、トマトケチャップ小さじ1~2をいれたら、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎを「10分」煮る。

キムチをそえた煮物カレー

 

豚ばらスライス肉をくわえ、肉の色が変わったら、

  • 片栗粉 大さじ1
  • 水 大さじ2

を、混ぜながらくわえてトロミをつける。

キムチをそえた煮物カレー

 

あとは、食卓のコンロをかぎりなく弱火にし、温めながら食べる。

キムチをそえた煮物カレー

 

とりあえず、吸物的にお椀にいれて、酒をのむ。

キムチをそえた煮物カレー

 

もちろん、合間にキムチをつまむ。

キムチをそえた煮物カレー

 

酒もだいぶ進んだところで、いよいよご飯。

キムチをそえた煮物カレー

 

いや~、ほんとにこれは、たまらないっす。

キムチをそえた煮物カレー

 

酒は、熱燗。

キムチをそえた煮物カレー

 

相も変わらず、毎晩けっこうな酒をのむ。

しかしカレーがこうウマくては、それも仕方がないのである。

 

「そのうちぜったい体をこわすよ。」

チェブ夫

そうだよな。

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