きのうは、ブリ大根のカレー鍋。
「煮物カレー」はいいっすわ!
つくづく「年はとりたくない」とおもうのだが、とってしまうものは仕方がない。
あきらめて生きてはいるが、できれば早く、人間としての務めをはたし、神様から「お役御免」にしてもらいたいものである。
なにしろ体に、どんどんガタがくる。
てきめんに表れるのは「歯」で、よほどていねいに歯ブラシして、さらに歯間ブラシまでやらないと、すぐに歯ぐきが腫れてくる。
ついこのあいだまでは「人生50年」だったわけで、医療の発達で長生きするようになってはいるが、
「体の耐用年数は50年なのだ」
と、ハミガキ粉で「オエッ」となりながら歯ブラシしていて、しみじみと実感する。
肌も乾燥しやすくなり、ちょっとこすり過ぎたりすると、すぐに痒くなってくるし、あとは、「疲れ」。
老廃物がたまりやすくなるのだろう、膝から下のあたりが、すぐにどんよりと重くなる。
きのうもこの疲れの症状が表れたため、疲れをとるには効果が大きい「風呂」に入ることにはしたのだが、「食べもの」も関係ありそうな気がした。
何しろここ数日間、正月料理で野菜は芋だの根菜だのばかり、疲労回復効果が高い「ニラ」を食べていなかったのである。
晩飯は、「豚とニラの鍋」にでもしようかと考えないこともなかったが、すでにブリのあらと大根が冷蔵庫に入っていて、これで「みぞれ鍋」にする予定だった。
「みぞれ鍋では、どうも疲れがとれそうにない、、、」
そうおもいながら、ツイッターをながめていたら、この投稿が目にとまった。
食べるよね。 pic.twitter.com/qoDa6Fdlil
— まえ田まえ田 (@KaoruGillespie) January 5, 2015
カレーである。
「これが食べたい!」
ムラムラとおもった。
唐辛子やカレー粉などの香辛料は、血行を促進する効果がある。体はこれを求めていたらしい。
それと同時に、
「晩飯は、ブリ大根のカレーにしよう、、、」
心のなかで、メニューが決まった。
「ブリ大根のカレー」など、食べたことはなかったけれど、「うまいはずだ」と自信をもっておもえたのである。
それは、集団的自炊権を行使するフェイスブックグループ「自炊隊」で、次の投稿を見ていたことによる。
煮しめのカレー。
おせちの残った煮しめに、めんつゆなどを追加して、カレーに仕立てあげたものだ。
カレーはぼくも、和風だしを使ってつくる。
まったく問題なく、おいしくできるのだが、
「煮物をカレーにつくり替える」
とは、これまで考えたことがなかった。
ブリ大根は、コチュジャンなどを足して韓国風の味付にしても、またうまい。
であれば、カレーも魚介は合うわけだし、「カレー味」にして悪いはずがないのである。
ブリ大根は、ふつう大根は下ゆでしないが、カレーにする場合には、することにする。
カレーはブリ大根のように煮汁を煮つめず、「コトコト」煮ることになるから、それでは大根に火が通らないからだ。
それからトロミは、はじめに小麦粉でつけるのではなく、最後に水溶き片栗粉をいれることにした。
はじめからトロミをつけてしまうと、大根に味がしみないからだ。
10センチ長さくらいの大根は、1~2センチの厚さに切り、竹串がスッと通るようになるまで、15分くらいだとおもうけれど、中火くらいでしっかり煮立てながら下ゆでする。
ブリあら1パックも、煮立てて火を止めた熱湯で湯通しし、そのあと水でよく洗う。
鍋に、
- ゴマ油 大さじ3
- カレー粉 大さじ2
- ショウガ 2センチ大のみじん切り
- 豆板醤 小さじ1~2 (辛いのが好きな人は)
をいれて弱火にかけ、5分くらい、じっくり炒める。
カレー粉や唐辛子は、煮汁にそのままいれてもいいが、油で炒めたほうが風味がたつ。
炒めたら、大根のゆで汁3カップ(足りなければ水をくわえる)と、10センチくらいのだし昆布、それに
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ3
- 砂糖 大さじ1
をくわえ、大根とブリをいれる。
10分ほど弱火で煮て、濃口しょうゆ・大さじ3をいれ、さらに20分ほど、コトコト煮る。
20分煮たら、味をみて塩加減し、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ2
の水溶き片栗粉を、鍋をまぜながらいれ、トロミをつける。
あとは、鍋をテーブルに据えたコンロに持ちだして、温めながら食べるのである。
カレーのコクは、ブリのだしがあるから十分。
ブリも大根も、カレーによく合う。
ご飯にかければ、うまいのは言うまでもないし、さらにオススメなのは、キムチ(きのうはカクテギ)を添えること。
「カレーにキムチ」の組み合わせは初めてだったが、カレーの趣きがキムチによって一気に変わり、あまりにうまくてビックリした。
酒は、熱燗。
カレーやキムチなど辛いものには、「月桂冠」などちょっと甘めの酒の熱燗が、じつに合う。
カレーと風呂の効果があり、たまった疲れは、スッキリとれた。
しかしこうして、いちいち体に気をつかわないといけないのは、仕方ないとはいえ、面倒だ。
「酒とタバコが悪いんじゃない?」
そうだよな。
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