きのうは、ピーマンの肉詰め・和風トマトソースがけ。
お店ではなかなか見かけないピーマン肉詰めも、自分で作れば好きなだけ食べられるわけである。
ピーマン肉詰めが好きな奴は多いはずだ。「子供が喜ぶ」「旦那が喜ぶ」「彼女が喜ぶ」という話はちょくちょく聞くし、オレも子供の頃は、最も好きなメニューの一つだった。
ところがこのピーマン肉詰め、外食店で見かけることは少ない。人気料理なのだから出せば売れそうなものなのだが、なぜなのだろう。
知り合いの飲食店店主は、
「ハンバーグと比べて作るのがすごく面倒」
と言っていた。
たしかに一人前で、ハンバーグなら1個で済むのに、ピーマン肉詰めだと2~3個は作らないといけなくなる。さらにピーマンにも詰めないといけない。
それだけの手間をかけて、といって家庭料理だからそう高い値段もつけられず、「割に合わない」ということなのかもしれない。
いずれにせよ、ピーマン肉詰めは外ではあまり食べられない。食べたければ自分で作るしかないわけで、料理しない男には残念な話である。
さてこのピーマン肉詰め、作るのは非常に簡単なのだが、何をかけるかが一つの問題になるだろう。
オレの実家はウスターソースをかけていた。ケチャップでもいいだろうし、おろしポン酢などもまたウマイ。
しかしここでちょっと手をかけ、トマトソースをかけてみるのも乙である。
トマトソースは、時間も手間も、大してかかるものではない。ところがそれで、大ごちそうになるわけだ。
ニンニクやハーブを使い、普通に作ってももちろんいい。
しかしオレは、ゴマ油にショウガ、オイスターソースを使って和風に仕立て上げるわけで、これがまた超絶にウマイのだ。
まずはトマトソースをつくり始める。
鍋に、
- オリーブオイル 大さじ2
- ゴマ油 大さじ1
- ショウガみじん切り 1センチ大
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- 豆板醤 小さじ1(好みで)
を入れ、弱めの中火で2~3分、じっくり炒める。
玉ねぎの水気が飛んだところで、
- カットトマト 1缶(400グラム)
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
を入れ、フタをしないで弱火で15分くらい、水気が飛んでドロリとしてくるまで煮る。
トマトソースを煮込みながら、ピーマン肉詰めを作る。
器に、
- 豚ひき肉 200グラム
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- 溶き卵 2分の1個分
- 酒 小さじ2分の1
- 砂糖 小さじ2分の1
- 醤油 小さじ2分の1
- 塩 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
を入れ、粘り気が出てくるまでよく捏ねる。
タテ半分に割って種を取り、片栗粉少々をふったピーマンに詰める。
フライパンにサラダ油少々を引いて中火にかけ、まず肉の面を下にして、こんがりと焼き色が付くまで2~3分焼く。
ひっくり返して弱火にし、フライパンのフタをしてさらに4~5分、蒸し焼きにする。
さて肉詰めをとり出すと、フライパンには豚の脂がたっぷり出ているわけである。
これを使わないのは犯罪ともいえるだろう。
煮上げたトマトソースを入れ、少し煮る。
最後に味を見て、必要なら塩加減をし、コショウ少々をふる。
皿に盛った肉詰めにトマトソースをかけ、青ねぎを散らす。
これはほんとに、死ぬかと思うほどうまかった。
あとは、豆ごはん。
普通に水加減した米1合にえんどう豆を入れ、30分ほど水に浸し、酒・小さじ1、塩・小さじ2分の1を加えて普通に炊く。
とろろ昆布の吸物と、
キムチ。
酒は、冷や酒。
うまいものを食べ、酒を飲むのは幸せだ。
オレはこれだけあれば、あとは何もなくてもいいのである。
「仕事もしないと食べられないよ。」
そうだよな。
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