体のためには、食べたいものを、食べたい時に、食べたいだけ食べるのがいい、というわけで、昨日は豚玉ネギ炒め丼をガッツリと食べたのである。

豚玉ネギ炒め丼 豚肉

昨日のコメントで、

「ダイエット中の私には、たらふく飲んで食べてる高野さんが羨ましい。
何かスポーツなど、されているんですか?」

というのをもらった。

たしかにぼくは、ダイエットもスポーツもせず、たらふく飲んで食べて、体重は60キロ、去年の夏に、13キロ痩せたのである。

まあしかし、「羨ましい」と言いつつも、「ダイエットしなくちゃ」と言う人で、太っている人はまず見たことがないから、コメントをくれた人も、実はほっそりしているのだろうとおもうけれど、ぼくも13キロ痩せるにあたり、意識的にやったことがあるにはある。

 

別に「ダイエットしよう」と思ったわけではないから、ダイエット法についてはわからないし、「太りやすさ」には体質も関係があるような気がするから、ぼくがしたことが誰にでも当てはまるかどうかはわからない。

ただ13キロも痩せたのだから、身軽になったのは確かだし、毎年の健康診断でも、以前はメタボに引っかかっていたのが、今は適正範囲に収まって、その他の数値も問題ない。

だから参考までに、ぼくが何をしたのかを、紹介してみようとおもうのである。

 

基本的な考えは、「野生の動物に肥満はいない」ということだ。

だから人間も動物とおなじように持っている「本能」は、体重を適正に保つ働きをするものなのではないかとおもう。

それでは人間が、なぜ肥満になるかといえば、「理性」が問題なのだろう。

「ストレスで食べ過ぎて太る」などというのは、その典型であるようにおもう。

 

だから根本的には、人間が本能に忠実で、体が欲するものを、欲する時に、欲するだけ食べていれば、体重は適正に保たれるものだとおもうのである。

そのとき気を付けないといけないのは、体が発する本能の声を、理性が往々にして邪魔することで、その声が本能からのものなのか、理性からのものなのかを判別しないといけないのだ。

 

理性の代表は「常識」だとおもうが、食についての常識で、「一日3食食べないといけない」などというのがあるとおもう。

ぼくが13キロ痩せたのは、要はこれを捨てたことが理由だ。

まず朝は、ぼくは前の晩に遅くまで酒を飲むから、まだ胃が疲れていて食う気がしない。

以前はそれでも、「朝は食べた方がいい」とおもって食べていたが、それをやめることにした。

 

昼を過ぎるとお腹が空くから、何か食べるには食べるのだが、満腹にはしないようにする。

これはぼくの仕事の性質とも関係があり、座ってする仕事だから、満腹になると眠くなり、仕事にならないということがある。

それでも以前は、「食べないとあとでお腹が空くかも・・・」などとおもって、満腹になるまで食べていたが、それもやめることにした。

しばらくはお煎餅などをかじっていたが、最近ではそうめん一把とか、お粥をお椀に一杯とか、少しだけ食べるようにしている。

 

そうすると、「やや空腹な状態」が夜まで続くことになるが、それが悪いともおもわれない。

仕事の効率のこともあるが、空腹だと、あとで飲む酒がうまい。

それに医者も、昔は病気になると、絶食を指示したものだった。

空腹は、消化に体力を使うことがないわけだから、デトックスのような効果もあるのではないかとおもっている。

 

晩飯は、食べたいものを、食べたいだけ食べ、酒も存分に飲んでいる。

ぼくの場合、酒だけで十分お腹一杯になるのだけれど、それだとちょっと痩せすぎて、肌にシワができてきたりしたので、最近は意識して、炭水化物をとるようにしている。

 

一つ気を付けないといけないのは、空腹になったとき、「何を食べるか」だ。

ぼくの場合、深酒をしたそのあとや、翌朝などによくあるのだが、「ラーメン」が食べたくなることがある。

ただこれは、実は体が欲しているのは、ラーメンではなく、ラーメンの「スープ」である。

 

アルコールを分解するのに、肝臓がアミノ酸を消費する。

それを補給するのに、理性は「ラーメン」を思い描くことになる。

しかしこの空腹感は、とろろ昆布の吸物でもすすれば、すっきりと収まってしまうのである。

 

似たようなことは、「甘いもの」にもあると聞いたことがある。

ビタミンが不足して、体は「果物」を欲しているのに、糖分しか含まれないものを食べると、いくら食べても空腹感が消えずに、食べ過ぎてしまうそうだ。

 

というわけで、ぼくは晩飯のメニューを考えるのに、まず体に「何が食べたいか」を聞くところから始めるのだが、昨日は「豚玉ネギ炒め丼が食べたい」と即答された。

豚肉も、卵もネギも、一昨日のラーメンに入っていたのに、どういうわけか、ラーメンをたらふく食べると、いつもその翌日に、おなじようなものを食べたくなってしまうのである。

ちなみにネギも、豚肉とあわせて食べると、疲労が回復するのだそうだ。

だからぼくは、ラーメンのあまりの疲労回復効果に味をしめ、体がさらに、「おねだり」してくるのではないかと踏んでいる。

 

さて豚玉ねぎ炒めを作るのだが、豚肉はコマを200グラム、それに長ネギを1本、卵は2つ、それに昨日は冷蔵庫にあるシメジを少し入れた。

豚玉ネギ炒め丼の作り方(1)

豚肉は食べやすい大きさに切り、ネギは青いところまでざく切りにして、卵は溶きほぐし、シメジは石づきを切ってバラす。

 

合わせ調味料は、オイスターソースと酒、みりんを大さじ1、醤油と砂糖、おろしショウガを小さじ1。

豚肉を炒める場合、魚介ダシか大量のショウガか、どちらかが必要で、今回は魚介ダシであるオイスターソースを使うことにしたという話である。

みりんを入れ、少し甘めの味にする。

醤油と砂糖、おろしショウガは隠し味で、なくてもいいが、入れればその分コクが出る。

 

まず初めに卵だけ炒めてしまう。

豚玉ネギ炒め丼の作り方(2)

サラダ油少々を入れたフライパンを中火にかけ、溶き卵を入れて大きめにまとめ、皿に取り出しておく。

 

次に他のものを炒める。

豚玉ネギ炒め丼の作り方(3)

ゴマ油と輪切り唐辛子少々を入れたフライパンを強火にかけ、豚肉を炒めたら、合わせ調味料を入れる。
ちょっと混ぜて豚肉に味をつけ、長ネギとシメジをサッと炒める。

豚玉ネギ炒め丼の作り方(4)

 

卵をもどし、片栗粉小さじ1に水小さじ2の合わせ調味料を入れてトロミをつける。

豚玉ネギ炒め丼の作り方(5)

味を見て、塩加減をして火を止める。

 

ご飯にかけ、ゴマをふる。

豚玉ネギ炒め丼

 

卵はやはり、甘めの味が合うのである。

豚玉ネギ炒め丼

 

あとは焼き麩の赤だし。

焼き麩の赤だし

お椀に削り節と赤だし味噌(八丁味噌)、水にひたして絞った焼き麩、青ねぎを入れ、お湯をそそぐ。

 

厚揚げの焼いたの。

厚揚げの焼いたの

フライパンで厚揚げを焼き、おろしショウガと青ねぎ、ポン酢醤油をかける。

 

白菜菜(はくさいな)のおひたし。

白菜菜(はくさいな)のおひたし

サッと塩ゆでし、水にとってよく絞った白菜菜に、ちりめんじゃこと醤油をかける。

 

ツナのオニオンスライス。

ツナのオニオンスライス

うす切りにした玉ねぎに、ツナとポン酢醤油をかける。

 

酒は日本酒。

酒は日本酒

昨日もやはり、3合飲んだ。

 

「年の人はあまり痩せると貧相に見えるよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

気をつけないとな。

 

◎関連記事

飲み屋には、一期一会の出会いがあるのである。

韓国料理は、日本人の心の故郷なのである。

元カノのことが吹っ切れたら、豚ニラ炒めが食べたくなったのである。

ニラは魚介類にもよく合うのである。

キムチ鍋には、キムチはけちらずガッポリ入れろ。

スピナーズで盛り上がって長居して、そのあと帰ってニラの味噌鍋を食べたのである。

40になったらニラを食え

コメント

  1. 椅子 より:

    こんにちは。毎日楽しく拝見しています。
    高野さんは、敏感な舌と鈍感な舌の持ち主は、どちらが幸せだと思いますか?
    僕は割と敏感なほうで、化学調味料がはいっていたりすると少し違和感を感じてあまり美味しく思えません。ファミレスや、ファストフード、コンビニなども同様です。 対して僕の友人は、俺は貧乏舌だ、が口癖で、少し信じられない様な物まで、何でもうまいうまいと美味しそうに平らげます。
    こうした人に対して、食の楽しみを味わえていないのではないか。という思いもありながら、本人が美味しいと感じているのだからそれでいい。という羨ましさもあります。 本人次第、と言われればそれまでですが、
    高野さんはどちらが幸せだと思われますか?
    今回のブログの内容と無関係ですみません。

    • 高野 俊一 より:

      ぼくは「幸せ」は、一般的に決めることができるものではなく、実感として、「幸せ感」を感じるかどうかだとおもうんですよね。
      だからどんなものでも、本人が「幸せ感」を感じているのなら、それは幸せだと思います。

      ただ自分を振り返るに、ぼくはおいしいものを食べても、いつも幸せ感を感じるわけではないんですね。
      新福菜館三条店のラーメンだけは、毎回例外なく、心の底から幸せ感が湧き上がってくるんですが、たとえば自分の作った料理でも、毎回おいしいはおいしいんですが、幸せ感を感じるのは、月に1回くらいです。
      おいしい中でも、「特別おいしい」という場合にだけ、幸せ感を感じます。

      ですからその、「何でもおいしい」という人は、もしかしたらおいしくても、幸せ感は感じていないのでは、という気もします。

      ちなみに「どういう場合に幸せ感を感じるか」が、ぼくはまだ公式化できていないんですよね。
      なのでいつも幸せ感を感じるように料理できないのが、残念といえば残念なところです。

  2. ねぎこ より:

    昨日は追コメ頂いていたのに酔いどれて気づかずに失礼しました!
    今日のブログ見てビックリ!
    しかも参考になり過ぎてありがとうございます。
    理性と本能の件はまだ捉えられていなくて、たまにとんでもない事態を引き起こしています(–;)
    昔のブログでも身体の声を聞くようなコトを書いていらしたので、それから私も(毎日お酒を飲んでいるので)朝は摂らなくなりました。
    肥えていた時は空腹が苛々したのに、少しでも体重が落ちてくると逆に心地よくなるのは何故なんでしょうね…
    軽くなって更にウォーキングやヨガに励んでます。

    でわわ!今宵も楽しいお酒を~(*^^*)

  3. よんママ より:

    はじめまして! いつも参考にさせて頂いてます(^O^)

    毎週の新福菜館のラーメンの画像がたまらなくて
    アマゾンで購入してしまいました(笑)
    届いてすぐさま作って食べてみますと
    想像以上の美味しさで私の中で ド・ストライクでした\(^o^)/
    三条店で食べると もっと美味しいんでしょうね~♪

    我家は九州ですが
    万願寺が手に入ったので焼いていただいてます( ゚v^ )
    ピーマンとししとうのいいトコ取りのような美味しさでした♪

    朝に朝食を食べないのを
    私も今後実践してみます!
    私も晩酌大好きで 起きてもお腹が空いてないのに
    今まで無理して食べてたので
    本能のままにしばらく食べてみようと思います^^

    これからも応援してます!!
    旅を始められたら是非九州にも来てください~\(^o^)/

  4. 栗田三江(くんだみえ) より:

    高野さんおはようございます
    私も高野さんと同じような事を心がけています。特に昼食。休みの日にはいただきますが、平日は少量の菓子をつまむ程度です。理由は朝食をしっかり食べるので弁当1食は多すぎるからです。空腹というのは免疫機能を高めます。18年間風邪を引かず大きな病気にもなっていません。私が昼食を義務的に食べる事をやめた時期と一致します。飲んだ後にラーメン等炭水化物はほとんど摂りません。深酒してどうしても欲しくなった時にはおかき1枚程度をいただきます。又味噌汁等の汁気が欲しくなることもあります。義務的な食事は無し、というのは良い事ですよね

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