「ガッツリとしためし」となれば、「チャーハン」がかなり上位に上がってくるのは間違いがないだろう。特に具材を、炒めもの的なゴロゴロとした、大ぶりのものを選べば、ガッツリ感はさらに増す。
炒めものを白めしにかけ、どんぶりにするのも、もちろんガッツリ度には引けを取らない。
しかしどんぶりは、炒めものの汁が白めしにしみ込むから、白めしがベチャベチャになる嫌いがある。
その点チャーハンは、白めしは油でコーティングされることになるから、味がきちんと絡まりながらも、自らの存在感を失わない。
一見、渾然一体としながらも、具材のそれぞれが、自分の個性をちゃんと主張しているところが、チャーハンのいいところだと言えるだろう。
ところでこのチャーハン、作るのがちょっと面倒くさい。ご飯を炊いて、それを冷やし、さらに炒めるという、二度手間になるのである。
もちろん冷ご飯を冷凍保存しておいたり、「サトウのごはん」を使ったりすることで、手間は省くことはできる。
でもそういう応急処置的なことでなく、きちんとした「王道」のやり方で、チャーハンをもっと手軽に作れないかと思うわけだ。
それについて、ぼくは先日、うまいやり方を発見した。
「ピラフ」にするのである。
⇒ 最高にガッツリとしたものを、もっとも手軽に作ろうと思えば「豚肉とジャガイモの和風ピラフ」なのである。
ピラフを作るには、まず具材を炒め、そこに生米を洗わずに加えて炒め、熱湯を注いでそのまま炊く。
最初から最後まで一つのフライパンだけを使い、一発で出来てしまうから、チャーハンを作るのに比べて圧倒的にラクなのだ。
しかもピラフも、チャーハンに負けず劣らず、米がその存在感をきちんと保つ。
「アルデンテ」になるのである。
ガッツリとした炒めものに、少し芯が残った米、、、。
この食べ応えが、「たまらない」わけなのだ。
生米から作るキムチチャーハンの作り方
きのうはキムチチャーハンを、この「ピラフ方式」で作ってみた。
バッチリとおいしく出来たのは、言うまでもない話である。
材料は、
- 豚バラ肉かバラ切り落とし肉 200g
- キムチ 200g
- ゴマ油 大さじ2くらい
- 豆板醤 小さじ1
- 細切りショウガ 2cm大くらい
- 生米 1カップ
- 熱湯 1カップ
- 酒、みりん、淡口しょうゆ 大さじ1ずつ
- 溶き卵 2個分
- 小口切りの青ねぎ 1~2本分(たっぷり)
となる。
豚肉は、炒めてさらに炊くことになるから、脂が少ない部位だと硬くなりやすい。バラ肉か、バラの切り落とし肉を使うのがいい。
キムチは、「ケチらない」のが、キムチ料理を作る最大のポイントだ。それほど安いものでもないが、豚肉と同量くらいをガッポリ入れる。
キムチの味を補うのに、豆板醤とショウガを使った。ニンニクも加えれば、さらにコクが出るのは言うまでもない。
まずフライパンを弱めの中火にかけ、ゴマ油と豆板醤、ショウガを入れる。
1~2分、じっくり炒め、香りが立ってきたら、食べやすい大きさに切った豚肉、それにキムチを入れ、さらに炒める。
豚肉に火が通ったら、生米を入れる。
さらに2~3分、弱めの中火でじっくり炒める。
熱湯を加え、酒とみりん、淡口しょうゆで味を付ける。
全体を混ぜてきちんと煮立たせ、1分ほど煮立たせたあと、フタをして弱火にする。
炊き時間は25分。
20分経ったらフタを開け、溶き卵をまわし入れ、青ねぎを散らして、フタを閉めてさらに炊く。
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作るのは手軽だが間違いなくウマイ
炊き上がったら全体を混ぜ、皿に盛る。
作るのは手軽だが、まちがいなくウマイのである。
きのうはあとは、もやしの親子和え。
もやしを「納豆」と和えてみたというもので、どちらが親で、どちらが子かは微妙だが、元は同じものなのだから、よく合うのは言うまでもない。
もやしはサッと塩ゆでし、水に取ってよく絞る。
練った納豆、生わかめと合わせ、味ぽん酢で和え、一味を振る。
それに、とろろ昆布の吸物。
冷蔵庫に入れてある高野豆腐とインゲンの煮物。
酒は、焼酎お湯割り。
チャーハンは、酒にもよく合うのである。
「オコゲがまたおいしいね。」
そうなんだよな。
ちなみにネコは、やはり縄張りがあるようだ。
きのうの夜中、「ミヤーーオウ、ミヤーーオウ」と鳴きながら、別のネコを追っ払っていた。