豚肉とジャガイモの和風ピラフを食べた。
最高にガッツリとしたものを、もっとも手軽に作ろうと思えば、これなのである。
豚バラの切り落とし肉が、冷蔵庫に入っていた。これを使って、
「最高にガッツリしたものが作りたい」
と思ったのである。
最高にガッツリしたものを作るのに、「豚バラ肉」は遜色がないだろう。そして料理法は、「炒める」であるのも言うまでもない。
合わせる相手については、ずいぶん考えた。豚肉とは相性がいい、ほうれん草があったのだが、「ガッツリ」という点では、物足りないように思えた。
ガッツリ行くなら、やはり野菜も炭水化物、「ジャガイモ」となるだろう。
豚肉とジャガイモを炒め合わせるとなると、「肉ジャガ」だ。たしかにガッツリはしているが、まだ物足りない。
「ご飯」が絡んでほしいわけである。
肉ジャガにご飯を絡めるなら、白めしの上にかけるのが、もっとも単純だ。
しかしそれでは、まだ「最高にガッツリしている」とは言えないと、ぼくは思った。
ご飯にも、「油」が欲しいところだろう。
となれば「チャーハン」だが、ご飯を炊いて、さらに炒めるのは面倒だ。
どうしたらいいか、しばらくあれこれ考えた。
そして、思い付いたのである。
「ピラフだ!」
ピラフは、肉と野菜、さらに生米までを初めに炒め、それをそのまま炊いてしまう。
最高にガッツリしているのは言うまでもなく、またご飯を別に炊く必要がないから、「もっとも手軽だ」とも言えるだろう。
ただ味付けは、洋風だとニンニクを使わないとイマイチだから、しょうゆベースの和風にする。
ゴボウも入れて、ピリ辛の味を付け、薬味にネギとスダチを添えれば、クドさも和らぐにちがいない。
フライパンにサラダ油、ゴマ油を、それぞれ大さじ1ずつくらい入れて中火にかけ、
- 2cm大のショウガみじん切り
- 10cm長さのネギみじん切り
- 鷹の爪の輪切り
を2~3分、じっくり炒める。
香りが立ってきたところで、食べやすい大きさに切った豚バラ肉(切り落とし)200gを加え、さらに炒める。
豚肉の色が変わったら、
- 1~2cm大のやや大きめに切ったジャガイモ(小) 2個
- ささがきにし、水にさらしたゴボウ 2分の1本
を加え、少し炒める。
野菜に油がまわったら、
- 洗わない生米 4分の3カップ(ジャガイモがあるから、米は少なめにした)
を加え、そのまま中火で2~3分、じっくり炒める。
米が透き通った感じになってきたところで、
- 熱湯 1カップ
- 酒とみりん、淡口しょうゆ 大さじ1ずつ
- オイスターソース 小さじ1
- 塩 小さじ2分の1
を入れる。
そのまま中火で、1~2分、しっかりと煮立たせる。
フタをして、弱火にし、25分炊く。
25分たってフタを開けると、オコゲもできて、いい炊き上がりである。
器に盛り、青ねぎをかけて、スダチを絞る。
油がまわり、「ガッツリ感」は申し分ない。
ジャガイモはほっくりして、味付けのコクも十分、スダチがまた爽やかで、思った通り、バッチリの仕上がりになったのである。
あとは、とろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布と削りぶし、ネギを入れ、お湯を注いで淡口しょうゆで味を付け、一味を振る。
ほうれん草のツナぽん和え。
ゆでたほうれん草を、ツナとぽん酢で和え、好みで一味を振る。
それに自家製梅干し。
酒は、焼酎お湯割り。
思った通りの料理ができると、つくづく気分がいいのである。
「上手くいってよかったね。」
ほんとにな。
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