自炊隊の投稿に刺激され、豚うす切り肉の麻婆豆腐をつくった。
自炊隊の投稿には、相変わらず刺激を受けまくっている。
「なるほど~」「作ってみたいな~」と思う料理が、次々投稿されてくるのだ。
自炊隊は料理のヒントが得られるのでおすすめ
自炊隊に登録している他の人は、どう思っているのだろう?
少なくともぼくにとっては、ここまで料理のヒントを得られる機会は、初めて体験するのである。
ぼくがこれまで料理のヒントを手に入れていたのは、まずは商店。魚屋や八百屋、豆腐屋などで、売っているものの料理法を聞く。
これは、かなり強力だ。特に魚などは、使ったことがないものは、どう扱っていいか解らない。
商店の人は、聞けば親切に教えてくれる。魚の捌き方なども、ぼくは魚屋の若大将に教えてもらった。
それから次に、飲食店。
特に参考になるのは、酒房「京子」と、喫茶店「PiPi」である。
さらになどなど、お気に入りの料理本をパラパラと眺めることもある。
これらの本の掲載レシピは、これまでもずいぶん活用している。
あとはツイッターでフォロウしている何人かの人が、料理写真をタイミングよくアップしてくれた場合は、それを参考にすることがあるくらいだ。書店で料理本を眺めたり、ネットでレシピを検索したりしてみても、知識を得られることは多いが、「作りたい」とまでは、まず思わない。
これはおそらく、ぼくが「へそ曲がり」だからだろう。
知らない人にモノを教えられても、おいそれとは聞く気にならないのである。
ところが自炊隊はちがう。「ほ~!」と思うことの連続だ。
もちろん自炊隊に登録している人たちは、このブログの読者でもある。だから初対面であったとしても、気心が知れていることはあるだろう。
しかし、それだけとも思えない。
実際に「面白い料理」が、投稿されているのではないかと思うのだ。
自炊隊の投稿に刺激され「豚薄切り肉の麻婆豆腐」を作ることに
これは3日ほど前の投稿になるのだが、ある自炊写真に、とてもとても興味をひかれた。
「意外に美味しくできる麻婆豆腐」だそうである。
まず面白いと思ったのは、麻婆豆腐なのに、ひき肉ではなく、薄切り肉が使われていること。たしかに薄切り肉のほうが、「ガッツリ」とした食べ応えがあるだろう。
次に野菜があれこれ入れられていることも、麻婆豆腐らしくない。
でもたしかに考えてみれば、麻婆豆腐に野菜が色々入っていても、悪いことはないわけだ。
さらにいいと思ったのは、豆腐に絹ごしが使われていること。
絹ごしだと、煮物に入れると崩れやすい。麻婆豆腐も、木綿を水切りまでして使うことが多いだろう。
しかしたしかに、木綿を使うと、薄切り肉と「主役の奪い合い」が起こりそうだ。やわらかい絹ごしなら、薄切り肉をうまく引き立ててくれるだろう。
この投稿写真は、ぼくより年上の男性による作品なのだが、「さすが年季が入っている」と、つくづく思った。
ムラムラと真似してみたくなり、きのうはこれを、ぼくなりに少しアレンジしたものを作ってみたのだ。
これが「マジか!?」と思うくらい、うまかった。
麻婆豆腐は、これまでぼくは、料理の仕方を学ぶため、初めのころに何度か作ったことはあるが、それからはほとんど作っていない。
ひき肉に豆腐だけだと、「ガッツリ感」が足りないからだ。
ところがこれは、薄切り肉が、そのガッツリ感を見事に満足させてくれる。
普通の麻婆豆腐より、こちらの方が「よほどウマイ」と思うくらいだ。
野菜については、ぼくは具材を絞ったものが好きなので、十六ささげ(インゲン)だけを、下ゆでして最後に入れた。
これがまた、いいアクセントになってくれる。
麻婆の味付は、ぼくはいつもニンニクは使わず、その代わりショウガをたっぷり刻むことにしている。
しょうゆ味だが、コクをつけるために、みそを少し入れるのが「ミソ」である。
それから絹ごし豆腐を使う場合、豆腐が崩れるとしたら、最後にトロミを付けるタイミングとなる。
あまり崩しすぎぬよう、ヘラなどで大きくゆっくりと混ぜるのがコツになるだろう。
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豚薄切り肉の麻婆豆腐 作り方
フライパンに大さじ2ほどのゴマ油、豆板醤小さじ2、2センチ角ほどのショウガのみじん切りを入れ、中火にかける。
1~2分じっくり炒め、香りが立ってきたところで、豚こま肉200グラムを入れ、やはり中火のまま、じっくり炒める。
豚肉は、うす切り肉ならなんでも好きなものを使えばよく、ぼくは安くてうまいコマ肉が好きということ。
ちなみに豚コマ肉は、店により、味がかなり大きくちがう。中には硬いものもある。
京都の場合、肉屋のものが一番うまく、値段も一番安いのだが、もし複数の選択肢があるのなら、色々回ってみるのがいい。
豚肉に火が通ったら、混ぜ合わせておいた調味料を入れる。
調味料は、酒と淡口しょうゆが大さじ1ずつ、みそと砂糖が小さじ1ずつ。
サッと混ぜ、水1カップを加えて、絹ごし豆腐一丁を弱火で煮る
絹ごし豆腐は四角く切らず、スプーンでざっくり切るようにすると、味がしみやすいし、崩れてもおかしくない。
豆腐を2~3分煮たら、あらかじめやや硬めに塩ゆでした十六ささげを加え、サッと煮る
そうしたら強火にし、片栗粉大さじ1+2分の1、水大さじ3ほどの水溶き片栗粉を、混ぜながら少しずつ加えてトロミを付ける。
豚薄切り肉は絹ごし豆腐とこの上ない相性
きのうはこれを、ご飯といっしょに皿に盛り、たっぷりの青ねぎと粉山椒をかけた。
もっちりとした豚肉と、ツルッとしたやわらかな絹ごし豆腐は、この上ない相性だ。
あとはきのうは、オクラととろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布と削り節、淡口しょうゆ、うすい小口に切ったオクラを入れ、お湯をそそぐ。
たたきキュウリの梅酢和え。
梅酢は、気の利いた梅干しなら、買ったやつでも入っていることがある。
たたいて塩もみし、少し置いて水洗いしたキュウリと、薄切りにしたミョウガを、梅酢と少々の砂糖、削りぶしで和える。
なすのグリルすだちがけ。
なすは1センチ幅くらいに切り、うすく塩を振って、グリルか焼き網、フライパンで、軽く焼き色が付くくらいに焼く。
すだちを絞って食べる。
酒は焼酎水割り。
ご飯物だとわりと早めに満足できるのがいいところである。
「自炊隊を始めてよかったね。」
ほんとにな。