豚肉とねぎのピリ辛みそ炒めをどんぶりにして食べた。
「豚肉値」は、高く保つ必要があるのである。
きのうも夜、仕事を終え、スーパーへ向かって歩いていると、
「豚肉値が低下している・・・」
そう思うのである。
これはもちろん、症状は、単に「疲れ気味でだるい」ということだ。それをぼくは「豚肉値の低下が原因」と見ているという意味になる。
実際の話、豚肉のスタミナは、ハンパじゃない。
特にニンニクやニラ、ねぎなどと合わせると最強で、疲れや引きはじめの風邪などはスッキリと抜け、翌日もまだ、体がポカポカと温かい。
これは豚肉に含まれる「ビタミンB1」と、ニンニクやニラ、ネギに含まれる「アリシン」が相互作用する結果だそうだ。
アリシンは、ビタミンB1が糖の代謝を助けるのを、さらに促進するとのこと。
おかげで糖は、効率よくエネルギーに変わり、それで元気が湧くのだろう。
魚はもちろん大好きなのだが、魚を2~3日食べ続けると、どうしても豚肉が食べたくなる。
豚肉値の低下を体が感じ、警報を発するからで、それできのうも、「豚肉一択」でスーパーへ入った。
豚肉は、できるだけ安いのを選ぶようにしているが、それでも色々種類がある。
脂身が多い方がうまいから、それで「安い」となれば、選択として「アメリカ産のバラ肉」か、「日本産のコマ肉」ということになるだろう。
これはぼくの意見では、日本産のコマ肉の方がうまい。
ところがこのコマ肉にも、色々な種類があるのであり、コマ肉の部位は指定できないわけだから、うまいコマ肉を選ぶためには店を選ぶしか方法がない。
スーパーも、店によってコマ肉の味はかなりちがう。
それからもし、肉屋が近くにあるのなら、多くの場合そちらの方が、スーパーよりうまいコマ肉が安く買える。
さらに「切り落とし」という、コマ肉よりは多少高級なのがある。
これも部位によって味がちがい、モモ肉などだと少し硬い。
きのうはバラ肉の切り落としがあったから、それを買った。
バラ肉の切り落としは、コマ肉よりは少し高いが、値段と味のバランスは理想的なのである。
この豚肉を、どう料理するかを考え始めたのだが、すぐに決まった。冷蔵庫に長ねぎが1本半ほど、残っているのを思い出したからである。
豚肉とねぎの炒め合わせは、味的にも、スタミナ的にも、最も強力なものの一つだろう。
味付は塩ベースもおいしいけれど、きのうはピリ辛のみそ味にし、ご飯にかけることにした。
さらにここに、やはり冷蔵庫に残っていた、厚揚げも加えることにする。
炒め物も、厚揚げや油あげ、焼き麩など、味を吸うものを入れると、ホッと癒されうまいのである。
ピリ辛味は、みそベースの味付だから、豆板醤で付ける。
フライパンに、ゴマ油大さじ2くらい、それに豆板醤小さじ1、1~2センチ大のショウガみじん切りを入れ、中火にかけてじっくり炒める。
豆板醤とショウガの香りが立ってきたら、食べやすい大きさに切った豚肉200グラムと1センチ厚さくらいに切った厚揚を入れ、引きつづき中火でじっくり炒める。
豚うす切り肉は火を通しすぎると硬くなるから、炒めるにせよ、煮るにせよ、弱めの火でやるのが肝心だ。
豚肉に火が通ったら、合わせておいた調味料を入れる。
調味料は、酒とみそを大さじ2ずつ、砂糖とみりんを大さじ1ずつ。
少し炒め、豚肉と厚揚げに味が付いたら、青いところまで丸ごと、斜め切りにしたねぎを加える。
ねぎはきのうは1本半だが、べつに2本でも問題ない。
上下を返しながらじっくり炒める。
ねぎがしんなりしたら火を止めて、皿に盛ったご飯にかける。
ピリ辛みそ味、プリプリの豚肉としんなりねぎで、ご飯がいくらでも食べられるのは言うまでもない話だろう。
おかげで豚肉値は急速に回復し、きょうも脚がポカポカしている。
あとは塩もみナスのツナポン和え。
これがまた、うまかった。
5ミリ幅くらいに切ったナスを、一つまみの塩で揉み、5分くらい置いたら水洗いして、よく絞る。
青ねぎ少々を加え、ツナと味ポン酢で和えて、一味を振る。
小松菜と油あげの吸物。
小松菜はアクが出るから、ざく切りにしてサッと塩ゆでし、水で冷やして絞っておく。
鍋にだし昆布と水2カップを入れ、中火で温め、小さく沸騰してきたら、酒大さじ2、みりん小さじ2、淡口しょうゆ大さじ2弱で味付する。
油あげを煮て、小松菜を入れて温めお椀によそい、削りぶしと一味をかける。
自家製梅干し。
時間が経つごとにうまくなる。
酒は焼酎水割り。
「飲み過ぎる」と言っても、5~6杯くらいのものである。
「豚肉教だね。」
ほんとだな。
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