豚肉とキュウリがあったから、これを炒め合わせることにした。
豚肉とキュウリのピリ辛みそ炒めは、驚愕のうまさなのである。
集団的自炊権を行使する自炊隊だが、滑り出しは上々で、「いいね!」も150件ほどとなり、自炊写真も続々と投稿されはじめている。
(自炊隊は、ちょっと場所を移動し、こちら
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男性の投稿も非常に多く、世にこれだけの男性が自炊していることを改めて知り、感銘を受けるとともに、かなり凝った、センスのあるものを作る人も数々いて、「ぼくなどはまだまだだ」と痛感しているところである。
自炊写真は、他の料理写真とは異なる、独特の世界がある。
まずはきのうも書いたけれど、「作る人自身の食欲の忠実な表現」になっているところが、料理屋の料理などとは完全に異なる。
人の食欲があらわに表れたものを見て、面白くないはずがないだろう。
さらに、特に一人暮らしの人の場合は、作った料理は他の誰に食べられることもない。自分が食べ、自分が満足して終わりである。
ここに自炊料理の、何とも言えぬはかなさがある。
自炊写真は、生まれてはすぐに消える、自炊料理の「残像」ともいえるだろう。
だからこそ、逆に一瞬のきらめきを、強く発することになるのだ。
今朝は、また傑作が一つ、投稿された
男性の手によるもので、おそらく晩の酒の肴だろう。
ベーコンエッグなのだけれど、通常のように、長いままのベーコンを卵と別々に焼くのでなく、ベーコンはぶつ切りにし、それをたっぷりと平らに広げた上で、その上に卵を割り落とし、焼いている。
本人に直接聞いたわけではないから、確かなことは解らないが、おそらくこれは、お好み焼きや焼きソバなどをイメージしたのではないだろうか。
既成の概念やレシピなどに囚われず、「ああいう風に作れるかも」とイメージし、それをその通りに作ってみる・・・。
誰にも文句を言われることのない、一人暮らしの自炊だけが持つ「自由さ」が、ここに解りやすく表れている。
これこそ、「ザ・自炊料理だ」と、ぼくは言いたいところなのである。
きのうは豚肉が買ってあり、野菜はキュウリ、ナス、オクラ、水菜などなど、色々あった。
どう料理しようかと思ったのだが、やはりここは、キュウリとの炒め合わせだ。
キュウリを炒めものにすることは、日本ではあまり馴染みがないが、この豚肉とキュウリの炒めものは、「驚愕」ともいえるうまさである。
コッテリとした豚肉と、さっぱりキュウリの相性が大変よく、「黄金の一つ」とも思えるほどだ。
味付は、色々やってみたけれど、ピリ辛のみそ味が一番いい。
キュウリは、青臭さを取り、下味を付けておくため、塩もみしておくのがポイントだ。
キュウリ2本は味がしみやすいよう、皮を縦のトラ刈りに剥き、すりこ木で叩き割り、食べやすい大きさにちぎる。
塩一つまみで揉み、10分くらい置いたあと、水洗いして水気を拭き取る。
フライパンにゴマ油少々を引き、キュウリ、豚コマ肉200グラム、食べやすい大きさに切った油あげ2分の1枚くらいを入れて、中火にかける。
じっくり炒め、豚肉に火が通ったら、合わせ調味料を入れる。
合わせ調味料は、みそと砂糖、酒、みりんを大さじ2ずつ、豆板醤とおろしたショウガを小さじ2ずつ。
そのまま中火で2~3分炒め、汁けがほぼなくなったところで火を止める。
青ねぎを散らして食べる。
コックリみそ味とさわやかキュウリが、また抜群に合うのである。
あとは、とろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布、削りぶし、淡口しょうゆ、水に浸してよく絞った焼き麸、青ねぎを入れ、熱湯を注ぐ。
トマトともやしのツナマヨ和え。
薄いくし切りにして種を除いたトマト、サッとゆで、水で冷やしてよく絞ったもやし、ゆでワカメを、ツナとマヨネーズ、レモン汁(ポッカレモン100)、塩コショウで和える。
水菜のおろしポン酢和え。
おろしポン酢和えは、「PiPi」店主マチコちゃんに教わったもの。
サッとゆで、水で冷やして絞った水菜としめじを、よく絞った大根おろし、削りぶし、味ポン酢で和える。
好みで一味を振ってもいい。
酒は、もらいもののビール。
きのうも酒が進みまくって、寝たのは午前3時になった。
「おっさんの料理も初めはシンプルだったもんね。」
そうなんだよな。
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