酢醤油で8億82回ほど死ねる!豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒め

反和食レシピ

豚肉とニラ・もやしを炒める場合、中華料理屋でよくある醤油ベースの味にするのが一般的です。ところがここに「酢」を加え、酢醤油で味付けすると、8億82回ほど死ねるマーベラスなうまさになります。

ちなみに戦前は、ウスターソースには醤油が使われていて、「醤油と酢にスパイスと野菜を入れて煮たもの」であったのだとか。したがってこの酢醤油炒めは、お好み焼きやソース焼きそばでおなじみの日本の王道の味であるわけで、8億82回死ねるのもうなずける話です。

この記事では、豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めの作るポイントと作り方を紹介します。

豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めとは?

豚肉とニラ・もやしを炒める場合、にんにくやオイスターソース・コショウなどを加えた中華風醤油味で味付けするのが一般的で、それでもちろんウマイです。しかし、ここに酢を加えると、

「え、何だこれ、パンチが利いていて、わ~、たまらん、死ぬ~」

と、8億82回ほど死ねる刮目すべきウマさとなります。

これは、それもそのはず。なぜなら「醤油+酢+香味野菜+スパイス」を煮たものは、日本が誇る調味料ウスターソースだからです。ウスターソースは戦前まで、醤油を使って作られていたそうです。しかも驚くことに、和製ウスターソースの原型となった英国リーアンドペイリン社製のウスターソースにも、中国産の醤油が使われていたのだとか。

このウスターソースについての話は、近代食文化研究会『お好み焼きの戦前史』に、豊富な資料をもとに実証的に書かれています。この本、お好み焼きやソース焼きそば、ラーメンなどの成立の経緯が書かれていて大変おもしろいのでぜひ読んでみてください。

『お好み焼きの戦前史』
近代食文化研究会 著
5年以上かけて収集した250以上の資料が明らかにするお好み焼きの意外な歴史
・人形焼や鯛焼がお好み焼きを産んだ
・お好み焼きに影響を与えた「洋食屋台」とは
・戦前のウスターソースの味は、現在のウスターソースとは違う
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豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めを作るポイント

さて、この豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めを作るポイントは、味付けにみりんを少し入れること、およびニラともやしは最初に別炒めし、最後に和え物感覚で調味料と合わせることです。

味付けにみりんを少し入れる

一般に酢は、甘みをちょっと加えた方がカドが取れてまろやかになります。酢を使った調味料としてよく知られる、ポン酢には柑橘類の甘みが、三杯酢にはみりんが加えられています。ですのでここでも、みりんをほんの少し加えます。

別炒めしたニラともやしは和え物感覚で調味料と合わせる

もやしは、塩分を加えてからだらだら炒めると、水分が抜けてクタクタになります。したがって、ニラともやしは先に別に炒めて取出しておき、豚肉を炒めて調味料を加えてから最後に戻し、和え物感覚で調味料とサッとなじませるようにして火から上げます。

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豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めの作り方

豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒めを作る手順は、

  1. もやしとニラを炒めて取出す
  2. 豚肉を炒める
  3. 調味料を加えてもやしとニラを戻す

の3工程です。もやしを戻してから炒め過ぎないことだけ気を付ければ、シャキッとおいしく仕上がると思います。

1. もやしとニラを炒めて取出す

フライパンに、

  • サラダ油 小さじ1
  • もやし 1袋

を入れて中火にかけ、2~3分、もやしが「お、しんなりとする気配がしたな」となるくらいまで炒め、

  • ニラ 2分の1束(4センチ長さくらいのざく切り)

を加える。30秒くらい、ニラのシャッキリ感を残して炒め上げ、皿に取出す。

2. 豚肉を炒める

あらためてフライパンに、

  • サラダ油 大さじ1
  • にんにく 1かけ(みじん切り)
  • ショウガ 1センチ大程度(みじん切り)
  • 豚肉 100グラムくらい(コマ肉とかでも全然いいですが、今回は肩ロースかたまり肉を細く刻んでいます。塩コショウと酒それぞれ少々をもみ込み、片栗粉小さじ1をまぶし付ける)

を入れて中火にかける。豚肉に火が通るまで、2~3分じっくり炒める。

3. 調味料を加えてニラともやしを戻す

豚肉に火が通ったら、

  • 酒 大さじ1(紹興酒だとなおウマイです)
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • オイスターソース 小さじ1
  • 酢 大さじ1
  • 塩 小さじ4分の1

を入れ、30秒ほど煮て味をなじませる。取出しておいたニラともやしを戻し、30秒~1分ほど、取出しておいたことによって冷めていたニラともやしが温まり、調味料がからむまで炒めて皿に盛る。

まとめ

粗挽きコショウをかけて食べます。

この「戦前のウスターソース味」、応用範囲は広そうなので、色々試してみると料理がきっと一層たのしくなりますYO!

コメント

  1. […] ⇒ 酢醤油で8億82回ほど死ねる!豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒め […]

  2. […] 酢を炒め物に使うのは、ほんとにいいです。「酢の物」は、酢が食欲を増進してもくれるし、日本人では好きな人が多いと思います。酢を使った炒め物は「酢の物の炒め物版」といった風情になり、油のくどさも取れますし、「洋風酢じょうゆ」であるウスターソースが好きな日本人には絶対に好みの味だと思います。 […]

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