きのうは、レバニラ炒め。風邪を追っ払うには、やはりこれだ。
風邪も佳境に入り、熱が出てからきのうの夜で丸2日。熱はだいぶ下がってきたようだから、風呂にも入った。
となればこの辺で、風邪の奴らにも、一発ガツンとお見舞いしたいところである。精のつく食べものを食べ、一気に追っ払ってしまいたい。
それにはやはり、レバニラ炒め。
レバニラ炒めは、レバーに含まれるビタミンB1と、ニラに含まれる硫化アリルの相乗作用で、炭水化物をどしどしエネルギーに変換する。体がポカポカ温まり、風邪に対抗する免疫細胞諸君もよろこぶだろう。
炒め物は油が多いから、ただでさえも弱った体に、消化のための負担をかけると思わなくもない。でもレバーには、脂肪はわずかしか含まれない。
それにそのとき「食べたい」と思うものなら、体に悪いことなどないのである。
レバーは、京都ではスーパーなどでは鶏のレバーしか売っていないから、それを買う。
鶏のレバーは、多少の下ごしらえが必要にはなるのだが、風邪っぴきでも問題なくできるくらいで、それほどの手間でもない。
京都の鶏レバーは、「鶏肝」として、大きなレバー2つと小さな心臓が、くっついて売られている。
まずこれを切り離し、心臓についている脂肪を包丁でこそげ落としてタテ半分に切り、レバーは食べやすい大きさに切る。
それでこの心臓・レバーを、レバーを傷つけないように気をつけながら、水で十分、こすり洗い、もみ洗いする。
中に残っている血の塊が、臭みの元になるのだ。どうせ濃い味をつけるのだから、それほど神経質になる必要はないのだが、取れる範囲の血の塊は、すべて取るようにする。
そのあと10~20分くらい、さらに水に浸しておく。
次にレバーを、水気をよくふき取って、どんぶりに入れ、下味をつける。
調味料、
- 酒 小さじ1
- 醤油 小さじ1
- おろしたニンニク 1かけ分
- おろしたショウガ 1~2センチ大
をもみ込んで、10~20分くらい置いておく。
フライパンに、ゴマ油・大さじ2を入れ、中火にかけて、下味をつけたレバーに、さらに片栗粉・大さじ1をまぶしつけてから入れる。
フタをして、2~3分か、時々ひっくり返しながら、蒸し焼きにして火を通す。
レバーに火が通ったら、もやし・1袋を入れ、しんなりし始めるくらいまで炒める。
ニラレバ炒めは、もやしは入れなくてもいい。ラーメン店とかのニラレバ炒めにもやしがたくさん入っているのは、安いもやしでカサを増すためだろうと思う。やや高級な中華料理屋で出てきたレバニラ炒めは、もやしは入っていなかった。
でもきのうは、冷蔵庫に残っていたニラが2分の1把だけだったので、もやしも入れたわけなのだ。
もやしがしんなりし始めたら、ざく切りにしたニラを入れ、すかさず調味料、
- しょうゆ 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- 塩 小さじ4分の1
を入れる。
ここから先、ダラダラやると、ニラがやわらかくなりすぎるし、調味料の塩分で、もやしから水が出る。ひと混ぜ、ふた混ぜ、三混ぜくらいしたら、もう火を止めてしまって、それから味をみて塩加減し、コショウ・少々を振る。
皿に盛って、食べる。
自分で作ると、下手な中華料理屋よりもおいしくできる。
それに、厚揚げと残り野菜のみそ汁と、
ご飯。
酒はきのうも、料理を作りながら飲むだけにしておいた。
さらにきのうは、ビタミンCたっぷりの、みかんも食べた。
免疫細胞の諸君が「食べてくれ」と言っていたからだ。
「タバコもやめれば?」
そうだよな。
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