きのうは、ピーマン肉詰め。これをトマトソース煮にすると、ワンランク上の味になるのだ。
ピーマン肉詰めが好きな人は、多いはずだ。「子供が好き」「旦那が好き」「彼女が好き」という話は、ちょくちょく耳にする。
おれも例に漏れず、子供の頃から、ピーマン肉詰めは大好きだ。
ところがこのピーマン肉詰め、外食店ではまず目にすることがない。飲食店の店主である友達に聞いたところ、「手間ばかりかかって割に合わない」のだそうだ。
たしかにピーマン肉詰めは、こねた肉を、半分に割り、ヘタを取り、片栗粉をていねいに振ったピーマンに、一つ一つ詰めないといけない。
もともと家庭料理だし、値段もそうは高く取れない。外食店の立場としては、「だったらハンバーグでいいや」となるらしい。
なのでピーマン肉詰めは、「人気でありながら家庭でしか食べられない料理」の一つなのだ。
自炊するなら、やはりこのピーマン肉詰め、精々つくる手なのである。
ピーマン肉詰めを作った場合、「何をかけて食べるか」が一つの問題になる。おれの実家はウスターソースをかけていたし、おろしポン酢などもうまい。
しかしここで、さらにひと手間かけ、「トマトソース煮」にすると、ワンランク上の味になるのである。
トマトソース煮にするためには、ただトマト缶と調味料を入れ、15分ほど煮るだけだから、手間は全くかからない。
ただしもちろん、このピーマン肉詰めトマトソース煮、きちんとご飯のおかずになってくれなければいけないことは言うまでもないことだ。
一般の、ハーブやローリエなどを使ったトマトにのレシピだと、パンやパスタにはよく合うけれど、ご飯のおかずにはなりにくい。
しかしおれのトマトソース煮レシピなら、その心配は無用である。長年の試行錯誤を経た結果、見事にご飯に合うものとなっている。
ポイントは、ゴマ油とオイスターソースを使うこと。
おれはニンニクも使わないで、代わりにショウガを入れるのだが、これは別に、もしも好きなら、ニンニクを使ってもらって問題ない。
まずは肉詰めのタネを作る。
器に、
- 豚ひき肉 200グラム
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- ショウガみじん切り 1センチ大
- 塩 小さじ2分の1
- 酒 小さじ2分の1
- 淡口醤油 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
を入れ、粘り気が出てくるまでよくこねる。
これはいつもなら、つなぎに溶き卵・2分の1個分を入れるところだ。
ところが卵を切らしていたので、なしでやってみたところ、問題がないばかりか、「こちらの方がジューシーでウマイじゃん」と思うくらいの出来だったから、入れないでやってみるのもおすすめだ。
ピーマンを半分に割ってヘタを取り、中にまんべんなく、片栗粉をふる。
そこへ、肉詰めのタネをぴっちり詰める。
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- ゴマ油 大さじ1
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個分
- ショウガみじん切り 1センチ大(またはニンニクみじん切り 1かけ分)
- 豆板醤 小さじ1(好みで)
- タネを詰めたピーマン(肉の面を下にして)
を入れ、弱めの中火で5分ほど、じっくり炒める。
肉に軽く焦げめがついたらひっくり返し、
- カットトマト 1缶
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 小さじ2分の1
を入れて、弱火で15分くらい煮る。
コショウ・少々を振って火を止めて、器に盛り、青ねぎをかける。
豚肉はもちろん、ピーマンも、トマトソースとの相性は最高なのだ。
あとは、厚揚げと玉ねぎのうす味みそ汁。
頭とワタを取った煮干しと厚揚げ、玉ねぎを10分くらい煮て、酒と淡口醤油、それにみそで味つけする。
酒は、冷や酒。
シメは、じゃがいもご飯。
じゃがいもとトマトソースの相性がいいのは知れた話だ。
研いだ米1合を、普通に加減した水に浸しておき、
- 1センチ角くらいのサイコロに切ったじゃがいも 1個
- 酒 小さじ1
- 塩 小さじ2分の1
を加えて混ぜて、普通に炊く。
それからトマトソースには、キムチがとてもよく合うのである。
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