ミートソースが食べたくなったのだが、スパゲティは食べる気がしないのである。
だいたい、スパゲティなど軟弱だ。あんなコジャレたものを食べなくたって、日本にはうどんだって蕎麦だって、そうめんだって中華麺だってある。
それに百歩譲って、お店でスパゲティを食べるのはいいとして、おっさんが家で一人で、ちまちまとフォークを使いながらスパゲティ・ミートソースを食べる様など、想像するだけで気持ち悪い。
それで初めは、やきそば・ミートソースにするつもりにしていた。
実際やきそばは、スパゲティと完璧におき換え可能だ。あまり味に関心がない人に食べさせたら、たぶんやきそばだと気付きもしないに違いない。
袋入りの蒸し麺を買えばゆでる手間も省けるし、箸で食べても違和感ないし、わざわざスパゲティを食べる必要はないのである。
しかしきのうは、昼にも餃子の王将で、間違えてやきそばを食べてしまった。さらに腹が減るにつれ、もっとガッツリしたものが食べたくなった。
それでやきそばではなく、ミートソース・ライスにすることにした。
初めてやってみたのだが、これが爆裂的にうまくて、定番化が決定した次第である。
ミートソースライスの作り方
ミートソースをごはんにかけるのは、これまで一度だけ、自炊隊で見かけたことがある。でも一般的にならないのは、洋風のままの味付だと、ごはんにイマイチ合わないからではないだろうか。
しかしそこはそれ、和風化してしまえばいいのである。
ただしトマトソースと豚肉に、醤油は合わない。そこで今回は、ゴマ油とオイスターソース、しょうがと砂糖でコクをつけ、薬味にネギを使うことにした。
作るのに、コツらしきものはなく、普通にやれば失敗することもないはずだ。
ただしあえて言えば、ひき肉を使った料理を作るときには、ひき肉をよく炒め、出てくる水気をすべて飛ばしてしまうことが必要だ。水気を残したままにすると、味がぼやけてしまうからだ。
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ2～3
- 豚ひき肉 200グラムくらい
- 玉ねぎみじん切り 中2分の1個分
- しょうがみじん切り 2センチ大くらい
- 豆板醤 小さじ1
を入れ、中火にかける。
ヘラでひき肉をほぐしながら5分くらい、ひき肉から出てくる水気が飛ぶまで炒める。
水気が飛んだら、
- 酒 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
を入れ、さらにちょっと炒めて味をなじませ、カットトマト1缶（400グラム）を入れる。
塩・小さじ2分の1くらいで、この時点ではうすめに味をつけ、弱火にして10分煮込む。
10分たったら、味をみて塩加減をし、コショウ少々をふって火を止める。
ごはんを盛った皿によそい、青ねぎをかける。
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手間がかからず嘘のようにウマイ
これがまったく、ウソのようにうまいのだ。
作るのも、カレーライスより手間がかからない。
酒は、ビール。
二日酔いに加えて迎え酒に昼酒もしたから、夕方まで酒が残ったままだったが、やはり酒は、規則正しく飲むのである。
「病気になっても知らないよ。」
そうだよな。
きょうの昼は、残してあったミートソースで、当初の予定だったやきそば・ミートソースを作った。
麺によく味がしみ、「昔なつかしいスパゲティ」の趣き。
