万願寺とうがらしと豚肉、それに厚揚げとトマトのさっぱり煮。
夏には打ってつけの、コッテリさわやかな味である。
万願寺とうがらしはピーマンより肉厚で、ちょっとパプリカみたいな食べ応えがし、焼いたり煮たりして柔らかくすると、もっちりとしてうまい。焼くにせよ煮るにせよ、ワタは取らないのが普通で、これがちょっと、酸味があるのがまたいいところだ。
煮るにはちりめんじゃこや削りぶし、油あげなどと合わせるのが定番だが、それだとメインにはなりにくい。
それできのうは、豚肉、厚揚げと煮て、最後にトマトを加えたが、これがまたうまかった。
豚肉は、煮過ぎると硬くなる。
だからまず万願寺と厚揚げを十分煮て、そのあと豚肉を入れるようにするのがポイントだ。
鍋にだし昆布を敷き、万願寺とうがらし、それに2センチ厚さくらいに切った厚揚げを入れる。
水をヒタヒタになるまで入れ、それが3カップなら、酒とみりん、淡口しょうゆそれぞれ大さじ3ずつを入れて、火にかける。
煮立ったら弱火にし、落としブタをして15分くらい煮る。
そうしたら火を少し強めて豚コマ肉を入れ、アクを取りながら煮る。
豚肉の色が変わったら、くし切りにして種を除いたトマトを入れ、30秒ほど煮てトマトがしんなりしたら火を止める。
皿に盛り、削りぶしと一味をかける。
夏にふさわしい、コッテリさわやかな味で、酒の肴に申し分ない。
あと昨日作ったのは、とろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布と削りぶし、青ねぎ、淡口しょうゆ、水に浸してしぼった焼き麩を入れ、お湯をそそぐ。
金目鯛の煮汁で煮た高野豆腐。
煮汁は3~4倍に薄め、しょうゆを少し足して、15分くらい、煮汁がすべて、高野豆腐に吸われるまで煮る。
一味や粉山椒をかける。
キュウリとナスのからし酢醤油。
3ミリ幅くらいに切ったキュリとナスを塩もみし、10分ほどおいてよく絞り、ちりめんじゃことからし酢醤油で和える。
酒は、焼酎水割り。
きのうはネットを見ながら飲み始めたら、ダラダラと12時頃になってしまい、それから肴を作って、またダラダラと3時過ぎまで飲んでしまった。
「もう少しテキパキすればいいのに。」
そうだよな。
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