【煮込みゴーヤーチャンプルー レシピ】ほっくりと味を吸ったゴーヤーと豆腐のダブル味吸い効果により、26,994回死ねる

反和食レシピ

ほんとは激辛の、マーボー的なゴーヤーチャンプルーを作ろうと思ったのに、肝心の豆板醤を入れるのを忘れてしまった。
豆板醤は最初に炒めないとおいしくなく、途中から入れるのはダメなわけで、仕方なくそのまま辛くない、ただの煮込みゴーヤーチャンプルーを作ったというわけなのだが、これはこれで大変おいしかったのだ。

 

ゴーヤーは厚めに切って、煮込むのもまたうまい。
ウリ科だから、冬瓜と似たようなほっくりとした煮え加減になるのである。

冬瓜を鶏肉とうす味で煮込み、トロミをつけたのは、冬瓜の料理としては定番となるわけで、こちらはそのゴーヤー版。

スパム・豆腐といっしょに煮込み、味つけはオイスターソースを少し入れたうす味で、卵を入れないことを除けばゴーヤーチャンプルーと構成としてはおなじである。

 

作るコツは、豆腐をしっかり炒めること。厚揚げでわかる通り油で炒めることにより、豆腐は味をより吸うようになるのである。

あとは、とくべつ難しいことはない。

適当に作っても、失敗の可能性はかぎりなく低いと思う。

 

フライパンに、

  • ゴマ油 大さじ1(オリーブオイルでもおいしいと思うのだが、マーボー的にするつもりだったのでゴマ油を使ったのだ。これもまたうまいのは、もちろん言うまでもないことだ)
  • にんにく 1~2かけ(僕が1~2かけと書く場合、だいたい2かけを入れている。みじん切り)
  • 減塩スパム 80グラムとか(340グラム入り1缶の4分の1くらい。残りは4分の1ずつ切って冷凍庫に入れておけば永遠に保存できる。5ミリ幅くらいのたんざくにする)
  • 木綿豆腐 200グラム程度(2センチ大くらいの感じで切る)

を入れて弱めの中火くらいにかけ、5分ほど、豆腐の水分がおおかた出切ってかるく焼き色がつくまでじっくり炒める。

にんにくは「焦がしにんにく」があるくらいなもので、やや焦げたほうがうまいのは言うまでもないのである。

 

  • ゴーヤー 2分の1本(ヘタを落とし、タテ半分に切ってスプーンを使ってわたをかき出す。5ミリくらいの厚めに切る)

を入れて1~2分、油がからむまで炒めたら、

  • 酒 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 水 200cc
  • オイスターソース 小さじ1(オイスターソースは、要はしょうゆ+かつお節とおなじ話だ)
  • 塩 小さじ4分の1(ほんのひとつまみ)

を入れて煮立て、

  • 長ねぎ 3分の1本とか(ななめ切り)

を入れる。

フタをして、弱火で5分くらい、ゴーヤーがほっくりと煮えるまでコトコト煮たら、

  • 片栗粉 大さじ1
  • 水 大さじ1

の水溶き片栗粉を混ぜながら少しずつ加えてトロミをつけ、

  • 酢 小さじ1

をたらす。

 

皿に盛り、粗挽きコショウをたっぷりかける。

 

これはウマイ……。

 

ほっくりと煮え、味を吸ったゴーヤーはたまらない。

豆腐もまた味を吸い、このダブル味吸い効果で26,994回は死ねる。

 

そしてこの煮込みゴーヤーチャンプルーが、死ぬほど酒に合うのである。

これで「飲み過ぎない」と言うのなら、僕は「ふざけるな」と暴れ、窓ガラスをぶち破りたい気分である。

 

「迷惑だよ」

そうだよな。

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