豚と万願寺のトマ玉炒めを肴にした。
トマトは炒め物に使うのもまたうまいのである。
豚肉と鯛あらを買ってあり、どちらを食べようか考えはじめたら3分で決まった。
豚肉が食べたかったのである。冷蔵庫に入っている万願寺とうがらしと炒め合わせることにした。
万願寺とうがらしは、煮たり焼いたりが定番だが、炒め物に使うのもとてもいい。ピーマンより硬いから、炒めてもヘタっとならず、わりときちんと歯応えが残る。
さらにここに、ふんわりとした卵も入れることにする。卵は買い忘れていたので、夜の11時になってから、コンビニへ走る羽目となった。
冷蔵庫には、トマトも入っている。これも入れたらうまかろう。
トマトは生で食べてももちろんうまいが、炒め物や煮物に入れてもまたうまい。煮溶かしてしまうのでなく、さっと熱を加えて形を残すのがポイントで、トマトのフレッシュな酸味がアクセントになるし、赤い色で見栄えもよい。
味付けはオイスターソースにする。今回は、味を吸わせるものは特別入れず、片栗粉でトロミを付ける。
まずサラダ油少々を引いたフライパンを強火にかけ、万願寺を炒める。
好きな加減に火が通ったら、皿に取り出しておく。
つづいて卵も、あらかじめ炒めておく。
中火にし、サラダ油は多めに引いて、あまり細かくかき回さずに大きめにまとめ、皿に取り出す。
改めてフライパンにサラダ油少々をひいて強火にかけ、豚コマ肉200グラムと、細切りにした玉ねぎ4分の1個分を炒める。
豚肉に火が通ったら、酒とオイスターソースそれぞれ大さじ2、砂糖とおろしショウガそれぞれ小さじ1を入れ、サッと炒める。つづいて8等分のくし切りにしたトマト、皿に取り出しておいた万願寺と卵をもどし、全体をさっと混ぜて味をなじませる。
トマトがしんなりしてきたら、小さじ1の片栗粉を小さじ2の水で溶いた、水溶き片栗粉をまわし入れ、さらに混ぜてトロミを付ける。
粗挽きコショウをかけて食べる。
言うまでもなく、これは王道のうまさである。
あとはナスの赤出し。
コンロが2口になったから、最近では汁物も、火を使ったものが出来るのだ。
ナスは食べやすい大きさに切り、水でさっと下ゆでしておく。
鍋に水2カップと、削りぶしのミニパック1袋、酒大さじ2とみりん小さじ2を入れて火にかけ、煮立ったらナスと、やはり食べやすい大きさに切った油あげを煮て、ナスがやわらかくなったら赤出し味噌(八丁味噌)大さじ2くらいを溶き入れる。
それにわさび醤油の冷奴。
農家のおばさんのドボ漬け。
酒は冷や酒。
2杯飲み、「もう十分」と思ったが、肴がまだ残っていたからお代わりし、けっきょく最後は飲み過ぎた。
「ツイッターであまり暴言吐いちゃダメだよ。」
そうだよな。
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