豚肉とナスの炒めものは、ショウガ焼きもまたいいのである。

豚肉とナスのしょうが焼き 豚肉

豚肉とナスの炒めもので酒を飲んだ。

豚肉とナスのしょうが焼き

豚肉とナスは、ショウガ焼きもまたとてもいいのである。

 

きのうは、冷蔵庫に入っている豚肉を食べることに決めていた。それから厚揚げも、きのうのうちに食べてしまわなければならなかった。

豚肉と厚揚げは、「肉豆腐」の例がある通り、もっとも相性がいいものの一つである。

 

ここに何か、野菜を入れたいと思うわけだが、冷蔵庫に入っているのは、ナスとトマト、きゅうりにオクラ・・・。

となれば、やはりナスだろう。

 

というわけで、使う材料はわりとすんなり決まったのだが、味付を考えるのに手間取った。

豚肉とナスを炒めるとなれば、「みそ炒め」が定番だ。これがうまいのはよく解ってはいるのだが、ちょっとベタすぎるし、きのうはどうも、みその気分ではなかった。

 

そこで、焼酎水割りのお代わりを重ねるのである。時刻はもう、深夜11時をとうに回っているのだが、思い付かないものは仕方がない。

というのはまあ、もちろん、酒を飲むための言い訳である。

実際の話、献立をネチネチ考えながら酒を飲むのは、酒の飲み方として、一、二を争うくらい、気分がいい。

 

これが何故だろうと思うのだが、おそらく、酒が本能を解放するからではないだろうか。

「何を食べるか」を考えることは、人間の本能の、もっとも根っこにあるものだと言えるだろう。「食べる」ことと「生きる」こととは、ほぼ同義である。

だからこの、本能の営みを、酒が思い切り、燃料を焚きつけるのではないかという気がするのである。

 

みそ炒めにトマトを入れようかとも考えたが、トマトはもう、ずいぶんやり尽くしたので、「今さら」な感じがする。

といって他に、思い付くものはなく、時間ばかりが過ぎたのだが・・・。

 

11時半になり、さすがにもう「作り始めねば」という時刻になり、思い付いたのだ。

 

ショウガ焼きだ!

 

ナスは、ナス田楽に代表される通り、みそ味がよく合うわけだが、水ナスなど、あっさりショウガ醤油で食べるのもまたうまい。

豚肉とナスのしょうが焼き

豚肉に、ショウガ焼きが合うのは言うまでもないわけで、豚肉とナスのショウガ焼きは、「黄金の取り合わせ」と言えるのではないだろうか・・・。

 

そこでまず、サラダ油少々と、食べやすい大きさに切った豚コマ肉200グラムをフライパンに入れ、中火にかける。

豚肉とナスのしょうが焼き 作り方

豚肉は、火を通しすぎると硬くなるから、とにもかくにも、弱めの火で控えめに炒めることがポイントだ。

 

豚肉に火が通ったら、火の通しすぎを避けるため、一旦皿に取り出しておく。

豚肉とナスのしょうが焼き 作り方

フライパンに残った豚の脂に、サラダ油を少し足し、1センチ幅くらいに切ったナス2本と5センチ角くらいの厚揚げを、じっくり炒める。

 

ナスがしんなりとしてきたら、取り出しておいた豚肉を戻し、合わせ調味料を入れる。

豚肉とナスのしょうが焼き 作り方

合わせ調味料は、酒としょうゆを大さじ2ずつ、ショウガ2~3センチ大くらいのたっぷりのおろしショウガ、みりん大さじ1、オイスターソース小さじ1。

オイスターソースを隠し味程度に入れると、ショウガ焼きの味は一気に引き立つ。

 

中火のまま、全体を返しながら1~2分炒め、材料に味を吸わせる。

味を見て塩加減をし、青ねぎ一つかみを加えてザッと混ぜてから火を止める。

 

「食べたい」とイメージした通りのものが、皿に盛られているのを見るのは、何とも言えず、幸せだ。

豚肉とナスのしょうが焼き

味はバッチリ、豚肉はプリプリで、ナスもショウガがよく合い、厚揚げに味がしみたのもたまらず、文句のつけようがなくうまかった。

 

さらにきょうは、これを少し残しておいたので、焼きソバを作った。

豚ナスしょうが焼きの焼きソバ

これがまた、うまいと来ているわけである。

 

あと作ったのは、オクラととろろ昆布の吸物。

オクラととろろ昆布の吸物

お椀にとろろ昆布、削りぶし、淡口しょうゆ、薄く小口に切ったオクラを入れ、お湯をそそぐ。

 

トマトときゅうりのツナ・レモン和え。

トマトときゅうりのツナ和え

トマトは8等分のくし切りにし、タネを除く。

きゅうりは2ミリ厚さくらいに切り、塩でもんで10分おき、水洗いして水気を拭き取る。

トマトときゅうりを、ツナと、オリーブオイル少々、たっぷりのレモン汁(ポッカレモン100)、塩コショウ、ほんのちょっぴりの砂糖と淡口しょうゆで和える。

 

それに、新ショウガの梅酢漬け。

新ショウガの梅酢漬け

 
 

酒は冷や酒。

酒は冷や酒

毎度毎度のことながら、肴ができるだけなくならないよう、チビチビと食べながら杯を重ね、最後はあまりに満ち足りて恍惚となるのである。

 

「飲むくらいしか楽しみがないわけだしね。」

チェブ夫

そうなんだよな。

 

 

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