きのうは、昼は池井くん事務所の周年パーティーで昼酒をし、夜はミートボールのトマト煮ライス。
トマト煮は、和風調味料だけで味が決められるようになったので嬉しくて、最近連投しているのだ。
きのうはブログの更新を終え、家に帰って梅干しと焼麩入のとろろ昆布吸物で酒を一杯。
おととい食べ過ぎてしまったので、あまり腹が減っていなかったのである。
恒例の昼寝をし、目覚めてツイッターを見ているうちに、何だかもっと飲みたくなった。
何しろきのうは土曜日、昼から酒を飲んでいる人が多いのだ。アップされたうまそうな酒や肴の写真を見ると、こちらも飲みたくなってくる。
オレは仕事が曜日には関係なく、平日に飲み倒してしまうことも多いから、土日はできるだけまじめに仕事するようにしている。だからきのうも、午後は仕事するつもりにしていて、おとなしく晩飯の買出しには行ったのだが、何となく気持ちはモヤモヤしていた。
すると、天の助けか、
「池井事務所が周年パーティーをやっているから、高野さんも来ませんか?」
と、メッセージが入った。
まさに、渡りに船である。
差し入れのビールを買い込み、早速出かけることにした。
池井くんは、京都・大宮の酒豪の一人だ。
とにかく酒が強い上に、毎回かならず、意識をなくすまで飲むという豪快な飲みっぷり。
名古屋の出身なのだが大学で京都へ来て、10年くらい前から大宮に住んでいる。素直な青年なので大宮の常連さんにも好かれていて、大宮では顔の一人である。
といっても仕事は至極真面目で、建築事務所をやっている。きのうはその4周年のパーティーだったというわけで、大宮の常連さんや飲食店のマスター30~40人が入れ替わり立ち代わり訪れて、盛況だった。
料理は持参しなかったが、皆がたくさん持ってきている。面白いことに、その8割くらいが、唐揚げやローストチキンなど、鶏肉の料理だった。
もちろん鶏肉を使った料理は、値段的にも手頃だし、丸ごとのローストチキンなどは豪華で、パーティーに持ち寄るものとして適しているのはわかる。
でも、ここまで集中しなくても良さそうなものなわけで、これはもしかしたら、京都の人の嗜好を象徴しているのかもしれないと思った。
京都では、肉といえば牛肉で、豚肉が料理に使われることは少なく、あとは鶏肉なのである。豚のモツを出す店も、大阪にはけっこうあるが、京都にはほとんどないという。
鶏肉は、京都では「かしわ」と呼ばれ、かしわを専門で売る店も多い。
パーティーへ持ち込むのに、牛肉だと高いから、「となれば鶏肉」と思う人が、京都には特に多かったとしてもおかしくないように思えたのである。
池井くんの建築事務所は、古い理髪店を全面改装した、池井くん自身の設計だ。
パーティーは、初めは中で行われていたが、盛り上がるにつれ、人が前の道にはみ出していく。
道端に座り込んで飲むのは、何とも気分がイイものだ。
青年がけん玉に興じるのを眺めながら、おっさんはさらに飲み続けるわけである。
大宮で最近バーを開店したマスターとも、少し話した。オレがブログで紹介し、読者の人が時々きてくれるそうだ。
その読者の一人が、
「最近、高野さんはブログのタイトルを『料理しない男はクソだ』と変えたりして、そんなことをすれば叩かれるに決まっているのに、、、」
と、心配していたとのこと。
2チャンネルを見ているのだろう、ありがたい話である。
しかし、心配は無用である。オレは、2ちゃんねるを抹殺するつもりだからだ。
2ちゃんねるこそ、料理しないクソが集まる巣窟で、根も葉もないデマを振りまき、誹謗・中傷、さらには差別をくり返す、「日本のガン」とも言えるところだ。
2ちゃんねるなど、一刻も早くなくなることが、日本のためなのである。
そのための行動の一つが、このブログのタイトル変更なのである。
2ちゃんねるのクズ共がそれに反応するということは、とりあえずはこちらの弾が当たっていることを意味するから、喜ぶべきことなのだ。
池井くんのパーティーには、6時ころまでいた。
そのころには池井くんは酔いつぶれ、ウトウト眠り始めたから、こちらも帰って夕寝をし、起きてから、晩飯をつくり始めた。
晩飯は、もう買い物がしてあって、ミートボールのトマト煮ライスを作ることと決めていた。
最近トマトソースの味を、和風調味料だけで決められるようになり、嬉しくて連投しているのである。
外国の料理を作るのに、その国の独自の調味料を使わないのは、べつにそれが口に合わないからではない。ニンニクはもちろん好きだし、トマトソースなら、ローリエやパセリ、その他のハーブなどを入れるとおいしいのもよく知っている。
でもまずは、そうして外国の料理をつくるたびに調味料を買い揃えていると、調味料の小瓶が山となる。
外国の料理などそれほど作るわけではないから、小瓶を使い切ることはできず、棚ざらしで放置されることになる。
どこの国の料理でも、使われる調味料が違っても、考え方や作り方の根本はおなじなのだ。
だから調味料はできるだけ少なく持ち、外国の変わった調味料は、できる限り手持ちの調味料で置き換えていくことが、資源と場所の節約になると思っている。
それから、料理の基本的なスタイルを、あまり変えたくないということもある。
料理の基本スタイルは、やはりだしや調味料で決まるものだ。その上に、様々なバラエティーがあるのはいいが、基本スタイルまでを変えると、気分的に面倒だ。
さらに、外国の調味料は、日本酒に合わない。
オレは、「食事の時に飲むのは日本酒」と決めているのである。酒は、おなじもの、おなじ銘柄を飲み続けることでおいしくなっていくわけで、「食事に合わせて酒を変える」などは邪道だというのが、オレの考えだ。
トマトソースは、オリーブオイルの代わりにゴマ油を、ニンニクの代わりにショウガを、ローリエなどの代わりに砂糖とオイスターソースを、そしてパセリの代わりに青ねぎを使えば、実においしくできる。
そうして作ったトマトソースは、日本酒にも、それからご飯にも、バッチリ合うから試してみてもらいたい。
まずは、ミートボールを作る。これも和風の「つくね」に準じた作り方だ。
どんぶりに、
- 豚ひき肉 200グラム
- 玉ねぎみじん切り 中4分の1個分
- セロリみじん切り 5センチ分くらい
- ショウガみじん切り 2センチ大
- 溶き卵 2分の1個分
- 酒 小さじ2分の1
- しょうゆ 小さじ2分の1
- 砂糖 小さじ2分の1
- 塩 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
を入れ、粘り気が出るまでよく捏ねる。
つづいて、鍋に、
- ゴマ油 大さじ1
- 玉ねぎみじん切り 中2分の1個分
- セロリみじん切り 5センチくらい
- ショウガみじん切り 2センチ大
- 豆板醤 小さじ1
を入れて中火にかけ、2~3分、水気が飛ぶまで炒める。
次にカットトマト 1缶(400グラム)
- 水 1カップ
- 酒 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- 塩 小さじ2分の1
を入れ、ひと煮立ちさせる。
捏ねたひき肉を、スプーンで食べやすい大きさにまとめて鍋に入れる。
ミートボールとおなじくらいの大きさに切ったジャガイモを入れ、30分くらい、弱火で煮る。
30分たつ頃になり、まだ汁気が多すぎるようなら、火を強めて汁気を飛ばす。ただしその際、鍋の底に固形物が沈殿しているから、よく混ぜて焦がさないようにするのが肝心だ。
最後に味をみて塩加減し、コショウを加えて火から上げる。
ご飯をよそった皿に盛り、青ねぎをかけて、キムチを添える。
豚肉とトマトの相性が最高なのは、言うまでもないことだ。
酒は、冷や酒。
いつも飲むのは、月桂冠の上撰だ。
きのうは昼から飲み続けたから、仕事はもちろんしなかった。
でも時々は、仕事など忘れて一日を棒に振ることが、人間には必要なのだ。
「しょっちゅう棒に振るのは困るよ。」
そうだよな。
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