豚団子のスタミナ鍋。
スタミナをつけるなら、「これ」なのだ!
どうも「疲れ」がたまりやすくなっていた。
40をすぎると、とにもかくにも「疲れ対策」が重要になってくるわけで、何もしないとたまった疲れで「布団から出られない」ということにすらなってくる。
この「疲れ」をとるための最強の方法が、
「豚肉とニラを食べること」
なのは、これまで何度も書いているとおりである。
豚肉のビタミンB1と、ニラの「硫化アリル」が手をむすび、糖を活発に代謝してエネルギーに変えてくれるのだそうだ。
食べている最中から、すでに体があたたかくなりはじめ、翌朝にはたまった疲れはすべてとれ、体はまだポカポカしている。
このところ疲れやすかったのは、この「ニラ」を食べていなかったからと思われた。
正月料理は、魚だの、煮物だのがどうしても中心になるから、ニラを食べる機会がなかった。
本当は、1月7日、「キムチをそえた煮物カレー」をつくった日、ニラがたっぷり入ったキムチチゲをつくるつもりだったのだ。
それでスーパーを3軒まわったが、ニラはどこも売り切れだった。
おなじように考える人が多かったのだとみえる。
それできのう、改めて仕切りなおしをし、ニラがたっぷりと入った鍋をつくることにした。
豚団子のスタミナ鍋。
豚肉とニラさえ食べればよいのだから、料理は何でもいいのだが、せっかくだから、豚肉は団子にすることにした。
肉は団子にすると、煮込んでも固くなりにくく、鍋にいれるには打ってつけとなる。
それからニラのほかに、長ねぎと玉ねぎもいれる。これらもニラ同様、豚肉とあわせると、疲労回復効果がある。
もちろんさらに、ニンニクも入れれば最強だ。
しかしぼくは、家ではニンニクを使わないことにしているから、これは割愛するのである。
さらに豆腐とじゃがいも、しめじもいれて具だくさんとし、味付は、みそ仕立て。
キムチと豆板醤をくわえて、ピリ辛の味にする。
さらにショウガをたっぷりおろし込めば、体があたたまることも請け合いだろう。
だしは、ピリ辛のみそ仕立てなら、「煮ぼし」でとるのが一番うまい。
しかし煮ぼしは常備していないから、昆布と削りぶしでもいいのである。
鍋に5カップの水と10センチくらいのだし昆布をいれ、煮立てないよう10~20分煮出す。
つづいて削りぶし2つかみほどをいれ、やはり煮立てないよう5分煮出して、昆布と削りぶしはしぼってとり出す。
だしをとっているあいだに、豚団子のタネをつくる。
器に、
- 豚ひき肉 200グラムくらい
- セロリ(香味野菜なら何でもいい)のみじん切り 大さじ2くらい
- ネギのみじん切り 大さじ2くらい
- 溶き卵 2分の1個分
- おろしショウガ 小さじ1
- 酒 小さじ2分の1
- 砂糖 小さじ2分の1
- 塩 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
をいれ、粘り気がでるまでよくこねる。
できた4カップのだしに、
- 酒 大さじ4
- みりん 大さじ2
- みそ 大さじ6くらい(味をみながら)
- 豆板醤 小さじ1
- おろしショウガ 大さじ1
- キムチ 少々(汁もいっしょに)
で味をつけ、豚団子をスプーンでまとめながらいれていく。
5分くらい煮たところで、
- 1センチ厚さくらいに切ったジャガイモ
- 豆腐
- 玉ねぎ
- 長ねぎ
- しめじ
- もやし
- ニラ
を順にいれ、最後にゴマ油を1たらしする。
キムチ系ピリ辛味の汁物・煮物は、この最後のゴマ油が味の決め手となる。
ウソのように味がまとまるから、ぜひ忘れずにいれてもらいたい。
あとは鍋を食卓へもち出し、温めながら食べる。
あたたまること、この上ない。
豚肉は、やはり「みそ味」があうのである。
酒は、熱燗。
いつもどおり、たっぷりと飲み過ぎたのだが、さすが豚肉とニラはえらい、今朝は酒も疲れもすっかり抜け、早めの時間にシャッキリ目ざめた。
きのうはこれを食べながら、つくづくおもった。
「やはり、ぼくは天才だ、、、」
べつに、「料理の天才」なのではない。
自分が「うまい」とおもうものを、間違いなくつくることができる、
「自炊の天才」
なのである。
「あまり意味がない天才だね。」
ほんとだな。
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