カキとにらのオイスターソース炒め。
「カキとにら」も、疲労回復効果はスゴイのである。
食事のメニューを決める際、「栄養」を考慮に入れることは、ぼくは基本的にない。
「食べたいもの」を「おいしく食べる」だけの話で、栄養などのうんちくを小むずかしく並べる奴は、馬に蹴られて死んでしまえばいいと思うくらいだ。
人間は大昔から、「栄養」のことなど知らずとも、カラダを維持してきているのである。栄養はあくまで後付の話であり、「食べたい」と「おいしい」だけ考えれば、自動的に必要な栄養も足りるはずだと思っている。
しかしたしかに、「栄養がある」と思える食べ物はある。それは「食べてみてわかる」のだ。
「豚肉とにら」「レバーとにら」などなわけだが、次の日に疲れがスッキリ抜け、脚がポカポカと温かくなっている。
またレバーなどなら、前の晩にはけっこうな量の酒を飲むのに、起きてみると、それが全く残っていない。
そういう経験をしてみると、それをまた食べたくなるだろう。
「カキとにら」も、そのような、「翌朝にカラダの状態がハッキリと変わる食べ物」の一つなのだ。
カキだけでもいいのだが、これににらが加わると、さらに強力なのは間違いない。
疲れと酒が、跡形もなく抜けてくれる。
カキは、「海のミルク」とも言われるそうだ。タンパク質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、
- 精力増強
- 肝機能強化
- 貧血防止
- 免疫力強化
- 精神安定
などの、様々な効果があるそうだ。
しかも「カキとにらのオイスターソース炒め」は、「定番中の定番」ともいえる料理である。
うまいことこの上なく、カキが豊富な冬の時期、定期的に食べることはおすすめだ。
カキとにらの炒め物を作るのに、むずかしいことは一つもないが、ただ一つ、気を付けなければいけないのは、
「カキを縮ませないこと」
だ。
カキは火を入れ過ぎると、小さく、硬くなってしまう。「みじめ」という言葉が、まさにふさわしい状態になるのである。
加熱用のカキは、「最低1分」火を通す必要がある。炒める場合は、この1分で、炒め上げてしまうことを考えるようにする。
具体的に工程を分解すると、
- カキだけ炒める
- にらを加えて炒める
- 調味料を入れて炒める
のそれぞれで、「20秒ずつ」という話である。
だからカキの炒め物を作る場合は、材料は全て下ごしらえを終え、調味料も混ぜ合わせておくようにする。
これを次から次へと、フライパンへ叩き込んでいくわけだ。
カキ100グラムは片栗粉少々を振って揉み、水を何度か替えながら洗う。よく水を切り、大さじ1くらいの片栗粉をまぶしつけておく。
にら1把は、ざく切り。
合わせ調味料、
- オイスターソース 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- おろしショウガ 小さじ1
- 酢 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1
を、よく混ぜ合わせておく。
フライパンを強火にかけ、ゴマ油少々と、ちぎった鷹の爪を温める。
もうもうと煙が立ってくる頃合に、カキを投入。サッと炒めたら、にらを入れる。
さらにサッと混ぜ合わせ、合わせ調味料を入れ、少し混ぜて、火を止める。
このようにして手早く作ると、カキはプリプリに仕上がるのである。
にらとの相性も最高で、しかも翌朝、疲れも酒も抜けているから、これは全く言うことない。
あとは、とうもろこしのご飯。
これは缶詰のコーンを使った。
普通の水加減をして、30分くらい水に浸した米に、コーンと、1合につき塩小さじ2分の1くらいを加え、普通に炊く。
ブロッコリーとコーンのツナマヨ和え。
コーンが、1缶でもあまりの量だったから、こちらにも使った。
サッと塩ゆでしたブロッコリーを、コーンとツナ、マヨネーズとポン酢、それに塩コショウで和える。
それから残りの豚の粕汁。
味がしみまくったブリ大根。
昆布もうまい。
酒は、焼酎お湯割り。
飲み過ぎて、だらだらと夜更かしするのはいつものことだ。
「だらだらしないで仕事もしなよ。」
そうだよな。
◎関連記事
はじめて作る料理はできるだけシンプルにやってみるのがいいのである(カキめし)