おいしいラーメン的なものは、家でもわりと手軽に作ることができます。
今回紹介するのは、スープは顆粒の鶏ガラスープの素、麺は袋麺を使うため、「ラーメンはスープと麺が命」という人には向いていませんが、豚肉と、ネギをはじめとした香味野菜を炒め煮し、コクのある汁にします。「街の中華屋さん」で出てくるタイプのやつで、ヘタなお店で食べるよりは102倍くらいはおいしいです。
この、「豚肉とネギの中華そば」を作るコツ、および作り方を紹介します。
豚肉とネギの中華そばを作るコツ
香味野菜をしっかり入れる
スープの素が貧弱なので、コクをしっかりと出すためには、入れる具材に味がでるものを選びます。豚肉からコクがでるのはもちろんですが、そのほかに、香味野菜をガッツリ入れます。
ネギは、コクがでる野菜の代表といえるもので、そのほかに今回はにんにく、ショウガ、それにシイタケが入っています。にんにくとショウガは中華料理にはもれなく入るわけですが、さらにシイタケが、非常によい仕事をしてくれます。
魚介系の調味料を入れる
日本人が「コクがある」と感じるためには、肉や香味野菜の味だけでは足りず、「魚介系」の味が絶対に必要です。お店のラーメンも、最近のは魚介系スープがブレンドされているものが多いですし、昔系のラーメンに入っている化学調味料も、昆布や魚から抽出した成分です。
今回は、しょうゆとよく合うオイスターソースを入れてあります。塩味のときにはナンプラー、青菜を使う場合には小エビなどを入れるといいです。
ゆで麺は稲庭うどんなどがオススメ
麺は、ゆで麺を使うのが手軽ですが、中華そばのゆで麺は、あまりいいのがありません。
沖縄なら、沖縄そば麺が大変よく、「極太ラーメン」の風情になりますのでそれを使用しています。
本土なら、ヘタな中華そば麺より「稲庭うどん」を使うといいです。あと、「極太の焼きそば麺」も、やはりヘタな中華そば麺よりうまい場合があります。
ゆで麺はぬるま湯でサッと洗ってから直入れする
ゆで麺は、湯がいてから使うのではなく、スープに直入れすると手軽です。もうゆでてあるわけなので、それ以上火を通す必要はなく、温めるだけでいいです。
ただし、ゆで麺には、くっつかないためなどの理由で油などがまぶされていることがあります。
そのため、直前に、ぬるま湯でサッと洗ってからスープに入れるようにします。
豚肉とネギの中華そばの作り方
1. 豚肉を炒める
フライパンに、
・サラダ油 大さじ1
・にんにく 1かけ(みじん切り)
・ショウガ 1センチ大程度(みじん切り)
・豚肉 100グラムくらい(こま肉でも、肩ロースの塊を細く切ったものでも好みのやつで。塩・コショウ・酒およびオイスターソースそれぞれ少々をもみ込み、片栗粉小さじ1くらいをまぶし付けておく)
を入れて中火にかけ、豚肉に火が通るまで3~4分じっくり炒める
2. ねぎとシイタケを加えてさらに炒め、煮る
豚肉に火が通ったら、
・長ねぎ 2分の1本(青いところも入れるといいです。斜め切り)
・シイタケ 2枚ほど(石づきの一番下の硬いところだけ落として5ミリ幅くらいに切る)
を加え、さらに1~2分炒める。
ネギがしんなりとしてきたら火を止めて、
・酒 大さじ2(紹興酒だとなおウマイです)
・みりん 小さじ1
・しょうゆ 小さじ2
・オイスターソース 小さじ2
・酢 小さじ1
を入れて中火をつけ、30秒くらい炒めて味をなじませる。
・水 500cc
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・コショウ 5振りくらい
を入れて強火にし、煮立ってきたら弱めの中火くらいにして、コトコト5分くらい煮る。
3. 麺を入れ、トロミを付けて仕上げる
強火にし、
・ゆで麺 1人前(直前にぬるま湯でサッと洗う)
を入れ、ほぐしながら加熱して、再沸騰してきたら火を止める。
・片栗粉 大さじ1.5
・水 大さじ1.5
をよく混ぜた水溶き片栗粉をまわし入れ、よく混ぜてから中火をつける。
30秒ほどしっかり煮立ててトロミをつけ、
・ゴマ油 小さじ1
を入れて器に盛り、粗挽きコショウをかけて食べる。
麺を鍋に入れる際、片側に寄せるようにしておくと、盛り付けるとき麺だけ取り出しやすいです。
バッチリとコクがあり、家飲みのシメには最高ですYO!