チャーハンは、ご飯に味をしみさせてリゾット風にするのもウマイです。セロリとエリンギのリゾット風チャーハンは爆ウマです。
セロリとエリンギのリゾット風チャーハンは爆ウマ
チャーハンを作る際、卵でご飯をコーティングするとご飯に味がしみません。そこで卵を使わず、ご飯を炒め煮して「リゾット風」に仕上げると、しっとりと味がしみたおいしいチャーハンが出来上がります。
卵でコーティングするチャーハンはご飯に味がしみない
チャーハンはご飯の一粒一粒がくっつかずに分離した「ハラリ」としたものがいいとする向きがあります。たしかにそれも悪いとは思いませんが、日本人にとってはやや不満なところがあると言えるのではないでしょうか。
チャーハンをはらりと仕上げるためには、卵をナマの時点でご飯によくまぶしつけ、ご飯の一粒一粒にコーティングようにします。この卵のコーティングは、火が通るとご飯の一粒一粒を切り離す役割をはたします。
ですがこの場合、卵でコーティングされているため、ご飯には味が入りません。
ご飯は丼ものやカレー、雑炊などのように、味がしみたのもおいしさの一つです。卵でコーティングしたチャーハンでは、それが味わえないことになります。
「リゾット風」にすればご飯に味がしみたチャーハンができる
そこで登場するのが「炒め煮」です。
炒め煮とは、多めの液体調味料で炒めるようにしながら煮ることです。炒めるだけに比べ、液体調味料によって具材の味が引き出され、それがまた具材に戻りますので味がまろやかになります。
チャーハンを作る際に炒め煮の手法を使えば、ご飯に味が入ります。仕上がりはややしっとりとした「リゾット風」で、これがまじで爆ウマです。
今回使った具材はスパムとセロリ、それにエリンギ。実は何を隠そう、これは「セロリとエリンギの塩焼きそば」の、焼きそば麺をご飯に替えただけのものですが、焼きそばでウマイのならご飯を使ってもウマイのは当然、という話です。
レシピ
セロリとエリンギのリゾット風チャーハンを作る手順は、まず具材を炒め、次に炒め煮にしてしっかりと味を引き出し、最後にご飯を入れて味の出た汁を含ませます。炒める際、および炒め煮にする際には火は弱めでじっくりやり、ご飯を入れてからは火を強めて手早く仕上げます。
ご飯を炒める時間は2分程度。炒め過ぎると粘りが出てきますので気をつけましょう。
今回は肉としてスパムを使いましたが、これは軽く塩コショウした豚肉でも、またベーコンやウィンナーなどでもOKです。セロリは葉が余っていれば、最後に入れてももちろんいいです。
STEP1 具材を炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- スパム 50グラム程度(食べやすい大きさに切る)
を入れて強めの弱火くらいにかけ、4~5分じっくり炒めて味をひき出す。つづいて、
- セロリの茎 2分の1本(2~3ミリ厚さの斜め切り)
- エリンギ 2分の1本(上下半分に切り、次にタテ2つに割り、2~3ミリ幅に切る)
を入れ、さらに2~3分炒める。
STEP2 炒め煮にする
- 酒 大さじ3
- ナンプラー 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1
- 干しエビ 1つまみ
を入れ、ときどき混ぜながら、弱火でじっくり煮る。
STEP3 ご飯を入れて手早く炒める
- 冷やご飯(またはサトウのごはん)1人前
を入れ、スプーンでよく潰したら中火にし、「ご飯をつぶしては上下を返し」を2~3回くり返しながら2分くらい炒める。ご飯をあまりかき回さないのが粘りを出さないためのコツ。最後に、
- コショウ 少々
を振って皿に盛る。
チャーハンを「ハラリ」と仕上げるためには、ご飯を卵でコーティングするように作ります。ですがこれだと、ご飯に味がしみません。
そこで炒め煮の手法を使い、ご飯に味を含ませます。この「リゾット風」チャーハンは、ご飯にしっとりと味がしみて爆ウマです。
作る際、具材を炒め、次に炒め煮にするまでは、弱い火でじっくりやり、ご飯を入れたら火を強めて手早くやります。ご飯は炒めすぎると粘りが出るので気をつけましょう。