本当は、ピーマン肉詰めを作ろうと思っていたのだ。買い物もしてあったのに、つい飲みに行ってしまった。
しかしこれは、不可抗力というべきだ。あんな寂れた場所に居酒屋があるのを見つければ、誰だって行ってしまうに違いない。
一杯だけでサックリと店を出はしたが、帰ったらもう10時過ぎ。これから肉を捏ね、ピーマンに詰めていたら、せっかくの朝型生活が元の木阿弥に戻ってしまうことになるから、副菜に予定していたものをメインに昇格させ、料理は簡単に済ませることにした。
その名もホタルイカとキムチのソーミンチャンプルー。
残り物のホタルイカとキムチを炒め合わせようとしていたわけで、そこにそうめんを加えたという話。
ワタの入ったイカとキムチは、最高の相性なのだ。これは以前、スルメイカを使って作り、目玉が飛び出るほどうまかった。
さらにこれが、どういうわけか、小麦製品とよく合うのだ。
ホタルイカのパスタは定番料理の一つなわけだが、それとおなじ話である。うどんや中華麺でも悪くないと思うけれど、ホタルイカは小さいから、細いそうめんはとてもいい。
作り方は簡単で、あまり失敗する可能性はないと思う。
強いて言えば、そうめんの茹で加減。硬めに茹で、すぐに水で粗熱を取って、やわらかくなり過ぎないようにする。
フライパンを中火にかけ、ゴマ油・大さじ1と、ホタルイカと見た目同量くらいのキムチを入れ、まずこれだけじっくり炒める。
つづいて茹でホタルイカ、きのうは10匹くらいを入れ、さらに炒める。
1分ほど炒めたら、
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口しょうゆ 小さじ1
を加えてひと混ぜする。
あらかじめ1分ほど茹で、水で粗熱をとり、よく水を切ったそうめん1把を加え、1~2分、混ぜながら炒めたら、青ねぎ少々を加えて一混ぜして火を止める
これまで食べた、全てのソーミンチャンプルーの中で、これが一番うまいと思う。
ホタルイカは季節が終わりかけだから、作るなら今のうちだ。
あとは、とろろ昆布の吸物。
わさび醤油の冷奴。
それに、これがまたうまかった。
キュウリと玉ねぎのじゃこポン和え。
玉ねぎは、普通の玉ねぎを水にさらしたのが余っていたから昨日はそれを使ったが、新玉ねぎならそのまま使える。
キュウリは3ミリ幅くらい、玉ねぎは薄く切り、一つまみの塩をふって20~30分おく。水にさらして塩を抜いて、よく絞り、ちりめんじゃこと味ポン酢で和えて、一味をかける。
酒は、冷や酒。
相も変わらず、毎日飲みまくっているのである。
しかしオレは、酒を飲むために生きているのだから、それも仕方がないのである。
「まったくアホな人生だね。」
ほんとにな。