豚肉と万願寺とうがらしの塩レモン炒め。
さわやかで、夏には打ってつけなのである。
豚肉は元々好きで、「地球最後の日には豚肉を塩味でサッと炒めたのが食べたい」とすら思うのだが、年を取るとともに、肉より魚がいいと思うことが増えている。肉の、あのエネルギーに満ち溢れたところが、まぶしすぎると感じるのだ。
ところが夏になってみると、ちょくちょく豚肉が食べたくなる。
やはり夏は、体力が消耗するから、エネルギーを必要とするのだろう。
それできのうは、豚肉を万願寺とうがらしと、ショウガ焼きにするつもりだった。ありきたりと言えばありきたりだが、豚肉をおいしく食べるやり方として、間違いはないだろう。
そう思っていたところに、先日見た料理ブログ
⇒
に送った感想の、お返事が来ているのを見た。
鶏肉に塩ベースの味を付け、レモンを絞って食べる料理で、
「鶏肉に塩とレモンって、ほんとに合いますもんね」
と書いたら、
「鶏にも豚にも塩×レモンは間違いないですよね」
とのことである。
鶏肉に、塩とレモンが黄金であることは、ぼくも重々承知していたのだが、豚肉に塩とレモンは、言われるまで、あまり考えたことがなかった。
しかしたしかに、焼き鳥メニューで、厚切りの豚バラ肉を塩コショウにレモンで食べたりするだろう。
しかもきのうはたまたま、いつもは買わないレモンが冷蔵庫に入っていた。八百屋へ行ったら、女将さんがたまたま忙しかったから、ほんの少しお手伝いをしたら、そのお駄賃としてもらったのだ。
これは、間違いないだろう。
神様は、ぼくに「豚肉の塩レモン炒めを作れ」と言っているのである。
味付は、レモンの他には、塩コショウだけでもいいかと思ったが、やはりそれでは、ちょっと味が足りないだろう。
酒やオイスターソースなどで、コクを付けることにした。
万願寺とうがらしはヘタを落としてタテ半分に割り、種を取って、大きければ食べやすい大きさに切るり、シメジは石づきを落としてバラす。
フライパンにサラダ油少々を引いて強火にかけ、20~30秒、サッと炒める。
万願寺は取り出しておき、改めてサラダ油少々を引いたフライパンを中火にかけ、豚コマ肉200グラムを炒める。
豚肉に火が通ったら、火を止めて、酒大さじ1、オイスターソース小さじ1、砂糖とおろしショウガ小さじ2分の1ずつを入れ、今度は強火にかけて、サッと混ぜる。
炒めた万願寺とうがらしとシメジを戻し、塩1つまみ(小さじ2分の1)くらいとコショウ少々を振る。
全体を混ぜ、味をからめて火を止める。
レモンをたっぷり絞って食べる。
さわやかで、これは夏には打ってつけだ。
あと作ったのは、ナスのじゃこポン。
ナスは、今が最盛期。たっぷりと水分を含んで瑞々しく、しかもアクが、全くない。
3ミリ幅くらいに切ったナスを一つまみの塩で揉み、5分ほど置いて水洗いして、よく絞る。
ちりめんじゃことおろしたショウガ、それに少しの味ポン酢で和える。
しじみの赤出し。
しじみは海水くらいの塩水に1時間くらい浸けて砂出しし、両手でガシガシとこすって洗う。
鍋にしじみとだし昆布、しじみが100グラムなら1カップ強の水、それに酒大さじ1を入れて中火にかけ、アクを取りながら殻が開くまで煮る。
殻が開いたら火を止めて、赤出しみそ(八丁味噌)大さじ1くらいを溶き入れる。
それにわさび醤油の冷奴。
酒は、焼酎水割り。
塩レモン炒めがまた焼酎によく合い、きのうもいつも通り飲み過ぎた。
「ダラダラ飲んでばかりじゃダメだからね。」
そうだよな。
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