初心者でも失敗がなく、おいしく作れるレシピの例。今回は豆腐の豚汁と菜の花のからし和えです。
豆腐の豚汁
豚汁は、豚肉の食べ方として王道の一つです。しょうゆとは、合わせるのが意外にむずかしい豚肉も、みそとの相性はパーフェクトだからです。
ただしだしは、豚肉だけだとやはり足りず、煮干しを使います。さらににんにくを加えると、バツグンにおいしくなります。
豚汁に入れる具は?
豚汁で豚肉とあわせる具は、ニンジンとかれんこんとかゴボウとか、そういう根菜系をあわせるイメージがありますが、豚汁は要は豚肉のみそ汁なので、豚肉と合うものなら、あわせるのは何でもいいです。具の品数も、一人暮らしなら1~2品に絞ってしまうのがおすすめです。
今回の豆腐は、豚肉との相性は最高なものの一つですし、そのほかにも青菜、ネギ・玉ねぎ、キャベツやもやし、ジャガイモ・にんじん、たけのこ、レタス等々、野菜ならほぼ何でも合います。卵を割り落とすのもおすすめです。
作り方のポイント
豚汁をつくる際の最大のポイントは、具を煮る際にしょうゆでうすく味をつけておくことです。
みそは煮立てると風味が飛ぶので、みそ汁をつくる際には、みそは最後に火を止めてから入れなくてはいけません。でもそれだと、豚肉や野菜を煮ているあいだ、味がまったく付かなくなります。
なのでだしに、しょうゆでうすく味をつけてから豚肉と野菜を煮、具に味をしみさせてから、最後に少なめのみそを溶き入れ、風味をつけるようにします。
作り方
STEP1 だしを取る
鍋に、
- 水 400cc
- 煮干し 1つまみほど(頭とワタをむしり取る)
- にんにく 1粒(尻のかたい部分を切りおとし、包丁の腹でかるくたたき潰して薄皮をむく)
を入れて中火にかけ、煮立ってきたらかるく沸き立つ程度の弱火にし、5分くらいコトコト煮出す。
STEP2 だしに味をつけて豚肉と野菜を煮る
取れただしに、
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ2
- 薄口しょうゆ 大さじ1(または濃口しょうゆ小さじ1+塩小さじ4分の1)
を入れ、
- 豚こま切れ肉 50~100グラム(食べやすい大きさに切る)
- 木綿豆腐 200グラムくらい(両手のてのひらで上下からやさしくおさえて水切りし、1~2センチ大に切る)
を、ごくごく小さく沸き立つくらいの火加減で、5~10分煮る。
煮るときの火が強いと、豚肉が固くなったり、豆腐にス(小さな穴)ができたりするので注意が必要。
STEP3 みそを溶き入れる
最後に火を止め、
- みそ 大さじ1強
を味をみながら溶き入れる。
お椀によそい、一味をふる(にんにくを入れた場合は多めにふる)。
菜の花のからし和え
菜の花や、春菊、京都の地野菜・畑菜など、どちらかといえばクセのある青菜は、からし和えにするのが定番です。
からし和えは、よくレシピにだしを加えることになっていますが、だいたいこれだけ食べるわけではなく、ほかに魚や肉の料理もあるはずなので、だしは加えずシンプルに味付つけすれば十分です。
菜の花はあっという間に火が通るので、ゆで過ぎないようにするのが大きなポイント。ゆでるにはフライパンを使うのが、火加減を強くできるのでおすすめです。
作り方
STEP1 菜の花をゆでる
フライパンにたっぷりのお湯を沸かして、塩・小さじ1くらいを入れ、菜の花を30秒くらいゆでる。
水にとって冷やして手で握ってよくしぼり、3センチ長さくらいの食べやすい大きさに切る。
STEP2 からししょうゆで和える
器に、
- からし 少々
- みりん 小さじ2分の1
- しょうゆ 小さじ1
を入れて溶きまぜ、ゆでた菜の花を加えてまぜる。
器に盛り、手でもんだノリをかける。