わりと安くて、しかも調理法が簡単なあさりは、初心者にはおすすめな食材の一つです。
みそ汁は、あさり料理の定番中の定番です。
作るのはとても簡単
あさりの料理は、あさり自体にバランスのとれたうま味があるため、だしや味つけに凝る必要がなく、調理が簡単なのが特徴ですが、あさりのみそ汁もその例に漏れません。殻がひらくまであさりを煮て、みそを溶き入れるだけですので、初心者がつくっても失敗することは少ないです。
貝類の汁物といえば吸物も定番で、味のバランスにスキのないはまぐりなどは、そちらがおすすめ。
でもあさりにはややクセがあるために、みそ汁にするのが適しています。
薬味はにんにくもグー
あさりのみそ汁に加える薬味は、刻んだネギが標準です。日本風にシャレようと思ったら、三つ葉を入れるのもおいしいです。
でも非常におすすめなのは、にんにく。
長らくにんにくが実質的に禁じられていた日本では、ネギはにんにくの代用品としての役割を果たします。日本の料理でネギを薬味にするものはすべて、にんにくを使えばよりリッチな味になります。
にんにくをつかう場合、その扱い方は、
- コロンとした粒のまま、またはかるく押しつぶす
- みじん切り
- すりおろす
と3通りあります。にんにくの初心者は、まずはほんのりと風味がつく、粒のまま、または押しつぶしがおすすめです。
にんにくを入れる際には、にんにくがもつ独特の甘みとバランスをとるために、唐辛子やコショウなどのスパイスを多めに入れるのが、おいしくつくるためのコツとなります。
作る際の注意点
あさりにはクサミがあります。それをとり除くため、
- よく洗う
- しっかりとアクをとる
ことがポイントです。
作り方
STEP1 砂抜きする
鍋に、
- 水 1カップ
- 塩 小さじ1
を入れてよくまぜ、
- あさり 200グラムくらい
を入れてフタをします。そのまま30分~1時間くらい置いておくと、あさりはため込んでいた砂を吐きだします。
STEP2 よく洗う
次に流水のしたで、あさりをよく洗います。両手であさりをすくい上げ、ガシガシと殻をこすり合わせるのを20~30回くり返し、殻の表面についた汚れをしっかりととり除きます。
STEP3 殻がひらくまで煮る
あらためて鍋に、
- 水 2カップ
- 酒 大さじ2
- にんにく 1粒(尻のかたい部分を切りおとし、かるく押しつぶして薄皮をむく)
- 洗ったあさり
を入れ、弱めの中火くらいにかけます。出てくるアクをていねいに取りながら、殻が全部ひらくのを待ちます。
STEP4 みそを溶き入れる
火を止めて、大さじ2くらいのみそを、味をみながら溶き入れます。
お椀によそい、一味を多めにふって食べます。